犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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深大寺盆踊り大会行った

2017年07月25日 | 踊る阿呆
「お子さんが暗がりのほうで遊んでいるので、
周りの大人は注意してあげてください。」

こんな放送が入るくらい、周りが暗い。
それが深大寺の盆踊りの良いところだ。
良くない、と思う人も多いかもしれない。

深大寺辺りは観光地として繁華しているほうだと思う。
同じようにだるま市が名物の拝島大師を訪れた時に、驚いた。
寺の規模は同じくらいだが、周囲に何も無い。

深大寺は、植物公園があるのと、蕎麦という食べ物の名物があったのが
栄えた原因だろう。
その蕎麦屋が増えたのも、昭和四十年代のことらしいので、
私が生まれる前はもっと静かだったのだろう。

その蕎麦屋も、午後5時には閉じる。
早く、暗く、深い夜が始まる。

そこに櫓を組んで提灯下げて盆踊りですからね、
華やかですよ。

私が子どもの頃、この辺りはもっと暗かった。
街灯も今より少なかったし、
植木畑は今より多かったし、森はもっと深かったし、
道がも少し狭かった。
鬱蒼と暗い所が多かった。

そこで育ったので、人気の無い暗い夜道にはすっかり慣れた。
今、東京都市部や郊外辺りで、それだけ暗いところは
ほんのすみっちょにしか無いように思う。

もうひとつ良いのは、その暗がりを水が流れていることだ。
会場の四辺いづれも水路が通っている。
おかげでとても涼しい。

湧き水も減ってしまったが、
なんとか残っているもののひとつが、
会場の目の前の深沙堂の裏手にある。
深沙大王というのが、そもそも水神だろう。



何年か前に踊りの先生が引退して以来、
ここの踊りはリードする人がいなくて、すたれていた。
しかし、今は青年会ががんばっていて、よく踊る。
練習しているのが伝わる。

太鼓は、前半の時間は小学生が叩くが、これもかなり達者だ。
曲をちゃんとおぼえていて、キメをはさんでくる。
櫓にもたれて鉦を叩く高学年なんか、襟をはだけて粋がっちゃって、
男ジェンダーを走り始めていて憎たらかっこいい。

青年会の努力も実り、櫓の周りの輪も、数年前より人数が増え、
どの曲でもしっかり輪になる。
子どもも後ろに付いてくる。

高学年か、中学生か、浴衣の女子が後ろで踊っている。
とても上手だ。
踊り始めに、櫓の上に人がいなかった。
曲は大東京音頭で、これなら私も踊り始めをおぼえていたので、
しっかり踊った。
しかし、遅れて櫓に登った人たちは、違う拍から踊った。

私はこういうときにすぐに櫓に合わせる。
大東京音頭の楽しいところ、くるりと270度右に回って櫓に向かったとき、
女の子があれれっと戸惑った。
ずれちゃったね。と話しかけた。

次の曲も、ずれた。
後ろの女の子が、また、あれれという表情をしている。
またずれちゃったね。と声をかけると、
「気になるう。」と応えてくれた。

少々ぴょこぴょこと跳ねる感じがあるが、若いんだから、それもかわいい。
指先まで気持ちが行き届いていて、きれいに踊る。
それだけ踊ってりゃ、拍のずれは気になるだろうな。

私は写真を撮るために少し輪を離れたりしたが、
最後の曲の時に、向こうのほうからこの子がすっと後ろに入ってきた。

今日も雨降らないと良いが。

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