家の前は、幅一間も無い砂利道である。
6年あまり前に、その向こうに建売住宅ができた。
それまでは植木畑のなれの果ての空き地だった。
地主さんは近所の人で、たまーーーに来て、手入れをしていた。
道端には盛大に雑草が生える。
あまりひどい時は、道の向こう側も私が草取りをした。
さて、家が建って人も住んだので、新しい住人が草取りをしてくれるかと思ったが、
しない。
玄関がこの道に面していないのだ。
お願いしてみたことも有った。
一軒は車の乗り降りの際に目に入るからか、
自分の生活に関わる部分だけはたまに草取りしている。
反対側の一軒は、頼んでから2週間くらいしてやっと草取りしてくれた。
真ん中の一軒は、「冬になれば無くなるし」と言った。
なるほどそういう考え方も有るか、と思ってしまった。しかし、
後々よく考えてみると、冬に枯れたって雑草は無くなりはしない。
私が抜いたり片付けたりしているのだ。
※
春になって草がどんどん伸びて、あっという間に
花が咲く。
花が咲いて目立ったら、草取りをただちにしなくちゃいけない。
うかうかしていると、花の後が実になり、熟して、種が散る。
綿毛で飛ぶものもあれば、ちょっと触れただけで激しく爆ぜるものもある。
とにかく、
種にさせたら完敗だ。
来年もっと増える。
※
だから、私が「草取りしなきゃ」と思って、自分の側をやって、
こっち側がすっきりしたから向こう側の住人もやる気になるかなー、なんて
様子を見て、でもやらなそうだから、たまたま会った時にお声がけをして、
それからその家の人がやる気になって、
なんてな段階を踏んでいると、とっくに種は散っているということになる。
待っていたら来年がもっとたいへんなことになる。
面倒だから、自分が「やらねば」と思った時に、
こちら側もあちら側もやってしまう。
ということに、今年はした。
草取りしたくない人というのは草取りしない。
お願いなんかすると、こちらの気持ちに期待が出るし、
声がけしたからには手出しをするのもなんだかおかしい、ということになってしまう。
だったら私がやっちゃったほうが早い。
近所に気を揉んでいるうちに雑草が殖えるのは、イヤじゃ。
※
砂利道に生える草を取るのは難しい。
そして、こっち側もあっち側もやるので、量が有る。
最近、道具を買った。
長い柄の先に、三角の刃が付いている。
こいつで、砂利の下に浅く根を張っているカタバミを
一気にこそぎ取る。

砂利も剥がれてしまうが、それは後で均し直す。
※
という作業をしていたら、
七十前くらいの女性が通りかかった。
「あっ」とかなんとか言っている。
ーこんにちは
「いつも、鳥の餌にするために、はこべを採らせていただいてるの。」
ーありゃりゃ、草取りしちゃいました。
「いいのいいの。探してみるわ。」
ーなんの鳥ですか?
「文鳥。じゃない、えーと、インコ。」
自分の鳥を間違えるなんて、
と、ご本人も慌てていた。
文鳥も前に飼っていたことが有るんだろうか。

はこべは、お隣の家の前に残っていた。
「ほんのこれだけでいいの。」
と、3つまみほど採った。
「これだけで飽きちゃうの。
だからいろんなものをちょっとずつ。
ほうれん草もいいけど、あれはアクが強いからね。」
ああ。アクの強い野菜をあんまり食べると、
私も胃を壊すからねえ。
・・・
と、いうことは、
私も、ほうれん草だの春菊だのを食べて胃もたれするくらいなら、
はこべを食べりゃいいのか。
6年あまり前に、その向こうに建売住宅ができた。
それまでは植木畑のなれの果ての空き地だった。
地主さんは近所の人で、たまーーーに来て、手入れをしていた。
道端には盛大に雑草が生える。
あまりひどい時は、道の向こう側も私が草取りをした。
さて、家が建って人も住んだので、新しい住人が草取りをしてくれるかと思ったが、
しない。
玄関がこの道に面していないのだ。
お願いしてみたことも有った。
一軒は車の乗り降りの際に目に入るからか、
自分の生活に関わる部分だけはたまに草取りしている。
反対側の一軒は、頼んでから2週間くらいしてやっと草取りしてくれた。
真ん中の一軒は、「冬になれば無くなるし」と言った。
なるほどそういう考え方も有るか、と思ってしまった。しかし、
後々よく考えてみると、冬に枯れたって雑草は無くなりはしない。
私が抜いたり片付けたりしているのだ。
※
春になって草がどんどん伸びて、あっという間に
花が咲く。
花が咲いて目立ったら、草取りをただちにしなくちゃいけない。
うかうかしていると、花の後が実になり、熟して、種が散る。
綿毛で飛ぶものもあれば、ちょっと触れただけで激しく爆ぜるものもある。
とにかく、
種にさせたら完敗だ。
来年もっと増える。
※
だから、私が「草取りしなきゃ」と思って、自分の側をやって、
こっち側がすっきりしたから向こう側の住人もやる気になるかなー、なんて
様子を見て、でもやらなそうだから、たまたま会った時にお声がけをして、
それからその家の人がやる気になって、
なんてな段階を踏んでいると、とっくに種は散っているということになる。
待っていたら来年がもっとたいへんなことになる。
面倒だから、自分が「やらねば」と思った時に、
こちら側もあちら側もやってしまう。
ということに、今年はした。
草取りしたくない人というのは草取りしない。
お願いなんかすると、こちらの気持ちに期待が出るし、
声がけしたからには手出しをするのもなんだかおかしい、ということになってしまう。
だったら私がやっちゃったほうが早い。
近所に気を揉んでいるうちに雑草が殖えるのは、イヤじゃ。
※
砂利道に生える草を取るのは難しい。
そして、こっち側もあっち側もやるので、量が有る。
最近、道具を買った。
長い柄の先に、三角の刃が付いている。
こいつで、砂利の下に浅く根を張っているカタバミを
一気にこそぎ取る。

砂利も剥がれてしまうが、それは後で均し直す。
※
という作業をしていたら、
七十前くらいの女性が通りかかった。
「あっ」とかなんとか言っている。
ーこんにちは
「いつも、鳥の餌にするために、はこべを採らせていただいてるの。」
ーありゃりゃ、草取りしちゃいました。
「いいのいいの。探してみるわ。」
ーなんの鳥ですか?
「文鳥。じゃない、えーと、インコ。」
自分の鳥を間違えるなんて、
と、ご本人も慌てていた。
文鳥も前に飼っていたことが有るんだろうか。

はこべは、お隣の家の前に残っていた。
「ほんのこれだけでいいの。」
と、3つまみほど採った。
「これだけで飽きちゃうの。
だからいろんなものをちょっとずつ。
ほうれん草もいいけど、あれはアクが強いからね。」
ああ。アクの強い野菜をあんまり食べると、
私も胃を壊すからねえ。
・・・
と、いうことは、
私も、ほうれん草だの春菊だのを食べて胃もたれするくらいなら、
はこべを食べりゃいいのか。
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