[あらすじ] センダン、ネムノキ、ハナミズキ、 ハゼ、ヤナギ、
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ・・・
庭の南東の隅に、ニワトコがはえている。
毎夏、スイスイ伸びる。
伸びるのが速い木は、やわらかい。
やわらかい木は、切りやすい。
伸びては切る、のいたちごっこだ。なんとかならんのか。
ニワトコの老木には、キクラゲがはえる。
このニワトコも、老いて茸に侵されやすくなっていた。
そして、ついに折れた。
折れた幹を、亡父が地面に差した。
馬鹿な、そんなことをして生えるわけがなかろう。
と思っていたら、根付いた。
今ではすっかり若返って、キクラゲなど出やしない。
つまらん。
ところが今調べてみたら、春には芽が天ぷらなどでうまいらしい。
来年から楽しみだ。
伸び悩むくらい摘んでやるわい。
その横にシロダモがはえている。
数年前、自然にはえてきたものだ。
フツウ、新芽と言えば青々と若い色を思う。
しかしシロダモの新芽はベージュ色をしていて、
細かく毛がはえたような感じで、垂れ下がる。
シロダモはクスノキの仲間だ。
クスノキの仲間は、新芽の色に特徴がある。
街路樹にも多いので、春には見られるだろう。
クスノキと言えば、アオスジアゲハが卵を産み付け、幼虫が葉を食って育つ。
だから、アオスジアゲハは蝶のわりに高いところを飛ぶ。
幼虫は「子犬のようにかわいい」と言われる。
青虫全般を嫌う人にはなんのことやらわからないだろうが、
たしかにアオスジアゲハの幼虫は、子犬のようでかわいいのだ。
クスノキ以外にも、仲間の木で育つこともあるようだ。
ウチのシロダモにもアオスジアゲハが来るか、たのしみだ。
ウチの横は狭い砂利道なのだが、街灯が立っている。
ちょうど隣の酒屋の倉庫の横なので、
街灯が設置されて、酒屋さんは助かったと喜んでいるようだ。
が、私としては、2階の私の部屋に光が差し込んで、うれしくない。
私は、夜は暗いのが好きだ。
月の夜には月あかりを楽しみたい。
2年前に、シロダモの梢がやっと街灯の高さに達した。
いい具合に、光をさえぎってくれるようになった。
ありがたい。
その隣に、ビワが伸びてきた。
生垣のツツジの間から、いつか顔を出した。
それまで何年、日陰で頑張ってきたのだろう。
垣の外に出て陽を浴びられるようになったら、成長が速まった。
スイスイ伸びて、初めて花を付けた年には、ひと房だけ実を付けた。
これが、少数精鋭で実にうまかった。
ビワは、幼い頃に住んでいた家の裏にもはえていて、
好きな木のひとつだ。
その横に、アワブキがある。
これは、私が植木屋で買って植えたものだ。
あまり見ない種類だが、インターネットの植木屋で購入して運ばれてきたのだ。
便利なヨノナカじゃの。
スミナガシという美しい蝶がいる。
この蝶の幼虫が食うのが、アワブキの葉だというのだ。
多摩丘陵でもスミナガシは生息しているようだ。
丘の中を歩いて、アワブキを探して、幼虫を見つけたい。
しかし幼虫を見つけたところで、アワブキの葉が無ければ育てることができない。
それに、写真でいくら見ても、どうもアワブキの木の感じがおぼえられない。
そんな理由で苗木を買って植えてみたのだ。
1mほどの細こい苗木だったが、5年経って今3m近くなっている。
まあ、隣のヤナギのアホみたいな成長スピードには、負ける。
つづく
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ・・・
庭の南東の隅に、ニワトコがはえている。
毎夏、スイスイ伸びる。
伸びるのが速い木は、やわらかい。
やわらかい木は、切りやすい。
伸びては切る、のいたちごっこだ。なんとかならんのか。
ニワトコの老木には、キクラゲがはえる。
このニワトコも、老いて茸に侵されやすくなっていた。
そして、ついに折れた。
折れた幹を、亡父が地面に差した。
馬鹿な、そんなことをして生えるわけがなかろう。
と思っていたら、根付いた。
今ではすっかり若返って、キクラゲなど出やしない。
つまらん。
ところが今調べてみたら、春には芽が天ぷらなどでうまいらしい。
来年から楽しみだ。
伸び悩むくらい摘んでやるわい。
その横にシロダモがはえている。
数年前、自然にはえてきたものだ。
フツウ、新芽と言えば青々と若い色を思う。
しかしシロダモの新芽はベージュ色をしていて、
細かく毛がはえたような感じで、垂れ下がる。
シロダモはクスノキの仲間だ。
クスノキの仲間は、新芽の色に特徴がある。
街路樹にも多いので、春には見られるだろう。
クスノキと言えば、アオスジアゲハが卵を産み付け、幼虫が葉を食って育つ。
だから、アオスジアゲハは蝶のわりに高いところを飛ぶ。
幼虫は「子犬のようにかわいい」と言われる。
青虫全般を嫌う人にはなんのことやらわからないだろうが、
たしかにアオスジアゲハの幼虫は、子犬のようでかわいいのだ。
クスノキ以外にも、仲間の木で育つこともあるようだ。
ウチのシロダモにもアオスジアゲハが来るか、たのしみだ。
ウチの横は狭い砂利道なのだが、街灯が立っている。
ちょうど隣の酒屋の倉庫の横なので、
街灯が設置されて、酒屋さんは助かったと喜んでいるようだ。
が、私としては、2階の私の部屋に光が差し込んで、うれしくない。
私は、夜は暗いのが好きだ。
月の夜には月あかりを楽しみたい。
2年前に、シロダモの梢がやっと街灯の高さに達した。
いい具合に、光をさえぎってくれるようになった。
ありがたい。
その隣に、ビワが伸びてきた。
生垣のツツジの間から、いつか顔を出した。
それまで何年、日陰で頑張ってきたのだろう。
垣の外に出て陽を浴びられるようになったら、成長が速まった。
スイスイ伸びて、初めて花を付けた年には、ひと房だけ実を付けた。
これが、少数精鋭で実にうまかった。
ビワは、幼い頃に住んでいた家の裏にもはえていて、
好きな木のひとつだ。
その横に、アワブキがある。
これは、私が植木屋で買って植えたものだ。
あまり見ない種類だが、インターネットの植木屋で購入して運ばれてきたのだ。
便利なヨノナカじゃの。
スミナガシという美しい蝶がいる。
この蝶の幼虫が食うのが、アワブキの葉だというのだ。
多摩丘陵でもスミナガシは生息しているようだ。
丘の中を歩いて、アワブキを探して、幼虫を見つけたい。
しかし幼虫を見つけたところで、アワブキの葉が無ければ育てることができない。
それに、写真でいくら見ても、どうもアワブキの木の感じがおぼえられない。
そんな理由で苗木を買って植えてみたのだ。
1mほどの細こい苗木だったが、5年経って今3m近くなっている。
まあ、隣のヤナギのアホみたいな成長スピードには、負ける。
つづく
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