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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

庭木 蝶のために植える

2016年06月23日 | うつろい
[あらすじ] センダン、ネムノキ、ハナミズキ、 ハゼ、ヤナギ、
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ・・・

庭の南東の隅に、ニワトコがはえている。
毎夏、スイスイ伸びる。
伸びるのが速い木は、やわらかい。
やわらかい木は、切りやすい。
伸びては切る、のいたちごっこだ。なんとかならんのか。

ニワトコの老木には、キクラゲがはえる。
このニワトコも、老いて茸に侵されやすくなっていた。
そして、ついに折れた。
折れた幹を、亡父が地面に差した。
馬鹿な、そんなことをして生えるわけがなかろう。
と思っていたら、根付いた。

今ではすっかり若返って、キクラゲなど出やしない。
つまらん。
ところが今調べてみたら、春には芽が天ぷらなどでうまいらしい。
来年から楽しみだ。
伸び悩むくらい摘んでやるわい。

その横にシロダモがはえている。
数年前、自然にはえてきたものだ。
フツウ、新芽と言えば青々と若い色を思う。
しかしシロダモの新芽はベージュ色をしていて、
細かく毛がはえたような感じで、垂れ下がる。

シロダモはクスノキの仲間だ。
クスノキの仲間は、新芽の色に特徴がある。
街路樹にも多いので、春には見られるだろう。

クスノキと言えば、アオスジアゲハが卵を産み付け、幼虫が葉を食って育つ。
だから、アオスジアゲハは蝶のわりに高いところを飛ぶ。
幼虫は「子犬のようにかわいい」と言われる。
青虫全般を嫌う人にはなんのことやらわからないだろうが、
たしかにアオスジアゲハの幼虫は、子犬のようでかわいいのだ。
クスノキ以外にも、仲間の木で育つこともあるようだ。
ウチのシロダモにもアオスジアゲハが来るか、たのしみだ。

ウチの横は狭い砂利道なのだが、街灯が立っている。
ちょうど隣の酒屋の倉庫の横なので、
街灯が設置されて、酒屋さんは助かったと喜んでいるようだ。
が、私としては、2階の私の部屋に光が差し込んで、うれしくない。
私は、夜は暗いのが好きだ。
月の夜には月あかりを楽しみたい。

2年前に、シロダモの梢がやっと街灯の高さに達した。
いい具合に、光をさえぎってくれるようになった。
ありがたい。

その隣に、ビワが伸びてきた。
生垣のツツジの間から、いつか顔を出した。
それまで何年、日陰で頑張ってきたのだろう。
垣の外に出て陽を浴びられるようになったら、成長が速まった。
スイスイ伸びて、初めて花を付けた年には、ひと房だけ実を付けた。

これが、少数精鋭で実にうまかった。
ビワは、幼い頃に住んでいた家の裏にもはえていて、
好きな木のひとつだ。

その横に、アワブキがある。
これは、私が植木屋で買って植えたものだ。
あまり見ない種類だが、インターネットの植木屋で購入して運ばれてきたのだ。
便利なヨノナカじゃの。

スミナガシという美しい蝶がいる。
この蝶の幼虫が食うのが、アワブキの葉だというのだ。
多摩丘陵でもスミナガシは生息しているようだ。
丘の中を歩いて、アワブキを探して、幼虫を見つけたい。
しかし幼虫を見つけたところで、アワブキの葉が無ければ育てることができない。
それに、写真でいくら見ても、どうもアワブキの木の感じがおぼえられない。

そんな理由で苗木を買って植えてみたのだ。
1mほどの細こい苗木だったが、5年経って今3m近くなっている。
まあ、隣のヤナギのアホみたいな成長スピードには、負ける。

つづく


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