[あらすじ] おらほ調布は下布田遺跡から出土した、耳飾りを模造しているよ。
二重の渦を基調とした、複雑なデザインに脳が混乱する。
縄文時代の作者も混乱したのか、正確に点対称になっていない部分も有る気がする。
さりとて、ここ間違ってるよ!と言い切る自信も無い。
二重の螺旋と言えば、染色体だ。
遺伝情報をコピーするという機能を持つために、二重の構造を持っている。
二重なのがぴらぴらぴらーと剥がれて、そこに対となる部品がくっついて、
コピーができあがる。
新型コロナワクチンの作り方で有名になったメッセンジャーRNAだ。
他に二重螺旋と言って思い付くのは、栄螺堂だ。
入口を入って、階段を昇る。
てっぺんに着いて、おーとかあーとか言って、
階段を降って、出るのは出口であって、入った入口とは違う場所だ。
私は会津の栄螺堂に行ったことが有るが、他にも在るそうで、
ぜひ訪れてみたい。
ぼんやりと、
そうかー、螺旋は点対称かー
と思ったが、
螺旋は点対称ではない。
二重螺旋だから、点対称になる。
対称だからこそコピーが作りやすいので、
生殖の重要な役割を果たすことができるわけだ。
ただの螺旋じゃこうはいかねえ。
※
太極図も点対称だ。
韓国の国旗の中央にあしらわれた、陰陽の勾玉が組み合わさったあの図案である。
陰と陽が入り組み合って、どちらが勝つでも負けるでもなく、
どちらかが増えればどちらかが減るという関係を表している。
点対称というのは、そういう
自然の摂理であるとか、万物の根底に在る法則とか、
宇宙とか神秘とか、そんな世界に在るものだと思う。
そうだ、
銀河も二重螺旋の形だ。
二極が有るけれど、
ただの線上の二極では、向かい合って反発して遠のくばかりである。
キュッとひねって回転をかけてやると、
それはお互い持ちつ持たれつの二重螺旋に変わる。
※
半分を作って、写真を撮り、
その写真を見ながら、残り半分を作っていく。
現代は実に便利なのだけれど、
それでも混乱する。
なぜなら、二重の渦の構造は、日常の中で目にすることが無いからだと思う。
DNAの二重螺旋なんて、体内のしかも目に見えない小さいものだし、
栄螺堂なんてあちこちに有るもんではない。
※
回転轆轤から切り離して、裏返し、
裏側から削り込む。
耳飾りなんだから、軽くなくっちゃいけない。
あんまり重たいもんを耳から提げたら頭が痛くなりそうだ。
※
ご近所幼なじみ友人Mに、耳飾りを見せる。
「おー。これはすごいね。
耳飾りってことは、二つ一組だよね。
もう一つ作らなきゃね。」
ゲゲッ。
けっこうたいへんだったが、これをもう一個作るのかー。
オエ出そうだな。
「しかも、左右対称に作らなきゃね。けけけ」
うおおおお。
その通りだ。おっしゃる通りだ。
同じものを作っちゃダメなんだ。
ポジとネガの関係にしなきゃ。
うひー。
できあがったコレを写真に撮って、
画像を左右反転させて、それを手本にして次を作るか。
現代は便利なのだ。
現代は便利なんだが、
脳みそがついていけなそうだ。
二重の渦を基調とした、複雑なデザインに脳が混乱する。
縄文時代の作者も混乱したのか、正確に点対称になっていない部分も有る気がする。
さりとて、ここ間違ってるよ!と言い切る自信も無い。
二重の螺旋と言えば、染色体だ。
遺伝情報をコピーするという機能を持つために、二重の構造を持っている。
二重なのがぴらぴらぴらーと剥がれて、そこに対となる部品がくっついて、
コピーができあがる。
新型コロナワクチンの作り方で有名になったメッセンジャーRNAだ。
他に二重螺旋と言って思い付くのは、栄螺堂だ。
入口を入って、階段を昇る。
てっぺんに着いて、おーとかあーとか言って、
階段を降って、出るのは出口であって、入った入口とは違う場所だ。
私は会津の栄螺堂に行ったことが有るが、他にも在るそうで、
ぜひ訪れてみたい。
ぼんやりと、
そうかー、螺旋は点対称かー
と思ったが、
螺旋は点対称ではない。
二重螺旋だから、点対称になる。
対称だからこそコピーが作りやすいので、
生殖の重要な役割を果たすことができるわけだ。
ただの螺旋じゃこうはいかねえ。
※
太極図も点対称だ。
韓国の国旗の中央にあしらわれた、陰陽の勾玉が組み合わさったあの図案である。
陰と陽が入り組み合って、どちらが勝つでも負けるでもなく、
どちらかが増えればどちらかが減るという関係を表している。
点対称というのは、そういう
自然の摂理であるとか、万物の根底に在る法則とか、
宇宙とか神秘とか、そんな世界に在るものだと思う。
そうだ、
銀河も二重螺旋の形だ。
二極が有るけれど、
ただの線上の二極では、向かい合って反発して遠のくばかりである。
キュッとひねって回転をかけてやると、
それはお互い持ちつ持たれつの二重螺旋に変わる。
※
半分を作って、写真を撮り、
その写真を見ながら、残り半分を作っていく。
現代は実に便利なのだけれど、
それでも混乱する。
なぜなら、二重の渦の構造は、日常の中で目にすることが無いからだと思う。
DNAの二重螺旋なんて、体内のしかも目に見えない小さいものだし、
栄螺堂なんてあちこちに有るもんではない。
※
回転轆轤から切り離して、裏返し、
裏側から削り込む。
耳飾りなんだから、軽くなくっちゃいけない。
あんまり重たいもんを耳から提げたら頭が痛くなりそうだ。
※
ご近所幼なじみ友人Mに、耳飾りを見せる。
「おー。これはすごいね。
耳飾りってことは、二つ一組だよね。
もう一つ作らなきゃね。」
ゲゲッ。
けっこうたいへんだったが、これをもう一個作るのかー。
オエ出そうだな。
「しかも、左右対称に作らなきゃね。けけけ」
うおおおお。
その通りだ。おっしゃる通りだ。
同じものを作っちゃダメなんだ。
ポジとネガの関係にしなきゃ。
うひー。
できあがったコレを写真に撮って、
画像を左右反転させて、それを手本にして次を作るか。
現代は便利なのだ。
現代は便利なんだが、
脳みそがついていけなそうだ。
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