ついに手を出してしまった。
縄文時代の耳飾りをそっくりそのままに作ってみよう。
としている。
土器である。
粘土をこねて作る耳飾りなんて、単純なものだと思ったら大間違い。
その中でも、日本を代表する美しい作品がある。
しかもそれは、地元調布市内の下布田遺跡から発掘されたものなのだ。
なにやら、誇らしい。
まったく自分の手柄じゃないのに誇らしい。
まったく自分の手柄じゃないものを誇らしく思うことは誇らしくない。
じゃあ少しは自分の手を使おうじゃないか。
ということで、作ってみる。ことにした。
※
実物の展示を見たのは、数年前に上野の国立博物館で開催された
縄文のなんちゃら展でのことだ。
直径が10㎝ほどもある、大きな耳飾りだ。
複雑に渦巻く模様で、ひときわ目を惹く。
耳たぶに穴を開け、それを次第に広げていって、でっかい輪っかを嵌め込む
という耳輪は、今でも地球上のどこぞの部族では行われている。
日本の縄文人もやっていたのか。
しかも地元調布か。
薄い板状の渦巻は二重構造で複雑に絡み合い、
小さな宇宙をかたちづくる。
中央は眼のような形になっている。
耳飾りに眼。
聴覚と視覚が重なるような、
共感覚や第六感といったことを連想させる。
この耳飾りを着けた人は、何か超越した感覚を持っていたのかもしれない。
※
東京国立博物館、通称トーハクの物販は、面白い企画をやってくれる。
この時は、土器や遮光器土偶やこの耳飾りの「型」を販売していた。
クッキー型である。
あははは。
それはまあステキだったが、
いかんせん、平面にとどまっていた。
※
そっくりに作るなら、立体的に作らねば。
真上から撮った資料写真だけ見ていても、様子は分からない。
もう一度見たい。
実物は小金井公園の江戸東京たてもの園の所蔵で、
たしか、地元調布の郷土博物館にレプリカが有ったような気がする。
しかし、常設展示ではなかったと思う。
インターネットで画像を検索して、
展示してある様子を斜めから撮っている写真を探す。
これで、それぞれの部分の高さがちょっとわかる。
作ってみて分かることも多いだろう。
とりあえず一回作ってみるべし。
3枚のスケッチをもとに、作り始めてみる。
※
はいはい。作ってみて分かったことが多いったらありゃしない。
明瞭とは言い難い写真からスケッチしている時点では
分からなかったことが続出する。
どの部分についても、誤解が有った。
削ったり付け足したり盛り直したり潰したり
やり直しの連続だ。
渦をなす襞は、巻き込まれていくものと、
次の渦に繋がっていくものと、
二枚が重なったり離れたりしながら、
全体でひと繋がりの構造になっている。
うひー。
この作者は、この作品に至るまで、
どんなものを作ってきたのだろう。
最初っからこんなに複雑なものを作っていたわけではないだろう。
それを、いくらステキだからって、
初めてでいきなりこれを作ってみようっていう
自分の行いがいかに無謀か。
思い知りながら、作業する。
※
一体どういう手順で作ったのだろう。
平たい帯を作って重ねていったのだろうか。
それは相当に細かい作業だ。
私はかたまりを作って、そこから削り出している。
ちょっと粗い粘土を使っているので、難しい。
次はもっと目の細かい粘土を使って作ってみるか。
※
やり遂げたい。
縄文時代の耳飾りをそっくりそのままに作ってみよう。
としている。
土器である。
粘土をこねて作る耳飾りなんて、単純なものだと思ったら大間違い。
その中でも、日本を代表する美しい作品がある。
しかもそれは、地元調布市内の下布田遺跡から発掘されたものなのだ。
なにやら、誇らしい。
まったく自分の手柄じゃないのに誇らしい。
まったく自分の手柄じゃないものを誇らしく思うことは誇らしくない。
じゃあ少しは自分の手を使おうじゃないか。
ということで、作ってみる。ことにした。
※
実物の展示を見たのは、数年前に上野の国立博物館で開催された
縄文のなんちゃら展でのことだ。
直径が10㎝ほどもある、大きな耳飾りだ。
複雑に渦巻く模様で、ひときわ目を惹く。
耳たぶに穴を開け、それを次第に広げていって、でっかい輪っかを嵌め込む
という耳輪は、今でも地球上のどこぞの部族では行われている。
日本の縄文人もやっていたのか。
しかも地元調布か。
薄い板状の渦巻は二重構造で複雑に絡み合い、
小さな宇宙をかたちづくる。
中央は眼のような形になっている。
耳飾りに眼。
聴覚と視覚が重なるような、
共感覚や第六感といったことを連想させる。
この耳飾りを着けた人は、何か超越した感覚を持っていたのかもしれない。
※
東京国立博物館、通称トーハクの物販は、面白い企画をやってくれる。
この時は、土器や遮光器土偶やこの耳飾りの「型」を販売していた。
クッキー型である。
あははは。
それはまあステキだったが、
いかんせん、平面にとどまっていた。
※
そっくりに作るなら、立体的に作らねば。
真上から撮った資料写真だけ見ていても、様子は分からない。
もう一度見たい。
実物は小金井公園の江戸東京たてもの園の所蔵で、
たしか、地元調布の郷土博物館にレプリカが有ったような気がする。
しかし、常設展示ではなかったと思う。
インターネットで画像を検索して、
展示してある様子を斜めから撮っている写真を探す。
これで、それぞれの部分の高さがちょっとわかる。
作ってみて分かることも多いだろう。
とりあえず一回作ってみるべし。
3枚のスケッチをもとに、作り始めてみる。
※
はいはい。作ってみて分かったことが多いったらありゃしない。
明瞭とは言い難い写真からスケッチしている時点では
分からなかったことが続出する。
どの部分についても、誤解が有った。
削ったり付け足したり盛り直したり潰したり
やり直しの連続だ。
渦をなす襞は、巻き込まれていくものと、
次の渦に繋がっていくものと、
二枚が重なったり離れたりしながら、
全体でひと繋がりの構造になっている。
うひー。
この作者は、この作品に至るまで、
どんなものを作ってきたのだろう。
最初っからこんなに複雑なものを作っていたわけではないだろう。
それを、いくらステキだからって、
初めてでいきなりこれを作ってみようっていう
自分の行いがいかに無謀か。
思い知りながら、作業する。
※
一体どういう手順で作ったのだろう。
平たい帯を作って重ねていったのだろうか。
それは相当に細かい作業だ。
私はかたまりを作って、そこから削り出している。
ちょっと粗い粘土を使っているので、難しい。
次はもっと目の細かい粘土を使って作ってみるか。
※
やり遂げたい。
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