[あらすじ] 『舟唄』の動画で使うため、納豆のパックからユリカモメを作ったよ。
傾いてできあがっちゃった。
https://www.youtube.com/watch?v=-cwf4e9JdTo
〽お酒はぬるめの燗がいい
肴はあぶったイカでいい
女は無口なひとがいい
灯りはぼんやりともりゃいい
「~でいい」「~すりゃいい」と言っているから控え目かのように聞こえるが、
これはこれで実は注文がうるさい。
「お昼何がいい?」と妻に聞かれて
「冷やし中華でいいよ」と答えて顰蹙を買う類の男に違いない。
わがままぶりは二番で拍車がかかる。
〽店には飾りがないがいい
窓から港が見えりゃいい
はやりの歌などなくていい
時々霧笛が鳴ればいい
分かったから、そういう店をきちんと選んで入ってください。
赤坂辺りでこんなこと言われてもどうしろと言うのか。
さて、港も見えないボート池の石神井で撮影するにあたり、私は思った。
七輪の炭火で炙るのが絵になるだろう。
ボートの上で七輪でぬる燗なんて、優雅だったらありゃしない。
※
ごく最近、七輪を見た。
自宅のどこかを片付けている最中だった気がする。
しかし、そう思って探しても、見当たらない。
違ったか。
近所の家の人が玄関先で飲んでいる時に七輪を使っているのを見ただけか。
困った時の友人Mだ。
聞いてみると、「祖母さんが非常用に買ったのが物置に有る。」と言う。
やっぱり持っている。
ロケ撮影の前日になって借りに行った。
小さな物置に入っていたのは、大きな七輪だった。
バケツくらいの大きさが有る。
「2個有るよ。」
ボートが沈むわ!
こっそりボートに持ち込むには重過ぎる。
「こっそり持ち込みたいなら、かぶって行けばいいんじゃない?」
首が捻挫するわ!
※
ホームセンターにでも行って、小さめの七輪を買うか。
うーん、つまらん。
古道具屋でも巡りたいところだが、撮影は明日に迫っている。
夕方になって決意した。作ろう。
〽七輪無いなら作りゃいい
とは言っても、珪藻土を削り出して作るわけではない。
工作だ。
親戚にAmwayをやっている人がいた。
買わされた洗濯洗剤を入れるための、高さ25㎝くらいのプラスチックのバケツが有る。
これに障子紙を巻いて貼る。
段ボールで輪っかを作って障子紙を貼り、口の縁に乗せる。
縁の周りにも障子紙を貼った段ボールの帯を巻く。
内側にもちょっと貼る。
これで七輪の厚みが表現できた。
アルミの接着テープを2㎝くらいの幅に切り、
上縁、下縁のぐるりに貼る。
縦にも貼る。
横にも一本貼る。
縦2本の間、下寄りに貼る。
幅広いものに通気口のスリットを入れて、下縁に貼る。
七輪に見える。
※
切り絵で余った黒い紙の端切れをクシャッと丸める。
切り絵で余ったセロハン紙の赤と黄色を重ねてクシャッと丸める。
七輪に見える物の中に入れると、これが炭火に見える。
撮影を手伝ってくれた友人Fも、
「暖かい気がして手をかざしそうになるわ。」と言う出来栄え。
撮影後も部屋に置いておいたが、
視界に入る度に「何か燃えてる」と思ってギョッとして困った。
本物の炭火を入れたポリバケツ・消し炭の入った本物の七輪・自作ニセモノ七輪
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