もう長年使っている郵便受けなのだが、実は気に入っていない。
A4サイズの本が入る梱包が、入らないのだ。
幅は充分に有る。しかし、
入り口にちょいと庇(ひさし)が出ている。
この庇のせいで、物が斜め上に向かって入っていく。
で、つっかえて、入り切らない。
しばしばメルカリで本を買うけれど、
薄いコンパクトな梱包もうまく入らない。
※
あんまり入らないので、玄関脇に「置き配ボックス」を置いている。
ただの木箱を置いて、玄関の扉の横に、
「置き配OKです。下の箱に入れてください。」
と貼紙をした。
すると、佐川急便の配達が来た時に、
「箱に明確に’置き配ボックス’と書いてください。」と言われた。
ちゃんと箱に書いていないと、置いていけない規則になっているそうだ。
ああごめんなさい。
すぐにデカデカと書いた。
※
またある時は、郵便配達人がドアをノックして、
大きめの郵便物を手渡ししてくれた。そして言う。
「郵便受けを開いちゃいけない規則になったので、
下の扉から入れられないんですよ。」と。
うわーん、これまたご迷惑様です。
※
郵便受けを自作しようと考えている。
バカッと大きく口を開いていて、
なおかつ雨が降り込まないもの。
いい加減な梱包で送られてきた古本が濡れてしまわないような
そんな郵便受けを作りたい。
※
今朝も、例によって郵便物が口からはみ出て届いていた。
きっとメルカリで買った本が届いたんだろう。
と思って差出人を見ると、google本社と書いてある。
一体なんじゃろ
封を剥がし、紙包みを開くと、板が出てきた。
You Tubeのロゴマークが大きく彫刻してあり、
下には焼き印で文章が記してある。
おお。
木の盾かよ。
フォロワー100万人突破の金の盾ではなく、
50万人突破の銀の盾でもなく、
木の盾かよ。
まあ、あれだ、ロールプレイングゲームのドラゴンクエストでも、
最初の防具は「おなべのふた」だ。木の盾だ。
「You Tubeを始めてから5週間と11年が経ちました。」と
ご丁寧に焼き印で書いてある。
そうさ。
フォロワー数は最近1人減って174人だもん、表彰するに足らんよね。
※
ありがとう。
でも要らない。
ポイッと。
ぽ、
ぽ、ぽ、ぽ、
ざぶぶぶぶぶぶ、ばばーーん!
「そなたの落としたのはこの金の盾か?
それともこちらの銀の盾か?」
「おお、我が庭の池の弁天様、
私が落としたのはそこに浮いている木の盾でございます。」
「正直者よ。そなたにこの金の盾を授けよう。」
「そんなものより正味100万人のフォロワーをください。」
「それで良いのか。ならば望むようにしよう。ログインしてみなさい。」
ってならんのか。
※
ありがとう。
要らない。
割ってしまへ。
薪ストーブにくべてしまへ。
ぬくぬく。
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