犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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降り出しそうな月曜日に

2018年02月19日 | なりもの
月に一度、友だち4人で集まって、一曲練習して、それから食事する。
というのがもう15年以上続いている。
毎回、自分たちのできるように編曲する。
譜面は百何十曲と蓄積されている。

毎月、何をやろうかと考える。
メンバーの誕生月には、誕生年の曲をやることに、数年前に決めた。
選曲は少しだけ楽になった。
かえって難しくなった面もある。
5月は当時の歌謡曲、6月は当時のロック、7月は当時のR&B、3月は当時の歌謡曲。
選曲は絞られるが同時に縛られる。

絞られない他の月に何をやろう。
誰かが死ぬと、すかさずその曲をやりたいと思う。
洋楽だったら、日本語詞を付けたい。けれど、なかなか簡単に歌詞はできあがらない。

さて今月は。
2月に亡くなったミュージシャンは誰だろう、と調べてみた。
誕生日ではなく命日で探すところが、既に姿勢が振り返っている。

カレン・カーペンター、1983年2月4日没、享年32。
あーあもったいない。もっともっと歌って欲しかった。

私は小学生の頃、兄の遺したカセットテープでカーペンターズを聴いた。
繰り返し繰り返し聴いた。
その頃のカセットテープは強かった。そんなに聴いても、ちっとも伸びていない。
ソニーのBHF、ラベルが緑のちょっとメタリックの、と言えば、
懐かしく思い出す人も多いだろう。

たしか、90分テープが2本と、46分テープが1本有ったように記憶している。
つまり、アルバム5枚分だったのだ。

兄は、私が小学2年の3月に、車の単独事故を起こして死んでいる。
ということは、えーと、1978年か。
1969年にデビューしたカーペンターズは、1978年3月までに、
8枚のアルバムを出している。
うーん、兄は網羅していなかったのか。
それとも、カセットで持っていない3枚はむしろ、レコードを持っていたのかもしれない。
レコードは、母がまとめて公園に置いてきてしまった。
誰かが持って行けば良い、と考えたのだ。
今だったらそんな不審物はただ雨に濡れていくだろう。

何についてでも、遡ってみるのが癖である。
デビューアルバムから順番に聴こう。
選曲するのにそんな悠長なことやってられないので、
思い付く曲をピックアップしてほいほい聴いていこうと思ったのだが、
うっかり聴き始めたらどうしてもじっくり聴きたくなるのだ。
そうさせるだけ、曲が良く、アレンジが素晴らしい。

兄は、カセットにラベルを入れなかった。
几帳面に、何か他の紙にタイプライターで打ってリストを作っていたのだ。
ただ、その紙は早くに捨てられてしまった。
私はずっと、それがカーペンターズだということだけしか分からずに、カセットを聴いていた。
今、インターネットでアルバムを聴いてみると、カセットに入っていたのがどのアルバムだったのかが判明していく。

曲名も、ネットで調べて判明する。
歌詞も、検索すれば見つかる。
初めて、歌詞を見ながら口ずさんでみる。
子どもの頃、聞き取れなかった部分も、カレンの発音のおかげで聞き取れていた部分も、
歌詞を見ることができる。
あらためて歌詞をかみしめたり、こんなことを言っていたのかと分かったり。

良い曲が多い。一体どれにしよう?
コーラスはできないから和音の美しさが特徴の曲ではなく、
難しいことはできないからアレンジの面白さが特徴の曲ではなく。
やっぱり、メンバーが知っている、ヒットした歌にしようかな。
始めたばかりの15年くらい前に、「close to you」もやったし、
「please mr.postman」もやったな。
ポストマンみたいなカバー曲ではなく、カーペンターズのオリジナル曲にしたいな。
あ、出かける時間だ。

つづく

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