豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家づくりの文化度が高くなれば…北斗市~函館空港~丘珠空港

2009-03-10 22:19:08 | ファース本部
我国の経済成長の一翼を担った住宅産業も、基礎、大工、建具など、業種ごとの衰退頻度は、予想以上にその差が大きくなっています。
元々日本の住宅の外壁は、殆どが左官屋さんによる、モルタルや土壁などで作られていました。

その住宅産業が大量生産、大量消費の時代に入ると、手間と期間のかかる「湿式方式」から出来上がった外壁材を単に現場で打ち付けるだけの「乾式方式」に変わりました。
このため多くの左官屋さんが職種を変えたり、廃業の憂き目にあったりしたのでした。

ところが最近になって左官屋さんの仕事が繁盛するようになって来たように思います。
版で押したような外壁材を、パタパタと張ってつくったような感がいがめないのです。
勿論、乾式外壁材でも、重厚感と落ち着きが備わったもの少なくありません。
しかし、その家、一棟だけと言う完全オリジナルの外壁とはならないのです。

北欧などの建物を殆どがモルタル仕上げで出来上がっています。その仕上げをみると日本のように決して几帳面ではありません。多少の凸凹も仕上げむらもあるのですが、そのような事をあまり気にする様子はありません。少し離れて見ると、実に一棟、一棟に品性と格調が漲っていて、それぞれが異なった存在感を醸し出しています。

我々のファース仲間で道東、斜里町の丹羽企画設計の丹羽社長は、家の住む人の個性を上手に外観や内観に生かす工夫を行っています。それには既製品の外装材や内装材を出来るだけ使用しないで塗る壁を主体にした家づくりを実践しております。

家づくりの文化度が高くなると、個性とか、気品とか、格調など言うニーズが増えてくるのでしょう。
丹羽社長などの取り組みを見ていると、不況風の吹く住宅業界ですが、ちゃんとした家をつくろうと言う顧客層は確実に存在している事も実感します。

文化度が高くなったこの時代に相応しい家づくりこそ生き抜ける秘訣のように思います。
写真は今日の午後、東京からファース本部の本社に来社された、日本アビオニクス㈱の営業部長、加藤久和さんです。
加藤さんは、温熱環境測定器の企業の部長さんですが、赤外線で室内の温度分布を素人でも人目で判る機械などを扱っています。
このような環境測定機器のニーズは、まさに文化度の向上を伺える感じがしました。

午前は研修講義、午後から相談回答と病院検査を行った後に札幌に移動してきました。
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