豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

日本古来の畳(たたみ)の良さを知ろう…北斗市

2009-03-14 14:30:36 | ファース本部
写真は桜の花びらを刺繍した畳縁の畳を真上から撮ったのですが、何とも言えない風合いを感じさせる畳です。上に見える部分は床縁と言われる床の間との取り合いの部分です。

畳は、芯材になる藁を板状に束ねた畳床(たたみどこ)の表面を畳表(たたみおもて)で包んでつくりますが、畳縁には畳表を止める役割と装飾を兼ねています。この畳縁(たたみべり)と呼ばれる帯状の布は、一般に無地のものが多いのです。また昨今は、この畳縁を付けずに畳表で巻き込んだものあります。

畳床は、乾燥させた稲藁を強く圧縮して縫い止め、厚さ5cm程度の板状に加工します。伝統的なこの製法は、藁床(わらとこ)と呼ばれています。稲藁を有効に活用したもので、適度な弾力性、高い保温性、室内の調湿作用や空気浄化作用などの機能を持っています。

近年では材料入手の困難さ、製造が難しい、重くて取り扱いが面倒だ、ダニ等の害虫が繁殖しやすい、カビが生えやすいなどの理由から新素材が利用される場合が多くなりました。圧縮成形材や発泡ポリスチレンを単板あるいは積層させたもので建材畳床、化学床などと呼ばれ、安価で軽く、階下への防音性能に優れています。

しかしはやり、本来の畳の在るべき、踏み心地や通気性などでは藁床に到底及ばないのは当然です。
畳表には、い草の茎を乾燥させて織ったコザを使用します。これは様々な織り方があり、い草を緯糸(よこいと)、麻糸か綿糸を経糸(たていと)にして織り上げるが多いのです。年月が経つと擦り切れるため3年から5年に1度を目安に畳表を裏返しにしたりします。

畳縁は、一般的に畳床を畳表で包むとき、長手方向に畳表を巻き付け、裏側で畳床に縫い付けます。横方向は畳床の幅に合わせて畳表を切り揃えます。畳縁は目立つので色や柄で部屋の雰囲気で使い分けをするの普通です。昔は、建主の身分等によって利用できる畳縁に制限があったと言います。

「女房と畳は新しい方が良い」などと言われるのは、本来の藁床にい草ゴザを用いますと、その香りと風合いが、新畳である一時期に限られるからなのでしょうか。
しかし、女房と比べるにはいささか不謹慎で、私も含め、カカア天下の御仁は一考を…
江戸の大奥に、写真のような桜刺繍の畳縁があったなら様子がまた変わった事でしょう。

この畳縁は、先日にお引渡しをファースの家の和室畳です。
建主さまと、提案する弊社コーディネーターの北村眞奈美、それに制作する桶作畳店の若き経営者のフィーリングが、完全にフィットして実現したものです。

今日は、ファースの家の展示会が全国各地で行われていますが、大荒れの日本列島となり、この北斗市でも横殴りで粒の大きな吹雪となりました。
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