ファースの家の床下には潜熱蓄熱材のタイトプレートを写真のように敷いています。
窓から日射熱が入ると床が温められ床材に蓄熱されます。
蓄熱量は、素材の「比熱」×「比重」×「体積」×「温度」で計算できます。
この比熱、比重、体積は物性特性で本来固定しており、単純に数値掛け算で算出します。
写真の潜熱蓄熱材タイトプレートは、ポリプロピレンと云う素材で出来た容器に特殊な処方を施した硫酸ナトリウムが封入されております。
硫酸ナトリウムとは、温泉成分で入浴剤に混入されており、危険物質ではありません。
このタイトプレートの中の硫酸ナトリウムは、気温が上ると液体化が始まり、気温が下がると固体化するように処方されております。
蓄熱の概念である本来は、固定状態にあるはずの「比熱」が状態変更で変動します。
水の「比熱」は1.0で一番高く、岩石や鉄鋼の比熱は0.3を切りますが、溶液になると比熱が上って蓄熱量が増える理屈です。
一般的には潜熱とは湿気の持つ熱の事ですが、この状態変更によって生じる熱をも潜熱と云っております。
ファースの家は、冷房での冷熱を空気循環で床下に運び、このスカットールに蓄冷します。
冬は蓄熱、夏は蓄冷され、省エネでマイルドな輻射熱クオリティの高い空間をつくります。
昔は価格の安価な表面積の大きな砕石を使用しておりましたが、洗浄して運び込む手間や氷点下や40℃以上の熱も溜め込むなどの難点がありました。
スカットールは20℃から40℃範囲での熱を溜め込みます。
耐候性は、床下に敷設するため、直接的に受熱しないので、ポリプロピレン容器や封入した硫酸ナトリウムが性能劣化する事は殆どありません。
ファースの家は、このような見えない部分で住む人の健康と安心を保持しています。
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