平成元年、木造住宅では、私が日本で初めてウレタン樹脂スプレー発泡断熱を行いました。
当時(今でも一部で)は、従来のグラスウール断熱を指導する先生方に、実績のない無茶な工法だと多くの課題を指摘され、大バッシングを受けました。
ウレタン樹脂スプレー断熱は、平成元年がまさにゼロスタートの年でした。
平成5年に公的な断熱手法として認定交付されるまで5年の歳月が掛かりました。
私の申請が認定交付と同時に、堰を切ったように他社での多くのスプレー断熱施工の家が建つようになり、今では毎年数万棟以上のスプレー発泡断熱の住宅が建築されています。
このウレタン樹脂スプレー発泡断熱工法は、原液に膨らし粉のような処方を施すとマシュマロのようにフワフワと膨らみます。つまり幾らでも安価に調整も可能なのです。
当然、強度や断熱性能には大きな影響を与えます。
写真は私達が認定交付を申請する以前から「ファース工法」の発泡施工を行ってきた、札幌市の鷹の羽工業さまの方々です。
今日は後ろに見える実験ハウスの断熱層を改良する工事を行って頂きました。
右端が鷹の羽工業の平川常務で当初は吹き付け職人でした。
今は、私の隣の高橋君が施工名手と云われ、隣の福澤君が懸命に技術を習得していました。
硬質ウレタン断熱材は、構造体への密着強度が問われ、更に15㎜程度と薄い層を何枚も重ねる事でスキン層が絡み合って強度を増します。これには高い技術が伴います。
一見すると触らない限り、膨らし粉で膨らんだウレタンと同じように見えます。
外の湿気を入れない、乾燥空気に影響されない、転がしても壊れない、断熱性能を何十年も劣化させない等の性能を担保するためにスキン層の重ね施工を頑なに守っています。
現在、全国各地に施工されているファースの家は、写真の鷹の羽工業さんのご協力で出来上がったと云えそうです。
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