豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

エネルギー事情と家の断熱性能…函館市~北斗市

2017-06-23 16:38:41 | ファース本部

1973年に第四次中東戦争が勃発し、石油輸出国機構(OPEC)のペルシャ湾沿い6カ国が、一斉に石油価格を70%もの値上げに踏み切ったのが「オイルショック」の始まりです。
このオイルショックで日本は狂乱物価となりトイレットペーパーの品切れが相次ぎました。

石油価格の高騰だけではなく、石油の輸入絶対量が極端に少なくなりました。
資源のない日本は火力発電や暖房用に使用した石油の量を抑えるため1879年に省エネ法を制定し、私達の住宅関連で翌年(昭和55年)には「省エネ基準」が制定されました。

化石燃料の殆どを輸入に頼っていた我国では、石油エネルギーの重要性を認識します。
しかし昭和55年省エネ基準は、あくまでも基準であり多くのハウスメーカーや工務店も高気密・高断熱住宅をつくろうと気概にまで及ばなかったのです。

その後、1992年(平成4年)、1999(平成11年)と断熱基準を改正してきました。
2013年(平成25年)には、断熱(外皮)性能に加えて給湯や照明器具等の一次エネルギー削減を行うよう勧告されるようになりました。

昨年の4月には「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」が施行され、年度末に順次移行させています。
そして2020年には基準から義務化へと移行して行きます。

私が北海道で工務店経営を行ったのは昭和52年4月からで、2年後の54年からは積極的に断熱住宅の研究を行ってきました。
平成元年、日本で初めての樹脂スプレー発泡断熱のファースの家を構築しています。
この時代から熱損失係数Q値1.4くらいの家を平成元年から作り続けてきたのです。

国策やエネルギー事象に左右されるのではなく、お施主様が安価な光熱費で、温かで涼しく過ごせる家は、必然的に省エネ住宅となるのです。画像は最新バージョンのファース概念図です。

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