夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

岬 近況

2010年05月03日 22時16分37秒 |  岬な日々


花も少ない。鳥も少ないなんて嘆いておりますけど、
そのくせ、息を呑む風景にはあっちでも、こっちでもぶつかります。

少し前の、日の出の海や、田園。かすむ月。
そして太陽に輝く新緑。

そのエネルギー、暖かさ、清らかさが体の隅々までじんわりとしみこんでくるような、風景です。




忘れめやあふひを草にひき結び

2010年05月03日 15時27分00秒 |  気になる詩、言葉


忘れめやあふひを草にひき結び
  仮り寝の野べの露のあけぼの
       式子内親王
       新古今集 3-182

忘れることなんかできないわ。葵を草(枕)に結んで
  旅の眠りについた朝の露の茂った曙の風景を


式子内親王は賀茂神社の斎宮であったことがあるそうで、これは賀茂の祭りの用意で神社に泊まったときの詩。
賀茂の祭りは葵を使うので、葵祭として知られていますけど、当時はただ祭りといえばこの祭りの事を指していたらしい。
この時代は伊勢の祭りとともにもっとも重要な祭りでした。
源氏物語にも、この祭りの場所取りで車争いをするところが出てきますね。
(葵の第一章)


その祭りの喧騒を背景に想像させながら、祭りの当事者たる式子内親王の心の張りと、朝を迎え、白んでいく空を眺める。そんなイメージの詩なのでしょうか。

それでも、お祭りやイベントとは関係のない私にでさえ、この朝の風景はなんとなく神々しく、清清しい気持ちにさせてくれます。


とても贅沢な、何もない風景

2010年05月03日 13時11分04秒 |  岬な日々


このところ同じセリフを何度も使っていますけど、暖かくなりました。
つい二週間ほど前には東京で雪が降ったなんてことがありましたけど、もう大丈夫でしょうか。
暖かいっていいです。
体の節々まで伸びてきて、脳みそも活動をやめて、、、、(って、いつもじゃないなんて言わないで)

目の前には、格別なことは何もない風景が広がっています。
寄せては返す波に洗われている岩。
そんな何もない風景に心を魅せられて、浜に座ってぼんやりと眺めている、、、



とても贅沢な気分。

岬 近況  そして怖い猫

2010年05月03日 13時01分02秒 | 私も作ってみました


これにも川柳が付きましたので、これもコメントで頂いた川柳を本文の下のほうに追加していきましょう。追加したときにはこの日記が上に来るようにタイムスタンプも新しくしておきますね。



****

このところ岬を回っても、花も、鳥もめぼしいものがありません。
藤は咲いていますし、鷺の類は相変わらず。でも鷺でも五位鷺や亜麻鷺はまだみていません。オオヨシキリがなき始めていますが、まだ姿を見ていない。

家をでて、あちらこちらと、鋭い目を、、、、(って、当人は思っておりますが)配って歩いているのですけど、どうも格別なものがないようで、、、




その代わり、柴犬ちゃんは完全にここを我が家と定めたようです。さて、どうしよう。
郵便屋さんが来ても、誰が来ても、唸り声一つ上げません。
昨日、一緒にこの家に来てから、まだ吠える声を聞いたことがない。
番犬代わりをやってくれるのなら、アルバイト代でも払わなきゃって思っておりましたが、これじゃ無理ですね。

キョンも今回は車のすぐ前を走っているのに2度ほど遭遇しましたし、夜中には、あの嫌らしい声でぎゃ~ぎゃ~って鳴いている。芝ちゃんが追い払ってくれることを期待したけど、これも無理か。



仕方がないので、炊事、洗濯、部屋の片付けに精を出しましょう。


****

イオレスさんは捨て猫の猫ママ。
常時7,8匹の猫と、一時預かりの猫を抱えて、動物病院と里親探しにお忙しい毎日。連休中も主婦業にいそしんでおられたところ、猫の暴走でせっかくの掃除したところがめちゃめちゃになったそうです。

泣きもせで 恋うる相手は 捨て遺棄し
己が身の上 犬とても哀し (イオレス)

吠えぬまで 思いつめてぞ 仕えしを
人にあらざる 憎し所業 (イオレス)


お茶の師匠のとこの飼い猫。家の前の道路でのんびりと昼寝をしていたら、散歩中の犬がやってきました。何を思ったかこの猫ちゃん、怒り狂って自分の何倍もあるその犬の尻尾にギャッと噛み付いたのだそうです。犬は飼い主の後ろで震えていたとのこと。お菓子折りを持ってお詫びに行った師匠に、飼い主は、「家の子の恥になりますので、どうかご内聞に」って言っていたそうです。
どうも、この芝ちゃんも同じになりそう。
柴犬って言うのは、もともと猟犬。猪にだって向かっていかなければならない、品評会で尻尾をたらしたら、その時点でアウチなんですけど、、、もしかして、これは芝もどき?


デブ猫に 犬もそっと 道を開け (風)
  デブ、、失礼、コメントを参照してくださいね。