夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

ハルジオン

2010年05月05日 12時05分30秒 |  岬な日々


4月の10日に弟の発表会があってそれを日記で紹介していましたけど、その中にかなりきつい批評をした部分がありました。
インストラクターの一人だったのですが、気の抜けた演奏を幕間で披露していたのですね。
プログラムでは別な曲が書いてありましたので、直前に変更したのだと思いますが、ショパンのエチュードの1番。難しい曲。だけど、難しいから弾けないのじゃないのです。ミスタッチも気がつかなかったし、彼は十分に弾きこなせるのに、気合が入っていないってのがみえみえ。

だから、少なくともプロなら、どんなときにも最善を尽くすべき。
それが聞いている人への礼儀だし、自分のためにも、どんな人が聞いているか分からない。自分への評価がその演奏で決められてしまうかもしれないんだからって書いていたのですけど。

その演奏しかできない子であれば、何も言いません。
よかったね~ってにこにこしてあげる。
無理なことを押し付けるのは可愛そう。
そのレベルで楽しんでもらえればそれでいい。

でも、それ以上の才能のある子が、それを発揮していないっていうのは見ていて悲しいですね。拍車をかけて走らせたいってつい、老婆心を起こしてしまう。
年寄りになったからってことではないのです。

学生時代も、毎日マージャンに明け暮れていた子がいて、その子がすごい頭のいい子だと分かっていましたので、せっかくの才能をこんなことで無駄にしてって腹が立ったことを覚えています。もちろん、何の義理もないのですから、私もだまってマージャンの相手をしていましたけど。

ねぇ、私の写真や文章に難癖をつけないでくださいね。
私はどうころんでもこの程度しかできないのだから。
むしろ、ほめて頂戴。
それで、お互いに幸福だからね~

なんてことは別にしても、
高いレストランに入って、ある程度美味しいものがでてきても、そんなに感激しない。だって、その値段相当の味やサービスを期待してきているのだから。
だから、この人はこれだけのことができるって期待されているときに、そのレベル、あるいはそれ以下で終わったら、周りはがっかりするでしょうね。

園芸種は綺麗な花を咲かせるものばかりです。
でも、野に咲き、雑草として嫌がられている花でも、すごく綺麗な花もたくさんありますよね。
ハルジオン、先日も取り上げましたし、この時期には必ず出てくる花。
ノゲシの花もそんな花の一つですね。
庭のあちこちに顔を出して花をつけているのをみて、ため息をつきながら、草刈の予定を立てているけど、気持ちのどこかに綺麗な花なのに、、、刈り取るのはもったいないな~って、そんな部分があるのです。

綺麗な花を咲かせられるのに、増えすぎるってのも、また別な意味でのデメリットでしょうか。
あまり、自己主張をしないで、周りがその長所に気がつくようにする、、、、
今や、廃れてしまった美風なのでしょうね、、、、、




水伝ふ磯の浦見の岩つつじ

2010年05月05日 11時42分30秒 |  気になる詩、言葉


水伝ふ磯の浦見の岩つつじ
  茂く咲く道を またも見なむかも
       詠み人知らず   
       万葉集 2-185


水にぬれた磯に岩つつじがたくさん咲いている
  この道を 果たしてまた通ることがあるのだろうか

今日の日記で 知人が岬の山側の村を訪ねられたのだけど、つつじのころにまた来たいと書かれていた。 
家の周りのつつじはもう盛りを過ぎて、散り始めています。

岬は海側と山側、特に海から見て陰になる部分の温度差が激しい。
房総の内陸の丘陵地帯は典型的な内陸性の気候。
冬は寒く、夏は暑く、そして一日の温度差が激しい。
だから、紅葉の名所なども結構あったりするのです。
そして、花色も鮮やか、ほんとに見ごたえがあります。

ところで、なんどかこんな例を挙げていますけど、万葉集に出てくる花で、古今集や新古今には出てこない花がいくつかあります。逆なら、そのころまだ日本に入ってきてなかったのかななんて思えるのですけど。

今、岬の自然を、そして家の庭を鮮やかに飾っているこのつつじもその一つ。
万葉集にはいくつか出てくるのに、古今、新古今集にはまったくでてきません。これほどの花が無視されるとは、変ですね~




  
      

我輩は犬である

2010年05月05日 11時22分06秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ


我輩は犬である。
まだ、名前はない。

5月の2日に放浪を楽しんでいた我輩に餌をくれたのが今の飼い主。
いや、それから3日たつけど、まだ飼い主でもない。
この御仁、我輩の元の飼い主を探しておる。
元の飼い主が見つかって戻してくれるときに、我輩のことに愛着を感じてしまっていると悲しいと思って、名前もつけないで、距離を置こうとしている。
けっ、人間の浅知恵ってもんじゃないか。
我輩の魅力は、あまたのギャルたちを虜にしてきたんだから。
人間の雄なんてちょろいもんだ。
今に見ていろ、元の飼い主が見つかって返すときに、涙を流させてやる。
でもよ、もし元の飼い主が見つからなかったらどうする気だろう。

我輩としては、ここにいてやってもいいような、なんだかそんな気分になってきているのだが、こりゃ、いかんかな~