夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

名残の紫陽花 

2007年08月16日 09時27分55秒 |  あなたの鼓動、華
岬に来ています。
途中、名残の紫陽花を見つけ、食卓を飾るために盗んでまいりました。

でも、この名残っていうことば、切るに切れない未練のような怨念を感じさせるような言葉ですね。

私のようにどこをとっても散文的で、詩情のかけらもない人にとっては、お茶で使う以外には用のない言葉だと思っておりました。
でも、Mixiのお仲間たちからこれは人にも使うのだと教えていただきました。
私としては彼女たちのことを思うと、もっと直截な、的確な表現がいくらもあるであろうと思いますけど、それを使うと、折角の私の人生が短くなり、闇夜には外を歩けなくなり、牛の刻になるとあちこちが痛くなるのだそうです。
気の弱いボクちゃん(さっきの日記にもこの台詞、ありましたよね)はその恐ろしげな脅迫に屈して、彼女たちにも名残を使うことにいたしました。

「それでも地球は回る」ですよね、崩れ落ちそうなものならまだしも、化石になったものにまで「名残」って使うのでしょうか? ボクちゃん心の底では何か釈然としないものを感じてはおりますけど、これが私に与えられた公理、真理なのでしょうね。
真理という大海の前で砂浜の小さな砂を一つ一つ掴み上げている、、、誰の言葉でしたっけ、、、
まぁ、自分の無知蒙昧さを笑うしかないか、、、ははははは、、、


心頭滅却すれば火も自ら、、、あじじ! 炭

2007年08月16日 08時26分06秒 |  非・常識的茶道
「お茶の師匠は三日やったら止められない座ます。夏はお稽古しなくても弟子はちゃんとお月謝を持ってくるし、あらその上お中元まで、、いいってことよ、白鳥麗子でございますからして、、、」な~んてほざいている山姥の声が聞こえそうな八月でございますね。
今年は異常な天気のおかげか、師匠が八月の稽古をやっておりますがな。「師匠、お稽古はいりません。お体に障りますから。だからお月謝をまけてくださいませ」とはいえない気の弱いボクちゃんは仕方なくお稽古に参りましたでございます。

そして師匠の精神異常がこちらにも移ってしまい、お家稽古? この間灰を作ったから、その引き続きに炭をやろう。暑いときには暑いことやろう、、、、になってしまいましたがな。異常気象は人を狂わせる、、、、
でも秋は人を色キチガイにさせて、、
冬は、鬱病、春は躁病、、、
考えてみると人って一年中狂っているのですね。
なんとなく納得しました。

  いや、人だけじゃない。
  今朝の4時から、何度も地震で家が揺れている、、、
  地球もおかしくなったみたい。

「安禅必ずしも山中をもちいず、心頭滅却すれば火も自ら涼し」なんてことはぜぇったいにありえない。心頭滅却すれば火もまた、、、、あじじい!






月見る月 今月の満月そして中秋の名月  ちょっと追加

2007年08月13日 18時41分47秒 | 日記
今月はまだ八月十五夜の月ではありませんけど、人に頼まれて月の写真を(もっとも注文は月にいる兎を撮って欲しいというものでしたけど)撮ろうと思っています。

今月の満月は8月28日。
いすみ市の崖の上から、月が昇り海に月光が反射しているのを撮りたいのですけど、この日は月の出が18時9分。方位が103度。
本当は方位は130度から150度くらいは欲しいのですけど。

望遠を使いますのであまり月が上に昇ったときには海が入らない。でも下にあるときにはまだ空が明るいでしょうね~

ちなみに今年の中秋の名月は9月27日(旧暦の8月15日は十三夜になります) 27日だと月の出は17時34分、方位87度。時間も方位も私が望むものとはちょっと違う。
なかなか上手くいきませんね。

ところで知人の月見る月のグループは月見をいつにセットされるのだろう。旧暦の8月15日の9月25日かそれとも満月の9月27日なのでしょうかね。

ちなみに次の十三夜は10月25日になるみたいです。くれぐれも片見にならないように。

写真は去年の9月(旧暦)十三夜のもの。


いかにぞや残りおほかるここちして
  雲にかくるる秋の夜の月
         (西行) 







今月の満月には皆既月食。でも天気予報ではどうも雲が多そう。

世界で一番短いおとぎばなし

2007年08月13日 14時57分46秒 | ジョーズなジョーク 


また、怪鳥からメールが送ってきました。



Once upon a time, a guy asked a girl "Will you marry me?"

The girl said,"NO!" And the guy lived happily ever after

and went fishing and hunting and played golf a lot and drank beer

and left the toilet seat up and farted whenever he wanted.



まぁ、いつものごとく拙訳でござんすが、

むかしむかしあるところで、男の子が女の子に「結婚しようよ」っていいました。
女の子は「いやよ」って答えました。
それからその男の子はずっと幸せに暮らしましたとさ。

好きなときに釣りや狩に行け、ゴルフ三昧、浴びるほどビールが飲めて、便座を上げっぱなしにでき、いつでも好きなときにおならができる、、、、、



後生です、誰でもいいから怪鳥に仕事を与えてください。

Waddesdonのマナーハウス

2007年08月11日 12時38分53秒 | 日記
数年前にイギリスに行ったときに、ふらふらとドライブをしていてマナーハウスでアフタヌーンティを食べました。それが素晴らしいところで、またアフタヌーンティも美味しく、スタッフもとても親切。また、マナーハウスの建物や調度もイギリスの上流のカントリー文化の典型みたいなもので素晴らしいものでした。こんどはここに泊まろうと思っていましたけど、あてどもなく車を走らせていたので、どこのなんというところかわからなくなっていました。

けっこうどこに行っても、その場の思いつきでドライブしますのでこんなことはたくさんあるんです。その場のことははっきりと覚えていても、そこへどう行ったのかがどうしても思いだせない。40年位前から、私の頭のなかにはそんな場所が毎年毎年増え続けてきています。イギリスにも、スペインにも、ポルトガルにも。。。

ところが最近、イギリスで素晴らしい(自宅の)庭のことをブログに書かれている人のページにこのマナーハウスが出ていて驚きました。こんな奇遇もあるものですね。

おかげさまで今度は違います。やっと場所が確定できましたので、こんなご縁があるのなら次回は是非行ってみたい、泊まってみたいと思います。
食事も美味しい。周りの散策も素晴らしい自然の中でした。道から正門まで数百メートルもあるようなところです。バックヤードはもっと広いんですよ。庭園も正門の前、後ろ、そして水辺の東屋。ご覧になりたければこの方のブログへ飛んでみてください。自然の中でゆっくりとすごす休日を求めていらっしゃるのでしたら絶対にお勧め。
でも少なくとも一週間くらいはいたいですよね。ポンドがもう少し下がってくれないかな~

でもこれを書きながら思いましたけど、このときはCotswoldsに滞在していたのですけど、その前はLand's Endでした、そこのホテルに少しだけいましたけど、しばらくしてあるピアニストのお手伝いをしたときに彼女がテレビの音楽番組でここのがけっぷちで海を背景にピアノを弾いているんですよね。私の行ったちょっと後のことでした。いろいろ奇遇ってあるものだな~と。
そして、オランダにいる友人といつもこのイギリスにいる方となんだかダブってしまうのです。文章、そして話し方がちょっと前の非常に端正な日本語という感じで、私なんかはそんな言葉は使えませんので、憧れてしまう。それも一つの要因かもしれませんね。そのうちに彼女にこの方を知っているのか聞いてみたいくらいです。彼女もアムステルダムへ引っ越す前はイギリスで生活していたのです。



Waddesdonのマナーハウスですけど、
Aylesbury BacksからBicester,Oxfordshireへ10キロほど行ったところ。
これで判らなければ、多分行き着けません。
森の中の田舎道をずいぶんとドライブするのですからね。
行かれる方、運転手が必要でしたらいつでもコメントください。
飛行機はファーストでなくてもビジネスにまけておきます。

今、このマナーのHPを見ていてちょっと確信がもてなくなりました。
でもここもすばらしいマナーなのでそのままにしておきます。

これな~んだ?

2007年08月11日 11時03分36秒 |  あなたの鼓動、華


さて、トップの写真はなんでしょうね~
判りますか?
判らなければ次の写真。



もう一つ加えておきますね。



判りましたか?
駄目? ではこれでは?



もう一つの方は



はい、こちらは小型の向日葵




そして、こちらはリーガースベコニア


夏の風物詩 蝉時雨

2007年08月10日 21時27分43秒 | 日記


TBの練習板の御題が夏の風物詩。
私の場合は夏の一番暑い時期に房総にこもります。
それまでは蛙、鳥の声だったのが、この時期には蝉の声一色になっている。
カナカナ、ミンミン、ツクツクホウシ、アブラゼミ、、、、
暑い、でも東京のようなべたットした暑さではないし、緑陰で涼風に頬をなぶらせながら、本でも読んでいると、これが本当の夏だな~ってしみじみ思う。

Auf Flügeln des Gesanges (歌の翼に)

2007年08月10日 20時49分14秒 |  気になる詩、言葉
Auf Flügeln des Gesanges, Herz liebchen, trag' ich dich fort, fort nach den Fluren des Ganges, dort weiss ich den schön sten Ort,
Dort liegt ein rotbluhen der Garten im stillen Mondenschein;
die Lotosblümen erwarten ihr trautes Schwesterlein,
die Lotosblümen erwarten ihr trautes Schwesterlein.

歌の翼の上に、恋心を乗せて、君を運んでゆく
ガンジスの辺まで連れて行く、あの白い美しい星のところに、
月の輝きはその園にひとつ赤く咲くものに光を与え、
蓮の花は女神を待っている

蓮の花は女神を待っているn F. Mendelssohndelssoh


Mendelssohnのあまりにも有名な歌です。ドイツ語はだめなので借り物の訳です。

長崎原爆の日 雑感

2007年08月10日 04時49分11秒 | 日記

昨日は長崎の原爆の日だった。
そしてそれは父の命日でもある。
原爆投下の翌日、医大で教鞭をとっていた父の安否を知るために、身重だった母に手を引かれて爆心地へと入った。
私にはそのときの記憶はないけど、父と同定できるものは腕時計だけだったという。
祖母に手を引かれて実家に帰った母にも吾に返るまでの数日の間の記憶がまるでないということだった。

母がずっと後に再婚した相手も被爆者で、原爆による奇形を研究した医師だった。
でも、家の中では原爆の話は殆どでたことがない。
祖母や母、義父にはあまりにも生々しい惨劇の記憶であったろうし、私には恐怖の対象でしかなかった。
たくさんの人が投下後何十年経っても原爆症を発症し死んでいっている。

自分もいつかは原爆症を発症して、長く苦しみながら死んでいくのだろうと思っていた。
私が安楽死や自殺に対してポジティブなのも、そんな背景があるからだろう。死が避けられない。そして何年も苦しみながらそのときを迎える。それに対する処置もない。そんな患者を自分の行く末とダブらせている人間にとっては、無為に苦しみを永らえさせることはして欲しくない、そんなときにどう決着をつけるかは自分に決めさせて欲しい。それは切実な問題でもあった。

そして死が遠いものではなく、避けられないものなら、どう死ぬのか、その限られた間をどう生きるのかが私には一番大切な生き様であった。法律、社会のルール、それはどうでもよかった。それはあくまで他人の評価。自分自身が納得する自分の生きし方への評価ではない。
いつ発症するかわからない人生の中で、そのときに自分自身に対して後悔しない生き様をしていること、それが自分に課した最大の任務だった。

幸いなことに今まで原爆症は発症しなかった。
原爆の記憶はない。
でも、原爆症を恐れながら、死を身近なものとしながら生きてきた子供のころからの思いは決して薄れることはないだろう。




被災地の道路には夾竹桃があちこちに植えられている。
原爆の熱風で焼け焦げた木々の中で夾竹桃が一番早く再生し、花をつけたという。