夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

我が庵は都の辰巳しかぞすむ

2008年08月13日 22時14分43秒 |  気になる詩、言葉

我が庵は都の辰巳しかぞすむ
  世をうぢ山と人はいうなり
         喜撰法師

私の家は都の東南でこんな風に住んでいるんだけど
  世の中の人は世を憂んで逃れ住んでいるって言うんだ

先日の夕焼け小焼けで、「負われて見た」のであって、「追われてみた」んじゃないって書いていましたけど、これも似たようなもの。
「しかぞすむ」はこんな風に住んでいる意味で、鹿が住んでいるってことじゃないていうのが定説ですよね。
でも、鹿とかけているのかな?
なんせ、うぢ山と宇治の山がかかっているし、
辰巳、、の次は午なのに「しか」を持ってきたのは「馬鹿」だってことをかけているんだ見たいなことをいう人もあるくらいだから。

写真は先日の夕焼け小焼けと同じ日の夕日です。
都(東京)の辰巳のいすみ市の夕焼け。



 

ノダメ・カンタービレ  再放送が始まりましたね。

2008年08月12日 17時28分10秒 | 日記

ノダメ・カンタービレの再放送が始まりましたね。
好きな番組だったので、嬉しいです。
特にラフマニノフでピアノがかなり、音を間引いて引いていたのに気がついていましたけど、これをもう一度確認したい。


写真?
全く関係なしにリンドウです。

強引に関係付けるとすれば、リンドウの花びらって青だけではないんですね、よくよくみると小さな斑点が入っている。重箱の隅を突っつけばわかります。
ノダメも重箱の隅を突っつきながら見直しましょう。


今、いすみには  孔雀、海亀、鷺  ちょっと改

2008年08月11日 09時00分40秒 |  岬な日々
孔雀に追記しました。
鷺には写真ページへのリンクを設定しました。



今、いすみ市では孔雀が見られます。
Mixiのいすみのコミュニティで話題になり、私も10回ほど探しに出かけましたけど、まだ見ることはできていませんが、コミュニティでは写真付きでトピックが立っています。Mixiのメンバーの方が外部に作られているブログで一番新しい写真が掲載されています。場所を書いていいのかどうか迷いましたが、下の記事のアカウミガメの産卵地の近くとだけ書いておきます。
   追記です。
   この孔雀は放し飼いで飼われているのだそうです。


アカウミガメはいすみが産卵の北限だと紹介しています。、保護の「柵」(ロープを張っただけのものですけど)は写真を載せていますけど、これも亀の方はまだ見ていません。でも上の方のブログには、産卵を終えて海に戻るアカウミガメの写真がばっちりと紹介されています。この方のブログによれば産卵が10箇所で確認されているということです。


鳥が少ない。多摩川でも、いすみでも鳥が少なくて泣いていましたけど、最近の椎木堰には白鷺(いすみではダイサギが多いです)が100羽以上の群れになっています。もう2週間以上少しづつ数を増やしていますので、これからが楽しみです。
白鷺のなかには結構アオサギも混じっていますし、鴨の中にもカイツブリが群れになっています。
  集合写真をこちらに掲載しています。


ちょっと理由があって、今写真がアップしづらいので、昨日の夕焼けの写真の残り物。ちょっと記事とは関係がないですね。
新しい写真のアップが可能になりましたら、写真を替えましょうね。

忍び寄る秋

2008年08月11日 00時37分43秒 |  岬な日々


暑い暑いと言いながらも、もう立秋は過ぎ、残暑お見舞いの言葉が飛び交うようになって来ました。
野や山はまだまだ盛暑の装いを替えてはいませんけど、どこかに忍び寄る秋の気配を感じるのは私だけでしょうか。



この紅葉が全山を覆うようになるのはもうすぐでしょう。



それは夕暮れの空も同じ。



夏の生を謳歌している自然の中にも、少しづつ、少しづつ、秋は浸透して行っています。

いすみの稲はもう頭を低くし始め、田んぼが黄金に変わるのを予感させてくれます。赤とんぼの姿も増えてきました。



ごらんなさい、栗の実もこんなに大きくなってきました。(トップ)

今年の生の締めくくりに、生けるものが精一杯のおしゃれをして山や野を飾る季節がもうすぐめぐってきます。




思ひ知らずも惑ふてふかな   キアゲハ

2008年08月09日 20時55分17秒 |  気になる詩、言葉


散りぬればのちはあくたになる花を
       思ひ知らずも惑ふてふかな
            古今和歌集
            僧正遍照

まぁ、色即是空なんてはじめから悟ってしまったら、種は残らなくなるでしょうしね~
惑うのが種としては正解なんでしょうし、
惑うものがない人生もまた、殺伐として生きる価値もないかも。
大いに惑いましょうよ、惑えるうちは。




夕焼小焼の 赤とんぼ

2008年08月08日 23時24分07秒 |  気になる詩、言葉


夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を
小篭(こかご)に摘んだは まぼろしか

十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた

夕焼小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

    赤とんぼ
    三木 露風(作詞)
    山田 耕筰(作曲)


有名な童謡ですよね。ところがこの曲が知られるようになって来たのは、曲ができてずっと後、戦後のことだそうです。今井正監督の「ここに泉あり」という群馬交響楽団の映画のなかでこの歌が歌われ、それを期にこの曲がヒットしたということです。
映画の一部はなんとなくイメージにあるのです。楽器を負ぶって山の学校へ行っているシーンがあったと思います。
でも私はこの歌が出てきたシーンは覚えていませんでした。


私もそうでしたけど、たくさんの人が、「おわれてみた」を追われて見た、、と解釈してるのですけど、正確には姉やの背中に負ぶされて見たということだそうです。


一つ積んでは父のため

2008年08月08日 14時06分32秒 |  岬な日々


死ぬと三途の川のフェリーで船旅を楽しみ、港には天女さんたちがレイをもって、「天国よいとこ一度はおいで、、」なんてフラダンスで迎えてくれる。
なんて、イメージを持ってはいないでしょうね?
もしあなたがそんな風に考えられていたら、それはとんでもない誤解。
テレビの見すぎです。

死ぬと、あなたは7日ごとに7回の裁判を受け、49日後に6っつある進路(六道)のどれをとり、どこに所属するのを決めることになるのです。天道に行けるのはほんのわずかな確率でしかありません。大変なのですよ。

最初の試練は、死んでから三途の川まで行くこと。
あなたは800里もある死出の山を越えていかなければならないのです。

そしてその山越えが終わったところが、第一回目の裁判の場所。
ここはまあ、予備審問みたいなもの。パスポートコントロールと言ってもいいのかな?

それが終わるとやっと三途の川を渡ります。
ところでなんで三途の川っていうかご存知ですか。
この川の渡り方が三つあるんでそう呼ばれているんです。
善人は橋、軽い罪人は浅瀬、重罪人は濁流ってことで、あなたはせいぜい濁流と戦う力を残しておいてくださいね。

そしてこの川を渡ったところの河原が賽の河原。
やっと今日の日記に入りました。
えっ、その前にトラベルガイドが欲しい?
ミシュランで調べてみましたけど、出ていないようですね。
ググっても、トラベルガイドも、その裁判の問答集も出ていないようです。
きっと、全部がわかってしまっていると死ぬのも面白くないだろうからって出版社の親心だと思います。理解してあげてくださいね。
そして、そのときになったら、旅を楽しんでください。


賽の河原には親より先に死んだ子供たちがいて、父母のために石を積み上げています。
「一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため」
親より先に死ぬことは親に悲しみを与える重罪なのです。
でも石が積みあがりそうになると鬼が出てきて石を崩してしまいます。
その恐ろしさや、悲しみを慰めてくれるのが地蔵菩薩、つまりお地蔵さまなのですね。


先日の2回目の蓮の写真はいすみ市の飯縄寺(いずなでら)の境内で撮ったものですが、このお寺から湿生植物群落のある和泉海岸のほうへ行く途中にこのお地蔵さまがあります。
いつ行っても、野の花が咲いていて、それ以外にもちゃんと顕花されていたり、お供えがしてあったり、地元の親の子供を思う気持ちがそのなかに浮かび上がってくるようです。

野仏は信州が有名ですね。でも、千葉はお寺も多く、地蔵も多い。
信州のは地蔵だけが安置されているけど、千葉のはちゃんとお家つき、どこのお地蔵様も今もなお、地元の人の尊敬を集め、花や供物が供えられている。
でも祠の中のお地蔵さんは、写真が撮りづらいのです。
これは珍しく、地蔵だけが北風を防ぐように植えられた赤と白の夾竹桃の前に鎮座されています。


野の花をたむけてきました。
明日は長崎の原爆記念日。

「野の花三百六十五日」池沢昭夫+池沢洋子と 「草づくし」白洲正子  追加あります

2008年08月07日 09時03分06秒 | 日記


    「野の花」についてのコメントがありましたのでちょっと追加しました。

白洲正子さんのご本に「草づくし」というのがある。
軽い本なのだけど、なんとなく暇になると手に取っている。
その中に、天道花(てんとばな)という一章があって、岡本千鶴さんの「続・野の花三百六十五日」(文化出版局)を紹介している。
白洲さんはこの岡本さんには会われているのだけど、続というからには前にも出版したかもしれないがというような書き方をされている。
白州さんは「野の花三百六十五日」はご覧にならなかったんだなってわかるのだけど。

トップの写真は白州さんの「草づくし」、そして左側の本が白洲さんがご存じなかった続の付かないほうの「野の花三百六十五日」
とにかく、正編も続編も毎日、365日花を生けて写真を撮られている。発表するための活花だから、大変な努力ですね。
ちなみに正編のほうの著者は 池沢昭夫+池沢洋子となっている。
岡本さんとは別人なのですね。

池沢昭夫さんは広島で被爆され、闘病生活の間に写真をお撮りになり始め、野の仏などを撮られているうちに、木彫りもされるようになった方。
1991年にお亡くなりになったようです。
決して派手な花ではないけど、野の花の命をいとおしむような気持ちが伝わるような、花の生け方。見ていてとても気持ちがすっきりする。
ちなみに池沢さんの木彫りの仏像の写真はここにありました。
http://homepage3.nifty.com/akichann/06yasuragi.htm

たまたま広島の原爆の日に白州さんのご本から池沢さんの「野の花三百六十五日」へと行き当たりました。これも何かのご縁なのでしょうね。


蛇の足;
「野の花」コメントをいただきましたが、それから説明がちょっと膨らみすぎましたので、蛇の足としてこちらにあげておきます。

池沢さんご夫妻は自宅に野草園をお持ちみたいです。ですので、そこの野草が中心になっていると想像します。
そこに植えられたものが、ほんとうの野の花といえるのかどうかはわかりませんが、少なくとも温室などのものではないようですね。
私のブログの花は、テストで室内で撮るときなどを除くと、99%は野や山に自生しているものですけど、逆にこぼれ種で広まっていったものは園芸種でも野の花って括りでカメラに収めています。

茶花で使う「野の花」は業者が栽培したものもあるのですけど、専門に扱っているところでは山や野で取ってきたものも別格で扱います。こちらのほうが高いんですけど。喜ばれますね。

「不満なものもあるけど、毎日の花との一期一会の出会いの記録だから活けなおし、撮りなおしはしない」って書いてあります。
著者の方々にとっては、花と向き合う毎日が勝負だったんですね。

花もそうですが、花器も花器のときもあれば、石のくぼみに花を生けてあるときも、民具に活けたもの、あるいはご自分の作品だろうと思われる木仏を配したものもありました。
花を選び、花器や周りの景色を決め、花をアレンジし、撮影をしていく。
一回のことではなくこれを一年続けられているのです。

半年の新聞のコラムとか、数年にわたる雑誌のコラムをやったことがあります。続けていくってほんとうに大変だって実感しました。雑誌の担当者からは「ときどき気が抜けているときがある」って手厳しいことをいわれたりしましたけど、彼には私の本業の方の忙しさなどがわかっても、読む人には関係のないことですから言い訳はできませんよね。

ご主人が写真家でもあったので、このお二人に365日付き合って写真を撮られた方も大変だったろうなって思います。

前に2,3度猛女としてご紹介して痛く不興をかった知人がおります。紙すきをやられる方。紙に野草をすきこんでいくのですけど、名前がわからないと大騒ぎで科学館の学芸の人に電話をかけています。もっともこの方のお仲間には大学で植物学を教えていた人などがいますので、それでもわからないというレベルは私などの想像も及ばぬ世界なのでしょうけど。

この方は踊りや、料理もその辺のプロとは違うほんものの一流。草木染もなさいます。一度オーガンジーを染めたものをお預かりしました。撮影の材料にってことでしたけど、2度ほど撮ってみたのですけど、駄目をだされて、今は諦めムード。この方は写真もおとりになるんですよね。この本の写真を撮った方も、「なら、ご自分でお撮りくださいよ」って、なんどもいいたくなっただろうとお察し申し上げます。

続編の著者の方については白洲さんが「草づくし」の中に書いておられますので、あえて触れません。


写真は撮っていますけど、結局身の回りのメモでしかありません。植物、動物など専門的に取られている方たちの写真や説明を聞くと、その経験と知識、そしてそれにまつわるさまざまな造詣、、、これが堅実な生き方、考え方なのかな~って思うこともありますけど、思いつくのが遅すぎました。


野の花三百六十五日
池沢 昭夫,池沢 洋子
文化出版局

このアイテムの詳細を見る

暑い、、  冷茶とおいしい氷を冷蔵庫で作る、、、

2008年08月06日 21時37分03秒 |  非・常識的茶道


岬に来ました。
東京を離れると、空はだんだんと青みを増してきて、岬は真っ青な空が広がっていました。
遠くに見える雲も、真夏の青空の下のお約束のような真っ白の入道雲。
いや、気分は否が応でもハイになります。
でもこの暑さ。
木陰を渡る風は爽やかとはいえ、暑さには参ってしまう。

こんな日には冷たいお茶。
うん? うちのお流にはないんでしたっけ?
まあ、そんな硬いことはいわないで、、
ご先祖様、あっち向いていてくださいね。

それにしても、千鳥の茶巾ってどうするんだっけ?

蛇の足
冷蔵庫でおいしい氷を作る方法を知ってます?
水を直接冷凍庫に入れないで、冷蔵庫で冷やしてから冷蔵庫へ移す。
それだけ、、