旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾のりもの紀行 高雄

2007-12-23 11:00:06 | 台湾日記

高雄牛乳大王 中華店 (高雄市前金區)

高雄に到着した。時刻はまだ10時前。台湾に着いてから菓子パンをひとつ食べただけである。朝飯には遅く午飯には早いが、何か食べよう。駅構内にはファストフード店が開いている。店頭には「北海道豬排堡」なるメニューが。Tonkatsuとあるのでトンカツバーガーらしいが、北海道とトンカツが結びつかない。台湾の人は北海道好きだからかな。ちょっと興味もあったが、高雄には行ってみたいお店があったので、街へと出た。

駅から延びる中山路では、盛んに高雄捷運の工事をしている。中正路との交差点には、高雄車站の次の駅となる美麗島站が建設中である。美麗島とは台湾の別称 Ila Formosa (葡語)を訳したもの。南北を結ぶ紅線と、東西を結ぶ橘線の接続駅となる。工事で足元の悪い中を歩き、民生路を西に曲がり、中華路を渡ったところに、その店はあった。

高雄牛乳大王。創業は1966年とある。そのネーミングだけで行ってみたかったのだが、一昨年は店の前を通っただけで食事はしていない。今回、ようやく念願かなって店に入る。かなり以前にテレビの旅番組で紹介されたのを見て知ったから、十何年目になるのかな。店内には大きな作り物のホルスタインが置いてある。カウンターに行き注文する。腹が減っているので、ご飯ものを頼みたいが、この時間は出来ないという。店員は三明治(サンドイッチ)を勧めるが、腹にたまる物が食べたい。麵の文字があったので、これはと聞くと、出来るとの事。牛肉拌麵と看板メニューの木瓜牛乳(パパイヤミルク)のセット(145元)を注文する。飲み物はいくつからか選べる。ところで拌麵って何だろうか。見本の写真を見た限り、よく判らない。


牛肉拌麵套餐(145元) 牛肉拌麵と木瓜牛乳
※クリックすると大きなサイズで表示します。

先に木瓜牛乳が運ばれてくる。意外と甘くない。ジューサーバーのミックスジュースの方がいいな。そもそもパパイヤといっても鈴木さんが踊っているイメージしかない。パパイヤ自体、食べた記憶がない。しばらくして牛肉拌麵が運ばれてきた。食べてみると汁無しの肉うどんといった感じ。牛肉の味付けもよく、うどんとつゆがからんでいて旨い。香菜らしき葉も見えるが、薬味としていい量だ。うどんと食べるには、あまり甘くない木瓜牛乳もちょうどいいか。店の前に設けられたテーブル席には、新聞を見たり、話をしている男性客が何人もいる。店内は禁煙かも知れない。その客らの前にもコーヒーカップではなく、木瓜牛乳などのカップが置かれている。一般的な飲み物なのだろう。食後にコーヒーが欲しくなったが、これで店を出る。


日本料理屋① (高雄市前金區)

別の道を歩いて駅へと戻る。すごい名前のラーメン屋があった。看板の文字がおかしい。


縦書きなのに「ー」の向きが!


日本料理屋② (高雄市前金區)

他の店は間違えていないよ。


日本料理屋③ (高雄市前金區)

ちょっと入って食べてみたい気もする。街を歩いていると、水菓子やお菓子をお供えして、線香を立てたテーブルを店の前に置いているところがあちこちに見られる。古風なお店だけでなく、ゲームセンターでもお供えのテーブルがある。何の日なのか、高雄だけの行事なのか、見当もつかない。昨年、晩飯を食べた六合夜市にさしかかる。この時間は夜市をやっていないので、全く別の場所のようである。

駅に戻り、改札階にある統一星巴克(STARBUCKS COFFEE)入る。メニュー(中文・英文)を見ながら注文する。英文を見ながら日本語読みをする。「アイスキャラメルマキアートのグランデを下さい」。注文は通った。Iced Caramel Macchiato(130元)。出来上がって渡されたカップを見ると、「日本人」と書かれていた。吹き抜けの側の席に座る。普通のコーヒーでよかったのに、メニューの目に付いたところを読んでしまったのだが、これは甘くて美味しい。しかしコーヒー1杯に130元というのは、なかなかいい値段である。吹き抜けの向こうに100円ショップのような店舗が見える。39元ショップだから、日本より高いのか。何やら日本語が見えるが、日本人向けではなく、台湾の人向けに書かれたのだろう。超はやめなさい、超は。 (つづく)


日奥生活良品館 (高雄市三民區)
※クリックすると大きなサイズで表示します。
いずれも民國96年11月25日撮影