旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

山口宇部空港

2020-05-25 00:00:00 | 

JR西日本 山陽本線 普通 3325M列車 [115系N-21編成] (岩国)

昨今、何とも変な事になっているが、千葉県に戻る為に県境を越える。新幹線は空いているそうだが、搭乗者の記録が残る航空機を利用する。ちなみに岩国空港(IWK)は全便欠航。広島空港(HIJ)も多数が欠航している。山口宇部空港(UBJ)はというと、スターフライヤーが欠航する事もなく運航している。運賃はLCC程安くはないものの、大手より少し安い。まだ乗った事のない航空会社だったので利用してみる事にした。ただし、岩国から山口宇部空港は遠いのだ。令和2年5月13日水曜日。黄色の115系、山陽本線下関行に乗車する。広島方面は227系になってしまったので、115系は久しぶり。


metro 山陽本線で岩国を出発symbol6


海が見えてきた! (戸田-富海)

車内は空いている。ゆっくり車窓を楽しみながらの移動。周南市(旧徳山市)と防府市との境では、国道2号は椿峠(拡幅工事中)、山陽自動車道は椿トンネルで山越えしてゆくが、山陽本線は海岸沿いを走ってゆく。廿日市市から柳井市の間などでも山陽本線は海沿いを走っているが、ひっそりしたここの海沿いの車窓が好き。








metro 山陽本線で小郡 新山口に到着symbol6

小郡改め新山口に到着。個人的には岐阜羽島みたく、山口小郡として小郡の名前を残して欲しかった。今も頭の中では小郡駅のまま。周防富田もそう。

山陽本線 普通 3325M 岩国(10:44)→新山口(12:38) クハ115-3021


JR西日本 山陽本線 新山口駅《北口》 (山口県山口市小郡下郷)

もとの駅舎がない。もう小郡駅ではないな。


建物の壁には種田山頭火の姿が…

五七五ではない俳句の人というくらいしか知らない。


駅頭の様子!

ビジネスホテルが見える。新幹線口にもホテルは多数。




乗車券 岩国→草江(1,980円)

宇部線への乗り換え時間に途中下車して、うどんでも食べようと思っていたが、新幹線口の商業施設が閉まっている。旅客が激減しているので仕方がないが。北口に新しいカフェが出来ているが、頭の中が、うどんになっている。空港で何か食べようと思い、途中下車した乗車券で再入場する。ところで、途中下車の定義が何かも知らずに、やれ「○○駅で途中下車!」だの、「路線バスを途中下車!」だのと、言っているテレビ番組のなんと多い事か。


JR西日本 宇部線 普通 1845M列車 [105系U04編成] (新山口)



宇部線もこの色か。何か山口県のガードレールの色に見えてきた。


metro 宇部線で小郡 新山口を出発symbol6

小…新山口を出た宇部線の列車は、暫く山陽本線と並行する。宇部線は元は私鉄で、昭和4年には電化されており、山口県内の山陽本線電化完成(昭和39年)よりもかなり早い。しかし複線区間はなく、途中で交換しながら草江に到着。下車する。


JR西日本 宇部線 普通 1845M列車 [105系U04編成] (草江)

列車はワンマン運転。運転士に乗車券を渡して下車する。ICOCASuicaは使えない。山口県内では山陽本線の和木、岩国、南岩国の3駅が広島方面に対して、下関の1駅が九州方面に対して使えるだけである。再来年の春には南岩国-徳山間の各駅にも範囲が広がるそう。岩徳線はその予定にはなかった。


metro 宇部線で草江に到着symbol6

宇部線 普通 1845M 新山口(13:13)→草江(13:51) クハ104-13
◆岩国-草江間の運賃1,980円

今回は乗車券を買う必要があり、2日前に岩国駅へ切符を買いに行くと、昨今の事情のせいか、休憩時間か、日中でも出札口は閉まっている。指定席も扱う券売機(みどりの券売機)を使うが、乗車券のみでは当日の切符しか買えない。JR東日本の指定席券売機なら乗車券だけでも、先の日付の切符が買えるのに。他の駅からも可。JR西日本の券売機は規則通りなのだろうが、みどりの窓口なら、乗車券のみでも、先の日付でも他の駅からでも融通が効く。有人改札口に2日後の乗車券のみ欲しい旨、申し出ると、券売機で買えるという。岩国駅にあるのが、みどりの券売機プラスというもので、コールセンターのオペレーターと会話しながら切符が買えるのだそう。呼び出しボタンを押すと、画面でオペレーターさんの顔を見て、窓口でのやりとりさながらに無事切符を買う事が出来た。画面を見ながらというのが今らしいが、この仕組み以前からあるのだそう。そのうちAIが応対するようになるのだろうか。


JR西日本 宇部線 草江駅 (山口県宇部市草江)

草江駅は無人駅で、近距離の券売機もなかった。無人駅でも岩徳線では券売機がある。



草江で下車したのは自分を含めて2人。もう1人も空港に向かった。




駅の近くに空港が!

踏切を渡って横断歩道を渡れば、もう空港の敷地である。もう少し、宇部線を利用して空港を利用する人がいてもよさそうだが、小…新山口など主要駅からはバスの便があるし、何より空港には広大な無料駐車場がある。岩国空港の駐車場は航空機利用者は5日間は無料となるが(搭乗待合室で駐車券に手続きをする)、無料駐車場ではない。


山口宇部空港 UBJ (山口県宇部市沖宇部)



駐車場には多くの車が見られるが、旅客ばかりではあるまい。空港に隣接して公園もある。公園利用者の姿は見掛けても、旅客の数は少ない。初めてのスターフライヤーだったが、全日本空輸(ANA)の機械で搭乗手続きをすると、全日空と同じように搭乗券が出てきた。さて、昼食がまだである。新山口駅のように飲食店が営業していなかったら万事休すだが、幸いレストランが営業している。店内は空いており、窓側(見えるのは駐車場)の席に案内される。


瓶ビール(中瓶)(528円)

麦酒で喉を潤す。この一番搾りは福岡工場の醸造だろうか。


山口名物 小ふぐの唐揚げ(4個)(605円)

麦酒のアテに、宇部なんで蒲鉾でもと思ったが、旅客の少ない中でも店を開けていてくれたレストランに感謝して、少し奮発する。山口県人でもフグは何年も食べていない。唐揚げが実に旨い。麦酒によく合う。ちなみに岩国ではフグをフクとは言わない。おいでませも言わない。


肉うどんセット(鶏そぼろご飯)(990円)

食べたかった肉うどん。山口県の肉うどんの味である。甘い感じの味付け。毎日食べてもいい。セットのご飯は3種類から選べるのだが、おむすびがあればなおいい。しそわかめとかで。空港で遅い昼食をとっていると、公園を訪れていた感じの人達がやって来て、デザートなどを注文している。旅客らしき人は数人だったので、少し店内に活気が出た。ごちそうさまでした。レストランはココスなのだが、メニューが他のココスの店舗と違って山口県・広島県のご当地メニューがある。カキフライや尾道ラーメンもある。ここは山口県のファミリーレストランのサンデーサンの流れを汲む店舗だったのだ。


2機の機体が見える!

まだ時間があるので送迎デッキ(無料)へ。奥に見えるのが日本航空(JAL)、手前がこれから乗る機体である。


スターフライヤー 7G4便 A320 JA06MC (山口宇部空港)

全日本空輸(ANA)とのコーデシェア便(NH3814)である。全日空の機材、乗務員で運行する便は全便欠航となっている。日航もこの1往復以外は欠航だったが、18日からはすべて欠航となった。宇部からは東京線(羽田)のみで10往復の便があったが、現在はスターフライヤーの3往復のみとなっている。


空港は周防灘に面している!


周防灘の向こうに九州が見える!

九州へ行きたかったが、県境どころか海峡を越えるので我慢していた。そこに九州が見えるのに行けないなんて。落ち着いたら行くぞ。



人数が少ないので、保安検査で待つ事もない。保安検査前の売店・飲食店も閉まっているところがあったが、保安検査後の待合室の唯一の売店も閉まっている。自動販売機でお茶を買ってゆく。人数が少ないので優先搭乗の旅客が先でも、すぐに全ての旅客が案内される。機内に入り席に着く。LCCではないので窓側の席を指定してある。座席は本革張りと聞いていたが、そのとおりであり、また座席間隔も広めである。座席にはモニターも付いている。



宇部空港の滑走路を九州の方へ向かって離陸。すぐに左に旋回し、東に向きを変える。


上空から空港を望む!


山口市付近


山口県東部から広島県西部

岩国が見えてきた。空港まで3時間は掛かったのに、航空機だとあっと言う間である。


周防大島(屋代島)から岩国市付近

手前は瀬戸内海で3番目に大きい島。単に大島という。金魚のかたちをしている。上の写真では頭の部分しか見えてないが。


来島海峡付近

最初に電動バイクの旅を見たのが、道後温泉からここを通って宮島に行く回だった。


coffee 機内サービスのコーヒーsymbol6

3月に全日空を利用した時、昨今の事情により飲み物のサービスはなく、翼の王国もなかった。スターフライヤーでも飲み物は休止かなと思い、お茶を買ってきたが、飲み物サービスもあるそう。コーヒーをいただく。タリーズコーヒーのオリジナルブレンドだそう。


あさひ製菓 柳井金魚ちょうちん 月でひろった卵 真っ赤なイチゴ味

持ってきたお菓子を食べる。山口県にもカープのお菓子がある。カープと柳井の金魚ちょうちんのコラボ。柳井は由宇球場に近い。



月でひろってきた卵という、萩の月と似たお菓子があるのだが、それが赤くなっている。コーヒーとともに美味しくいただく。座席のポケットには機内誌が入っている。パラパラめくっていると、台湾入境カードの記入例が載っている。スターフライヤーでは北九州-臺灣桃園と、中部-臺灣桃園の国際路線もある。北九州から台湾に行ってみたいが、今は欠航しているし、そもそも入境させてくれない。早く落ち着いて自由に旅が出来るようになる事を願う。


小豆島付近

瀬戸内海で2番目に大きい島。牛のかたちだそう。


明石海峡付近

淡路島は瀬戸内海で1番大きい島。何のかたちかは知りません。今日は天気が良く、この後、大阪府、京都府、滋賀県、三重県、愛知県と眺めてゆく。静岡県で大井川、富士山を見て、伊豆半島を横断する。


千葉県付近

房総半島の方に来ると、黄砂で視界が実によくない。千葉市付近から湾岸沿いに羽田に向かうのかと思っていたら、松戸市上空を飛んでいる。おやおやと思う。川口、赤羽、池袋が見える。そういえば、東京都心ルートが設けられると聞いていたが、これがそうなのか。


東京上空を飛行!

遊覧飛行のようだ。


東京港連絡橋 いずれも令和2年5月13日撮影

スターフライヤー 7G14便 山口宇部 UBJ(15:20)→東京/羽田 HND(16:55) JA06MC
◆運賃(STAR3C)13,790円(旅客施設使用料を含む)

初めてのコースを通って羽田に着陸。降りる時に乗客を見るが、30人もいなさそう。初めてのスターフライヤーだったが快適だった。また利用したい。スターフライヤーは路線によりターミナルが異なるそうだが、東京-山口宇部線は全日空と同じ第2ターミナルだった。空港からは京急線。品川で常磐線直通列車に乗り換える。思っていたより列車は混雑していた。