JR東日本 磐越西線 普通 1225M列車 [E721系P-40編成] (郡山)
旅行も最終日。今日は磐越東線でいわきへ行き常磐線に乗り換える予定だが、いわき行の本数が少なくて午前中は5時半と8時の2本しかない。ホテルでゆっくりしたいので、こんな時間の列車には乗れない。すると午後の列車まで時間がある。JR全線乗り放題だから東北本線に乗ってもいいが、昨日乗ってきた磐越西線を会津若松まで戻ってみようと思う。列車は混雑していたが、ボックス席に一人座る学生さんが途中駅で降りるのではと予想して、そこの空席に腰掛ける。新幹線から乗り換えの御婦人のグループが車内へ。やはりボックス席に一人座っていた女子学生さんが気を利かせて他の席に移っていった。御婦人方は山登りのようだ。隣の福島行の列車を見て「昔のいわゆる東北本線」と言う会話を聞く。では今は何なんだよと思うが、自分より年配の方々なので東北本線の長距離列車が数多く運転されていた頃に東北の山々へ行くのに利用していて、こんな短編成の新しい電車では東北本線らしくないのかも知れない。
磐越西線で郡山を出発
隣の郡山富田でボックス席に相席させてもらった学生さんは降りていった。ここで下車する人は多い。商業施設も見えるが、学校もあるのだろう。進行方向窓側の席に移り車窓を堪能する。昨日と同じ車窓も窓側から見ると格別である。
昔の駅が見える (磐梯熱海-中山宿)
初めて磐越西線に乗った時、山越えする前にスイッチバック駅があったが、いつの間にかスイッチバックしなくなった。車窓に昔のスイッチバック駅の旧中山宿駅が見える。
綺麗に保存されているようだ。中央本線の初狩駅、笹子駅はスイッチバック駅から本線上にプラットフォームが移されているが元の駅の近くにある。ここの中山宿駅は少し離れた場所の本線上に移されていた。
現在の中山宿駅
トンネルを抜けて、太平洋と日本海との分水嶺を越える。福島県内に分水嶺がある。郡山市より耶麻郡猪苗代町に入る。琵琶湖(滋賀県)、霞ヶ浦(茨城県)、サロマ湖(北海道)に次ぐ面積を誇る猪苗代湖があるが、車窓からはよく判らなかった。今は東北最大の猪苗代湖だが、干拓前の八郎潟(秋田県)は琵琶湖に次ぐ広さがありもっと大きかったそう。
平坦な田園地帯を行く (関都-川桁)
猪苗代で多く下車する。山登りの御婦人方も下車していった。
この辺りは高低差があり、曲線が続く (翁島-磐梯町)
耶麻郡磐梯町を経て会津若松市に入る。
JR東日本 磐越西線 普通 1225M列車 [E721系P-40編成] (会津若松)
磐越西線で会津若松に到着
磐越西線 普通 1225M 郡山(9:38)→会津若松(10:55) クモハE721-40
あかべぇ可愛い これまで令和3年10月18日撮影
出来れば喜多方まで足を延ばしたいが、約1時間後の郡山行で折り返す予定。
坂内食堂 肉そば(1,000円) 令和元年12月22日撮影
喜多方でラーメンを食べたいが、今日は若松でラーメンを食べる。
JR東日本 磐越西線 会津若松駅 (福島県会津若松市駅前通り)
これより令和3年10月18日撮影
一昨年に若松に泊まった時に駅前で見掛けた喜多方ラーメンのお店に来てみたが、閉店していた。疫病のせいか知らぬが飲食店は本当に大変な事だと思う。随分前に駅構内で喜多方ラーメンを食べた記憶があるので探してみるが、喜多方ラーメンを扱う店はない。唯一開いている食堂があったので入店する。一昨年に喜多方で清酒を飲み肉そばを食べたので、ここでもお酒を飲もうと思うが麦酒しかないそう。お腹が膨れるのとトイレが近くなるのでラーメンだけ注文する。
会津山塩ラーメン(850円)
喜多方風?
麵はこんな感じ♪
いただきます♪
喜多方ラーメンとは書いていないが、喜多方風であっさりした食べたかったラーメンで美味しかった。ごちそうさまでした。若松のお酒でもあれば尚良しです。
会津山塩食堂 (福島県会津若松市駅前通り・会津若松駅構内)
後日、会津山塩を調べると、温泉(塩泉)から作る山塩だとか。なお弘仁年間(810-824)に会津を訪れた弘法大師が護摩を焚き温泉が湧いたとの伝説がある。
プチ歌舞伎揚げ(52円) 末廣Dr.野口カップ180ml(237円)
NewDays(駅コンビニエンスストア)でお酒を買ってきた。末廣酒造さんは嘉永3年(1850)創業。車中で飲むつもりだったが、家まで持ち帰り後日飲んだ。美味しかった。
JR東日本 磐越西線 普通 1230M列車 [E721系P-40編成] (会津若松)
郡山行は2両編成でワンマン運転。郡山-会津若松間でワンマンは初めて乗る。
磐越西線で会津若松を出発
運転士のいる先頭車両に乗ったが、無人駅での乗り降りはこの車両に限られるので人の動きが多い。後の車両の方が落ち着いていられたかな。
磐梯山 (猪苗代-翁島)
帰りも進行方向窓側の席で車窓を堪能する。
JR東日本 磐越西線 普通 1230M列車 [E721系P-40編成] (郡山)
磐越西線で郡山に到着
磐越西線 普通 1230M 会津若松(11:59)→郡山(13:11) クハE720-40
新潟県の新津から福島県の郡山まで磐越西線に乗ってきたが、ここ郡山からいわきまでは磐越東線に乗る。この行程としたのは内田百先生が一日で太平洋岸の平(現いわき)から日本海岸の新潟へ、また大正6年に全通したばかりの磐越東線に乗りたいという事で、仙台出張の帰途、行きたかった京都に寄って東京に戻られた話がある。それで旅費が出たのか知らないけれど、先生の行程の一部を逆に乗ってみようと思った。一日のうちに日本海から太平洋に抜ける事なく郡山で一泊してしまったが、一日のうちに会津より中通りを経て浜通りまで抜ける。
JR東日本 磐越東線 普通 732D列車 [キハ110系] (郡山)
2両編成のワンマン列車。磐越東線は非電化で、気動車である。車内はまずまず混んでいるが満員ではない。しかし空席に荷物を置いている客が多く、気分のいいものではない。年上の御婦人に「すみません」と声を掛けて、鞄をどけさせて席に腰掛ける。
磐越東線で郡山を出発
昨日は日没後だったが今は日中で景色が見える。窓を背にしたベンチシート(ロングシート)で車窓を楽しむ風ではないが、オイルターミナルを見たり阿武隈川を渡ったりして、昨日列車に乗った舞木に到着した。郡山の隣の駅だが多くの客が降りる。三春でも多く下車したがガラガラにはならない。ロングシートだけでなくクロスシート(ボックス席)もあるので、車窓を楽しむにはそちらの方がいい。ボックス席に一人座る女子生徒さんがすぐ降りるだろうと予想して、そこの空席に移動する。二人掛の向き合うボックス席で通路側に座ったけど、予想に反してすぐ降りるようではない。そのうち一人掛の向き合うボックス席が空いたので再度移動する。これで進行方向窓側の席を確保。車窓を堪能する。小野新町でも多くが降りて車内は閑散としてきた。
夏井川に沿って走る (川前-夏井)
列車は長閑な山間の街や田園の中を走っていたが、車窓は渓谷に変わった。
夏井川渓谷を行く (江田-川前)
非電化のローカル線を気動車がゆっくり走っているのかと云えば左に非ず。かなりの速度で走っている。阿武隈高原より駆け下りているような印象を受ける。以前乗った時は18きっぷの時期で車内は混んでいてあまり車窓を楽しめなかったが、やはり速度は出ていた記憶がある。今日は車窓と速度の両方を楽しめた。複線電化の常磐線を見て終着のいわきに到着。
JR東日本 磐越東線 普通 732D列車 [キハ110系] (いわき)
磐越東線でいわきに到着
磐越東線 普通 732D 郡山(13:26)→いわき(15:00) キハ112-106
常磐線岩沼方を望む
線路沿いに先日泊まったホテルが見える。舞木ドライブインに行きたかったのもあるが、いわきで磐越東線を見て久しぶりに乗ってみたくてこの行程となった。
JR東日本 常磐線 普通 570M列車 [E501系K703編成] (いわき)
常磐線でいわきを出発
こちらは車内は空いているがロングシートばかり。先日乗ったばかりで目新しさもない。
車窓には太平洋 (大津港-勿来)
昨日は鉛色の日本海を見て、今日は青い太平洋を見る。
大津港にて特急の通過待ち…
福島県より茨城県に入ったところで通過待ち。それはいいが4つ扉車で停車中は扉が開いたままだと少し肌寒く感じる。なぜもう一枚羽織るものを持って来なかったのか。二週間で季節が急に進んだ気がする。
JR東日本 特急〔ひたち20号〕 20M列車 [E657系K10編成] (大津港)
常磐線で大津港を出発
茨城県でも海が見える (磯原-大津港)
JR東日本 常磐線 普通 570M列車 [E501系K703編成] (勝田)
列車は水戸行だが、始発列車のある勝田で乗り換える。
常磐線で勝田に到着
常磐線 普通 570M いわき(15:07)→勝田(16:33) クハE501-3
JR東日本 E653系K70編成 (勝田) これまで令和3年10月18日撮影
国鉄色風な列車が停まっているが国鉄の頃にE653系は走っていない。E653系は485系の置き換えで常磐線に登場。特急〔フレッシュひたち〕で走っていたが、後にE653系はE657系に置き換えられた。E653系のうちこの編成は臨時列車などの為に茨城県にいるが、昨日柏崎で見掛けた特急〔しらゆき〕、また特急〔いなほ〕として、他線区に移って活躍している。
JR東日本 特急〔いなほ7号〕 2007M列車 [E653系U-103編成] (府屋)
平成26年3月1日撮影
JR東日本 特急〔フレッシュひたち33号〕 1033M列車 [E653系K306編成]
(柏) これより平成25年2月26日撮影
こちらは常磐線特急〔フレッシュひたち〕の頃の画像。
E653系車内の様子
E653系の座席
JR東日本 特急〔フレッシュひたち33号〕 1033M列車 [E653系K306編成]
(勝田)
これまで平成25年2月26日撮影
JR東日本 常磐線 普通 444M列車 [E531系] (勝田)
これより令和3年10月18日撮影
切符の制約で快速・普通列車ばかりの旅になったけど、勝田からはグリーン車を利用する。
E531系グリーン車の様子
E531系グリーン車の座席
常磐線で勝田を出発
普通列車用 グリーン券 勝田→取手(1,000円)
土曜日の上野-高崎間のグリーン料金は800円だったが、同じ51km以上の区間でも平日の今日は1,000円となる。
特別企画乗車券「秋の乗り放題パス」(7,850円)
18きっぷとは違うが、なかなか使いでのある切符だった。水戸を過ぎて日も暮れてきた。空には十三夜の月が見える。グリーン車の二階の窓は湾曲していて車内の灯りが映り込んでしまい撮影は断念する。取手-藤代間の死電区間でも照明は消える事なく通過するが空調は止まる。茨城県最後の駅取手で下車する。
常磐線 普通 444M 勝田(16:58)→取手(18:24) サロE530-16 グリーン料金1,000円
◆特別企画乗車券「秋の乗り放題パス」7,850円
フレッシュワイン デカンタ(250ml)白(200円)
駅ビルにあるサイゼリヤで夕食。当たり前にお酒が出る事が何より。 (おわり)