旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

サクラサク 小岩井農場

2024-05-04 22:30:00 | 

国道45号 三陸縦貫自動車道 気仙沼湾横断橋(1,344m) 令和6年4月23日撮影

令和6年4月23日火曜日。宮城県気仙沼市に来ている。どんよりして少し寒い感じが北海道を思わせる。そんな天気の時の北海道が印象に残っているからで、天気のいい時もあった。さて気仙沼市は宮城県最北の市町村であり県境は近い。これから隣接する岩手県へと向かう。三陸道に浦島大島ICより流入するがハーフインターであり仙台方面にしか行けない。気仙沼湾横断橋を渡る。次の気仙沼港ICも仙台方面とのハーフインターで流出出来ない。今朝乗ってきた気仙沼中央ICで流出してすぐ流入する。今度は八戸方面に向かう。気仙沼湾横断橋を渡る。一往復半している。こんなに橋を渡るとは思わなかった。通行料金無料なので構わないが。



13年前に仙台から大船渡に向かった時は高速道路は途中までで国道45号の現道を走ったが仮復旧したばかりの区間もあった。立派に高速道路を走り隔世の感がある。往復2車線で交通量は多い。小原木長部トンネル(910m)の中で宮城県より岩手県に入る。岩手県を訪れたのはその13年前の平成23年以来か。平成24年に東北自動車道前沢SAで休憩しているが岩手県内で高速から降りていない。平成28年に北海道新幹線の乗りつぶしをした後、新青森から大宮まで新幹線〔はやぶさ〕に乗ったが岩手県内の駅で降りていない。13年振りの再訪という事になろう。13年前にはあの有名な松を見た。


陸前高田の一本松 (岩手県陸前高田市気仙町) 平成23年9月24日撮影


陸前高田ユースホステル (岩手県陸前高田市気仙町字砂盛)
平成23年9月24日撮影


平成23年9月24日撮影



高速道路は海から離れた山沿いを通ってゆく。陸前高田市より大船渡市に入る。船河原PAがあるがトイレはなく、20km先の道の駅さんりくのトイレを使うよう案内が出ている。三陸ICで流出して道の駅に向かう事となる。しかしまだ休憩はしない。釜石市に入る。ここは気仙郡旧唐丹町。旧釜石市に入ると陸前国より陸中国に入る。釜石から花巻に向かうつもりだがガソリンの残量が少ない。釜石中央ICで流出する。インター付近に給油所があったが国道283号を市街地へと向かう。釜石線の線路が並走する。釜石と言えば新日鉄釜石だが、合併で新日鐵住金となり、現在は日本製鉄という社名であった。新日鉄改め日本製鉄の工場の側を通る。釜石駅まで来たが他の給油所を見掛けない。インター近くの店舗で給油するとして引き返す。その前に駅を撮影する。


駅頭の様子 令和6年4月23日撮影


JR東日本 釜石線 釜石駅 (岩手県釜石市鈴子町) 令和6年4月23日撮影

山田線も乗り入れていたが東北地方太平洋沖地震で被災し宮古以南は長期不通となった。平成31年に復旧させて陸中山田を含む宮古釜石間は三陸鉄道に移管された。残存区間は盛岡宮古間となり陸中山田には行かない山田線となった。宮古釜石間は山田線時代に乗った事がある。


JR東日本 快速〔はまゆり4号〕 3624D列車
[キハ110形] (宮古) 平成18年7月19日撮影


キハ110形普通車指定席の様子 平成18年7月19日撮影

宮古からは二つの盛岡行の列車が出発。山田線快速〔リアス〕は宮古発9時17分盛岡着11時19分。山田線釜石線東北本線経由快速〔はまゆり4号〕は宮古発9時23分盛岡着12時40分着。盛岡へは遠回りだが、快速〔はまゆり〕で効率よく山田線釜石線の乗りつぶしが出来た。


三陸鉄道 南リアス線 釜石駅 (岩手県釜石市鈴子町) これより令和6年4月23日撮影

南リアス線釜石間)に加えて山田線から移管されたリアス線釜石宮古間)も乗り入れる。北リアス線宮古久慈間)まで三陸鉄道の路線として繋がった事で久慈間でリアス線と案内されている。南リアス線に乗った事はなく、リアス線も移管されたのなら併せて乗らねばなるまい。



インター近くの給油所に移動。レギュラーガソリン1Lが171円のところスロットが揃い1円引きの170円。満タンにして22.79Lで3,874円となった。釜石中央ICより三陸道に流入する。仙台方面へ向かいすぐの釜石JCTより釜石自動車道に入る。釜石道は東和IC- 釜石JCT間が無料区間。交通量は多くない。暫定2車線とはいえ通行料金が発生しないのは素晴らしい。鉄道はΩカーブとトンネルで越える峠を高速道路は長大なトンネルで越えてゆく。新仙人トンネルを(4,492m)抜けて陸中国より陸前国に入る。気仙郡住田町を通ると、秋丸トンネル(1,130m)を抜けて陸前国より陸中国に入る。遠野市を走る。昔ながらの家屋。桜などの花が咲いているのも見える。奥州市(旧江刺市など)を経て花巻市に入る。釜石道の有料と無料区間の境となる東和ICで流出する。花巻市となった和賀郡旧東和町。山口県にも大島郡旧東和町があり全国の東和町で交流があるという話だったが合併で周防大島町になった。宮城県旧登米郡旧東和町登米市に、福島県安達郡旧東和町二本松市になり、全国の東和町は無くなった。インター名に旧町名が残っているのはいい。国道283号を西へ、花巻東B.P.矢沢交差点より国道4号花巻東バスパスへ。釜石道花巻空港ICを通過。ここまで高速を利用してもよかったが有料になるので使わなかった。花巻空港HNA RJSI)の側を通り、道の駅で休憩。


道の駅石鳥谷 (岩手県花巻市石鳥谷町中寺林第7地割)



東北本線に駅があるので石鳥谷の名前は知っていたが、旧東和町と同じく旧稗貫郡旧石鳥谷町も合併で花巻市となっている。



道の駅を出発。紫波郡紫波町、矢巾町と進んでゆく。新幹線だと新花巻盛岡間は一駅だが一般道を車で進むと結構時間が掛かる。いよいよ盛岡市に入る。正面に岩手山が見えると感動する。さて盛岡南IC入口交差点より左折して国道46号に入ればよかったのだがカーナビゲーションが古くて道を知らない。適当な交差点で左折するが線路の西側に抜ける道が限られていて彷徨ううちに結局国道46号に戻る事になり東北新幹線の下、東北本線の上を交差してゆく。西バイパス南口交差点を右折して国道46号盛岡西バイパスに入る。旧道は県道などになったのでここが現道である。バイパス沿いらしい商業施設が並ぶ。盛岡市街地を迂回してゆく。旧道と合流すると盛岡ICを通過。滝沢市を経て岩手郡雫石町へ。カーナビゲーションに従い国道を離れる。昔の道は知っているでしょう。岩手県道131号小岩井停車場線に入る。田沢湖線と跨線橋で交差。秋田新幹線が走るので標準軌(1435mm)で単線電化路線である。近くに小岩井駅がある。駅へ向かわず直進すると県道219号網張温泉線となる。沿道に桜が咲いており車を停める。


県道の桜並木 (岩手県岩手郡雫石町丸谷地)
撮影日:令和6年4月23日 拍攝日期:西元2024年4月23日 Date Taken: April 23rd, 2024






国道46号・県道131号方面を望む

県道を更に北へ。一本桜の案内に従い進む。駐車場は混み合っていたが空きがあり駐車する。


sakura 一本桜 (岩手県岩手郡雫石町丸谷地) sakura 一本櫻(日本國岩手縣岩手郡雫石町丸谷地)
sakura Solitary Cherry Tree - Maruyachi, Shizukuishi, Iwate, Japan  
撮影日:令和6年4月23日 拍攝日期:西元2024年4月23日 Date Taken: April 23rd, 2024

背後には岩手山を望む。





一本桜は満開なのだそうだが、農場の桜情報によると「冬からの野鳥の食害で花芽が少なくなっています」との事。野鳥が相手では仕方がない。





それにしてもこの風景は美しい。一本桜には初めて来たがここは来るべき。


雫石十四景 小岩井農場の一本桜と岩手山

雄大な岩手山を背景に小岩井農場の緑の大地に立つ一本桜。明治40年代に植えられたエドヒガンで、この場所が放牧地だった頃には、夏の日差しから牛を守る「日陰樹」として利用された。桜の開花期には残雪の岩手山とのコントラストのほか、夏から秋、冬へと変化する風景も美しい。(説明より)







平日だが多くの人が訪れている。何組か桜を背景に写真を撮るのを頼まれたが、一組の方のスマートフォンの画面に「相片」の文字があったので「台湾からですか」と尋ねたが、香港からの観光客だった。香港へは西暦1997年1月に一度行っただけである。




一本桜もこのくらい咲いていたなら…




小岩井農場と一本桜

 小岩井農場は明治二十四年(1891年)に開設されました。当時この地は不毛の原野でしたが、土地改良を行うと共に森林を形成しつつ、一貫して農林畜産業を基軸とした運営を継続し、不毛の原野は百年を超す歴史の中で生産性の高い緑の大地に変わりました。
 農場の中で、秀峰岩手山を背景に緑の大地に根を張る一本桜。詳しい樹齢は不明ですが、おそらく明治四十年代(約100年前)に植えられたと推定されます。
 一本桜があるこの草地は、今は農場の牛などの餌になる牧草を収穫する畑ですが、昔は牛の放牧地でした。牛は暑さが苦手なので、夏の強い日差しから牛を守る「日陰樹(ひいんじゅ)」としてこの桜が植えられたものと考えられます。
 以前はここで牛の世話をする人しか知らない桜でしたが、昭和50年代に広域農道(雫石地区 全長19.5km)が整備(1978年度完成)されてからは一般の方も見学できるようになりました。
(説明文より 2007年3月製作)




一本桜からまきば園に移動

2kmの道のり。歩いて向かう人もいた。




岩手県交通 小岩井農場まきば園停留所


岩手県交通 小岩井農場線 (小岩井農場まきば園)

国際興業でなく岩手県交通。盛岡駅前小岩井農場まきば園とを結ぶ。運賃730円でSuicaPASMOなどの交通系ICカードが利用出来る。通年運行ではなく今年は4月13日から11月22日までの運行。



1日3往復。小岩井駅前小岩井農場まきば園の運賃は380円。田沢湖線の本数も少ないので小岩井での乗り換えを計画の方は予め接続列車をご確認下さい。


小岩井農場まきば園 (岩手県岩手郡雫石町丸谷地)
小岩井農場 (日本國岩手縣岩手郡雫石町丸谷地)
Koiwai Farm - Maruyachi, Shizukuishi, Iwate, Japan

13年振りに小岩井農場にやって来た。入場料は800円。


正面には岩手山(2,038m)










ミルク館


炭火焼BBQガーデン


山麓館レストラン

こちらの建物で昼食にしようと思ったが、すでに営業は終了していた。BBQの方はまだ営業しているので行ってみる。注文してお肉を貰い席に案内される。




オーストラリア産ラム(1,400円) ごはん(300円) ノンアルコールビール(350円)

ごはんと麦酒ノンアルコールビールが運ばれてきた。銘柄はやっぱり麒麟だな。焼肉して麦酒が飲めないのは残念だが運転があるから仕方がない。



肉を焼くのにかまうばかりに焼けた肉の写真を撮るのを忘れていた。ラム肉は実に旨かった。ごちそうさまでした。4月下旬とはいえ桜咲く小岩井農場の気温は高くはなく、BBQの炭火に「暖かくていいね」と言うお客さんもいた。ここへは車で来るのが便利だが、バスで来て麦酒を飲んでみたい。



まきば園に入ってお昼ご飯を食べただけだが、一度外に出て県道を渡り、向かいの牛舎に向かう。
(つづく)