わが書斎の整理はまだ続いている。新しい大型本箱を衝動買いしたのが先週の金曜日であったので、今日で一週間だ。しかし未だ道半ばの感がある。ただ、この間にゴミ袋10個は捨てたし、二つの収納庫(小型戸棚?)を処分した。
だから、頑張ってはいるのだ。
先日の私のブログ(4月8日付)を見て、いつも適切なコメントをくれる工藤さんから「ドキュメントスキャナー」のご提案を頂いた。工藤さんも1000冊に及ぶ本と書類を捨てきれず、長年悩み苦しんでおられるらしい。最近そのスキャナーを購入して、当面使用しないものはスキャナーに収めて身辺整理が進んでいると言う。
思えば数十年前の銀行時代、手形や小切手の膨大な量の保管がマイクロフィルムに収められて、一挙に収納スペースが縮小、科学の進歩に驚嘆したことを思い出す。
かくいう自分も、今回整理に苦しんだアルバムは数年以上前のもので、その後の写真はデジカメからパソコン管理で、一切場所をとらないことに気づいてはいる。ドキュメントスキャナーというものを私は正確に知らないが、いわゆるスキャナーなら私も持っている。
ここは一番、工藤さんの提案に従うべきであろう。
ここまで考えホッとしたところで、私を新たな恐怖が襲った。
「俺は資料や書籍をスキャナーして保存したあと、なお元の現物を捨てきれないのではないか・・・?」
という恐怖が。
私はIT技術の進歩を喜びその有益性を信じているが、究極のアナログ人間である。デジタル時計にはどうしても馴染めず、長針と秒針の動きの中にしか時の移ろいを感じ取れない。出来れば柱時計の「ボーン、ボーン、・・・」という音が欲しいくらいだ。
書籍にしても資料にしても、そこに残る染みやしわ、手ざわりや温もりが欲しくなる。工藤さんは40歳代と聞いた。私との年齢差30歳の間に、アナログとデジタルを分ける境目があるのかもしれない。
もちろん私は、工藤さんの提案を相当に受け入れるつもりでいるが。