今日のNHK番組「探検ロマン世界遺産」はプラハであった。あの街を訪ねたのは2000年の4月であったので、ちょうど8年前だ。しかし、美しい街の様相が昨日のことのように目に浮かぶ。
案内役の山根基世アナウンサーが、「この美しさは単に偶然生まれたものではなく、チェコ国民が強い意志で守り通し、育て上げたものだ」と言っていたが、チェコの歴史に触れる度にその思いを新たにする。
私は旅行記で、「ザトペックとチャスラフスカ」と題して、侵略と抑圧の歴史を生き抜いた「しなやかで強靭」なチェコ国民の歴史に触れた。(『旅のプラズマ』に収録) 単なる強がりだけでないしなやかな柔軟性はどこから生まれてきたのだろうか? しかも自分の意思を決して捨てない強さを持っている。
8年前の訪問の際、人形劇「ドン・ジョバンニ」を見た。正に国技というにふさわしい実に楽しい劇であった。その劇場(確かに見覚えのある劇場!)の様子が今日の番組にも出た。そして、その劇場で数十年人形を操り続けている芸人さんが、次のように話した。
「どんな抑圧の中でも真実を演じ続けた。権力に媚を売ろう
などとは一度も思ったことはない」
だからこそ「プラハの春」が抑圧されても、それは十数年を経て「ビロード革命」に結実したのであろう。