今日は都内でも集中豪雨に見舞われて、水道工事をしていた方が鉄砲水に襲われて亡くなったという。
夏の暑さの中で雨は救いの神で、その到来と過ぎ去った後の清々(すがすが)しさを毎日楽しんできた昔を思い、最近の雨が質的に違ってきたことの恐ろしさを思う。
何と言っても、このところの暑さには参っている。子供のころの九州の夏と、まさに質を異にする。かつての九州の夏は、6月の梅雨と、7月のじめじめした暑さは嫌であったが、8月になるとカラリとして、むしろ気持ちが良かった。8月は一番暑かったが、それは不快な暑さではなかった。
私はどちらかと言えば夏が好きで、それは、この「カラリとした暑さ」が好きであったからだ。梅雨の尾を引く7月までは、九州でもじめじめしていたが、8月になると日差しも暑さもグッと増すが、その暑さはむしろ心地よかった。
それが今日の東京の暑さは何だ!
暑いというより、とにかくジトジト、ジメジメしているだけだ!
そして、それを潤してくれるはずの雨は、鉄砲水となって人の命を奪う。
これまでと同じように工事をしていた人たちを、異常な暑さと異常な雨が襲い、全く予期しない状況の中で命を落とす・・・。
人類には、今や新しい物差し(価値基準? 哲学?)が求められているのであろう。