イチロー選手が日米通算3000本安打を記録した。この大記録についてはマスコミ界に様々なニュースがあふれているので、書く必要はないと思っていた。しかし、ブログが日記の性格を持っている以上、その時々の大事件については、記録だけでも残しておくべきであろう。
イチローは、次々と日米の野球記録を塗り替えているが、これほどの人材を生んだ日本としては、大いに誇っていいのだろう。
メジャーと呼ばれるアメリカ野球の方が水準が高いとされている中で、その本場に乗り込んでアメリカ人の築いた記録を破り、またその記録に迫っていく姿はなんとも頼もしい。
3000本につき、日米通算というとことから、アメリカではそれほどニュースになっていないという報道もあるが、イチロー本人の言うように「日本の9年間のヒット数(1278本)より、アメリカの8年間で打った数(1723本)の方が多い」
「日本の方がレベルが高いのではないか」と言うイチローの発言がなんとも小気味よい。
何よりもイチローらしい発言は、4000本を見据えた次の言葉だ。この言葉には、「すべての記録は一つひとつの積み重ね」をモットーとする彼の性格がにじみ出ている。
「すごく遠いけど、見えないことはない」
(31日日経新聞より)
アメリカでも4000本を達成したのは、ピート・ローズ(4256本)とタイ・カップ(4191本)の二人に過ぎない。野球の世界では神様とも崇められている二人だ。さすがのイチローにとってもこの二人は「遠い」だろう。しかし、「見えないことはない」ところにイチローの面目がある。