旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

イチローの4000本ーー「遠いけど、見えないことはない」

2008-08-01 11:31:32 | スポーツ

 

 イチロー選手が日米通算3000本安打を記録した。この大記録についてはマスコミ界に様々なニュースがあふれているので、書く必要はないと思っていた。しかし、ブログが日記の性格を持っている以上、その時々の大事件については、記録だけでも残しておくべきであろう。

 イチローは、次々と日米の野球記録を塗り替えているが、これほどの人材を生んだ日本としては、大いに誇っていいのだろう。
 メジャーと呼ばれるアメリカ野球の方が水準が高いとされている中で、その本場に乗り込んでアメリカ人の築いた記録を破り、またその記録に迫っていく姿はなんとも頼もしい。
 3000本につき、日米通算というとことから、アメリカではそれほどニュースになっていないという報道もあるが、イチロー本人の言うように「日本の9年間のヒット数(1278本)より、アメリカの8年間で打った数(1723本)の方が多い」
 「日本の方がレベルが高いのではないか」と言うイチローの発言がなんとも小気味よい。
 何よりもイチローらしい発言は、4000本を見据えた次の
言葉だ。この言葉には、「すべての記録は一つひとつの積み重ね」をモットーとする彼の性格がにじみ出ている。

 「すごく遠いけど、見えないことはない」 
              (31日日経新聞より)

 アメリカでも4000本を達成したのは、ピート・ローズ(4256本)とタイ・カップ(4191本)の二人に過ぎない。野球の世界では神様とも崇められている二人だ。さすがのイチローにとってもこの二人は「遠い」だろう。しかし、「見えないことはない」ところにイチローの面目がある。
                             


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