東京の、死者を出すような鉄砲水について書いたが、今度は関西の集中豪雨で間接的ではあるが被害に遭うことになった。
昨日は名古屋出張のため、17時33分発の新幹線で名古屋に向かった。しかし、乗り込んだが一向に発車しない。やがて放送が流れて、「現在、京都、新大阪間で猛烈な集中豪雨が発生し、運転を見合わせている。いつ発車できるかわからない。」ということだ。待つこと約40分、「ようやく雨が収まり運転を再開した。なお、新大阪-東京間に停車中の電車が逐次動き出すので、しばらく待て」という放送の後、約50分遅れで東京駅を発車した。
いやはや、関西の集中豪雨により東京で被害を受けたことになる。やがて、アメリカのハリケーンの被害を日本で受けるような日が来るのだろうか?
それはさておき、今日の日経新聞の『春秋』に、河況係数という言葉が載っていた。私はこれまで知らなかったが、それによれば「河川の最大流量を最小流量で割った値」で、つまり「増水時には、渇水時の何倍の水が流れるかを示す数値」らしい。
その河況係数は、「ナイル川(カイロ)は8、ライン川(バーゼル付近)は18。それに比べ、利根川は栗橋付近で484、、紀ノ川は橋本で3740。大陸の大河に比べ、日本の川は千倍も激しやすいことになる」(同)という。
これが、日本の川は長大な堤防で囲まれている理由だという。そういえば、昨年秋ヨーロッパを訪ね、ライン下りなどもやったが、あまり堤防らしきものは目に付かなかったような気がする。
日本の川はそもそも激しやすい上に(大陸に比べ千倍とは驚きであるが)、最近の異常気象による集中豪雨でますます激しやすくなっているのか・・・。
何か末恐ろしくなってきた。