旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

悩まず、主体的に生きるのが長寿の秘訣?

2008-08-03 18:03:08 | 時局雑感

 

 政治家は「民への施し」(政治の本質)もやらないで、権力の維持だけに躍起になっているのではないか、と政治家の悪口を書いていたら、斎藤茂太さんの『いつになっても「輝いている人」の共通点』(祥伝社黄金文庫)という本に「政治家が長命なワケ」という一項があったことを思い出した。
 正確には「企業戦士に突然死が多く、政治家が長命なワケ」という項(248頁)で、同じように多忙な企業戦士と政治家では、まったく寿命が違うと言う。前者はストレスがたまり、くよくよ生きているが、後者は「主体的に生きている」から長命だと言うわけだ。
 企業戦士は会社に縛り付けられ主体的に生きにくい。しかし政治家は自分の思うところを喋りまくり、なんとかそれを実現しようと主体的に生きている。この「主体的に生きる」ということが生命の維持の源だ、と著者は書いている。しかも、演説で大声を出し、全国を走り回り、健康に良いことばかりだと言う。加えて「あまり政治に文句ばかり言うのをやめて、政治家のライフスタイルを見習ってはどうか」とまで書いている。
 とはいえ、「国民に目を向けることなく権力維持だけに躍起になっている」ような政治家が居るとすれば、それを許すわけには行かないが、確かにそのライフスタイルは取り入れる値打ちがありそうだ。

 しかし、ただ主体的に生きていればよい、と言うわけでもないらしい。同じ本の別の項に、「僧侶には長命が多く、詩人が短命なワケ」と言うのがある。僧侶は厳格な戒律の中で生きてるが、詩人は自由奔放に、まさに主体的に生きている。しかし規律正しい生活を送る僧侶は長命で、自由奔放な恋愛や無計画な生活を送る詩人は短命、として中原中也や石川啄木の名前が挙がっている。
 こうなるとなんだか分からなくなる。ただ、ハメをはずし過ぎてはいけないが、「悩むことを捨て、主体的に生きる」ということは、生命維持に必要なことのようである。
 いっさいクヨクヨしない、なんて至難の業であるが・・・・・・
                            


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