旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

カボス・・・大江健三郎

2008-09-10 13:37:46 | 時局雑感

 

 8月23日のこの欄で「カボス、憲法9条、大江健三郎・・・」という記事を書いた。ふるさと臼杵の産品カボスが送られてきた箱の中から、713日に臼杵で行われた大江健三郎講演会(「9条の会・うすき」主催)の模様を伝えるたくさんの記事が出てきたからだ。
 講演会の詳報を読みながら、カボス箱から出てきたものを短絡的に並べて「カボス、憲法9条、大江健三郎」という表題にしたのだ。今回の表題は、その中から憲法9条をはずしてあるので、「9条を守る会」からお叱りを受けるかもしれない。まあしかし、決して9条を無視したり軽視しているつもりはないので、お許しを願いたい。

 実はその後、大江氏の臼杵市講演会を主催した弟と電話で何度か話し、その講演内容の良さもさることながら、大江健三郎という人のすばらしさを何度も聞かされた。「やさしさがにじみ出ているような人柄」、「丁寧で、謙虚で、ユーモアにも富んだ人」などなど。
 その下りは、8月23日の前掲ブログに対する弟のコメントに詳しいが、そこに書かれた「大江氏のカボスの食べ方」が問題になっている。お土産代わりにカボスを送ったところ、お礼の手紙に「カボス、毎日飲んでいます」と言う一文があり、弟も「? 飲む?」と、その食べ方を気にしているようだ。
 カボスの酸味は相当にきつく、そのまま飲むには酢っぱ過ぎる。焼酎などに垂らして飲んだり、蜂蜜などに混ぜて飲むことはあるが、ひょっとして大江氏は、カボ酢そのままを顔をしかめて飲んでいるのではないか?
 この著名なノーベル賞作家は、文章や講演はうまいが、カボスの食べ方は知らないのではないか?
 いや、氏は四国の出身だ(愛媛県内子町?)。四国の人なら「スダチ」を知っているだろう。だとすれば、スダチの強敵カボスを知らないわけはなかろう。

 このような心配ばかりしているので、憲法9条が間に入る余裕が無い。なんとしても大江氏が、カボスを飲むだけでなく、新鮮な刺身や焼き魚などに適量を垂らして味わいを深めていただきたいと願ってやまない。
 それが判明したとき、改めて憲法9条を論じよう。
                            


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