旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

敬老の日に思うーー73歳は年寄りではない?

2008-09-16 17:33:44 | 時局雑感

 

 総務省の発表によれば、915日現在の推計人口調査による70歳以上の人口は、217万人で初めて2千万人の大台を超え、中でも75歳以上は1千321万人で総人口の一割に達したという。

 私は今年4月で73歳になったが、70歳以上が2千万人もいるのでは珍しくもなく、未だ現職で働いていることもあり、どうも老人の仲間には入っていないのではないかと思う。
 子供のころは、
73歳の人といえば相当な爺さんで、そんな人はよぼよぼではあったが何んとも「土地の古老」という威厳があったような気がする。しかし今の自分を省みて、毎日小走りに電車を乗り継いだりして通勤しているようでは、威厳などと言うものは微塵も感じてもらえないだろうと思う。
 その証拠に、敬老の日が来てもお祝いの言葉はもちろん「ご苦労さま」の一言も戴いたことは無い。昨日(敬老の日)は、次男坊が友達連中と二子玉川でバーベキューをやると言うので、ワイフともども参加して、昼前から暗くなるまで肉を食い酒を飲み、川原のバーベキューを楽しんだが、気がついてみれば、身内の中にあっても誰一人として私の「老を敬う」様な言葉を吐く者はいなかった。
 もちろん私も、老を敬ってもらおうなどとは微塵も思わないし、また敬っていただくような内容も持ち合わせていない。そんなことをされては、むしろ気持ちが悪い。

 ただ、そうなると、今の日本ではどんな人たちが敬老の対象になっているのだろうかと、ふと思ったのである。
                            


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