旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

宇宙探査機「はやぶさ」の帰還を讃える

2010-06-15 13:15:12 | 時局雑感

 

 日本は、サッカーでカメルーンに勝ったことで沸き立っているが、時を同じくして宇宙から帰還した「はやぶさ」の偉業にもっと目を向けていいのではないか? もちろん各紙やテレビもとり上げているが、日本の物つくり技術を注視しているはずの日経新聞ですら、一面でとり上げることなく、社説でも2段目、特集記事は3面であったことが少し気になった。サッカーは一面であっただけに・・・。

 当初は4年で帰って来るはずであったが、途中見失ったりトラブルで動かなくなったりしたので、帰って来るまでに7年かかったとか、この間宇宙を旅した長さは60億キロメートルだとか、頭の貧弱なわれわれには処理しきれない大きな数字だ。
 「イトカワ」とかいう小惑星は、地球から3億キロメートルも離れており、落花生形の岩の塊で最長540メートルの惑星らしい。そのような標的に命中するだけで神がかり的なものを感じるが、そこに着陸して砂を巻き上げ、それを採取して持ち帰るという企みであったらしい。砂を巻き上げる爆発はうまくいかなかったらしいが、「搭載したカメラで表面の状況を分析、自動制御システムを使って砂ぼこりをとらえるのに最適な状態で着陸した」(本日付日経新聞3面)と言うので賢いものだ。どんな教育をしたらそんなに賢くなるのか想像を絶する。

 かくなる上は「一粒でもいいから砂を採取していること」を願って止まない。「砂ぼこりの大きさは数百マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と小さいとみられる」(前掲紙)ようで、これはまた、頭の貧弱な者には処理しきれない小さい数字だ。その小さい砂を分析して、46億年前の太陽系の生成を調べようという魂胆らしいが、今となっては太陽系などどうでもいいから「砂の一粒だけはあって欲しい」とひたすら思う。凡人の浅はかさだろうが。


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