昨日、息子の結婚式が無事終わった。親の口から言うのも変だが、なかなか良い結婚式であった。出席者42名、大げさでなく心のこもった人たちだけの内容の濃い集いであった。
二人の付き合いは8年に及ぶようで、しかも40歳を超えての結婚ともなれば相応に枯れており(新婦の美しさは若いだけに中々のものであったが)、べたべたしたものもなく爽やかな雰囲気に包まれていた。
新郎新婦は飾り物ではなく、披露宴冒頭にお礼の言葉を述べて司会者ともども会の進行を図っていた。やっとここまで来ましたので今後とも共に生きていきましょう、と新郎新婦自ら現状を披露しながら呼びかけているわけで、もしかしたらこれぞ披露宴と言えるのかもしれない。
息子は39歳で大学に入り来年卒業することになっている。その後何をするのか知らないが、今更甘い気分よりも生活感のほうが先行しているかもしれない。
22日付ブログ「結婚式の酒」で書いたように、私は5種類の日本酒を持ち込み、解説付きで振舞った。続いて息子の友人が千葉県大原の『木戸泉』の「8年熟成古酒」を提供した。前述したように二人の付き合い期間8年に因んだもので素晴らしい企画であった。同時に木戸泉の新酒も持ち込んだので合計7本(2升5合)と結構な量となった。
純米大吟醸クラスの酒をはじめて飲む人も含めて大変喜ばれたが、この人数では、もったいないことに大半を飲み残した。全て式場に置いて帰ったので、式場関係者の方々にむしろ喜ばれたかもしれない。支配人や司会者の方など日本酒への関心が高かったようなので、この企画は参考になったと思われる。
このようなことを続ければ、低迷する日本酒の宣伝になろう。この式場は幸いなことに持込を許してくれたが、それだけに勉強にもなったと思う。このような機会を、もっともっと広げていくべきであろう。