旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

「街が崩れ落ちた」クライストチャーチの大震災

2011-02-23 14:24:52 | 

 

 前回(2月20日)、「海外旅行の準備」と題して楽しい旅の準備を進めていることを書いたが、その訪問先の一つであるニュージーランドのクライストチャーチを、マグニチュード6・3の大地震が襲った。古い建物を保存し続け、観光の町として人気の高いクライストチャーチは一瞬にして崩壊し、多数の死傷者を出した模様だ。日本人観光客も1300人を越えており、うち20名以上が連絡がとれない状況のようだ。

 クライストチャーチは、今回の旅の目的地の中でも中心的な存在であった。街のシンボルのような大聖堂で、わが登戸合唱団は地元合唱団と演奏をすることになっている。その大聖堂の美しい尖塔は崩れ落ち、無残な姿が新聞で報じられている。大聖堂の本体は無事のようだが、演奏予定日の3月13日までは残すところ20日に満たず、恐らく演奏は(訪問自体も)無理であろう。
 それよりも、被災者の人々のことを思うと胸が痛む。ニュージーランドは文化水準は高く治安も良く、旅行者も多く豊かな国の典型の一つであろう。その街が一瞬にして「崩れ落ちた」のである。その模様をキー首相は次のように語っている。

 「ニュージーランド史上最悪の一日を、今われわれは眼前にしているのかもしれない。表現するのは難しいが、クライストチャーチは数時間前まで活気にあふれた街であったが、崩れ落ちた」

 テレビの映像は、その「崩れ落ちた」街角で、「怖かった。本当に死ぬと思った」と語る市民の姿を報じている。私たちに為すすべはない。日本も援助の動きを始めたようだが、被災者の救済と、一刻も早く市民が心の安定を取り戻すことを願うのみである。


一部倒壊の大聖堂。右手前塔の尖塔部分が崩れ落ちている


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