旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

一族20名の新年会

2014-01-06 15:59:48 | 時局雑感




 私は五人兄弟でうち3人が東京にいる。昨日、その夫婦と子供、孫などが一堂に会して新年会をやった。何故そのようなことになったかといえば、姪の一人がエールフランスの客室乗務員をやっておりパリに在住、同じくパリ在住のイギリス人システムエンジニヤーと結婚して一子を成したのでお披露目に帰国したこと、ちょうど時期を同じくして末弟夫婦が誕生日にあたる(1月3日と5日)のでそれを祝おうということになったのだ。
 つまり、とりあえずそこにあるものを結節点として一族が集まろうということになった次第。集まってみれば総勢20名、しかも実に多士済々な生き方の集まりだった。
 大学教授の夫婦(一橋大と立教大)や同じく学者を目指し大学院に学ぶ者、音楽の分野ではミュージシャンから作曲家、はたまたオペラの普及に身をやつす者、その他この会には参加はできなかったが、囲碁棋士(日本棋院七段)やスイスに在住するバレリーナなどもいるので、まさに一族は多士済々と言っていいだろう。
 最高齢は私の78歳9か月、最若年は前述エールフランス客室乗務員が連れ帰ったソラちゃんの1年9か月。その差は77歳、実に77年の時空を超えて多様に生きる一族が集まったわけだ。

 農耕民族である日本民族は、祖父母から孫たちまで一族挙げて家業を支え生きてきた。田植えや稲刈りとなると一族どころか村を挙げての共同作業だ。
 そのような大家族主義は今や見かれられない。生活単位は個に分断され、親子の断絶まで叫ばれる。どちらがいいのかなどわからないが、少なくとも大都会が「個の危なさ」の中に生きていることは確かであろう。
 たまに一族が集まることは、それぞれを「個の危なさ」から救ってくれるのかもしれない。


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