旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

どうすれば沖縄県民の民意を実現できるのか … 名護市長選の結果を見て

2014-01-20 13:20:48 | 政治経済

 

 普天間基地の代替基地として新基地建設を容認するかどうかを主要な争点として争われた名護市長選は、建設反対を掲げる稲嶺知事が勝利した。前回に引き続く勝利であるが、前回の1600票差を4200票に広げた圧勝と言っていいだろう。
 問題は、この市民の民意、いやもっと言えば沖縄県民の悲願をどのようにして実現するかであろう。安倍政権は基地移設を一刻も早く進めようとしているし、沖縄県知事も公約を曲げてまで基地移設容認に踏み切った。
 戦後70年を経て、基地問題は新たな段階に立ち至ったのではないか?

 名護の辺野古に築く基地は普天間の代替基地であり新基地の建設ではない、という意見がある。しかし沖縄の人にとっては、戦時に強制的にとり上げられた市街地の真ん中の普天間基地が、やっと返還されるというのに、また新たな基地ができるのか!…というのが真意だろう。代替とはいえ新たな、しかも美しい海に新しい基地が作られることに変わりはない。
 普天間基地の返還こそ急務、その代替なら受け入れやむを得ないだろう、という意見もある。しかし沖縄の人に「と言うのならあなたの県が受け入れてくれ。もう沖縄はいいだろう」と言われたらどう返答すればいいのだろうか?
 代替基地が必要ならば、県外か国外に求めるしか道はない。日本国民は総力を挙げてこの問題を解決しなければならない時期に来ていると思う。

 何よりも安倍内閣は冷静にこの事実を受け止めるべきだ。同時に行われた南相馬市長選でも、自民党派を退けて脱原発派が勝利した。靖国に参拝したり、外国訪問ばかり繰り返してはしゃぎまわっている場合ではないのではないか?
 


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