いわゆる大型連休の間は出歩かないことにしているのがここ10年来の通例であるが、その反動で中旬以降は諸行事が詰まる。11日の「秋田・愛媛食と文化のコラボレーション」、13日の「佐原バスツアー」、15日の映画「ラ・ボエーム」などについては既に書いたが、10日にあった「樋口陽一(東大ほか名誉教授)憲法問題講演会」などは実に内容濃く感動的であったが、ブログに書く余裕もなかった。
その後も、17日「調布噺の会」の落語会、本日の「ミラノ『ポルディ・ペッツォーリ美術館』コレクション」観賞と続いた。今後も、21日「わらび座公演小野小町」、24日「半田滋(東京新聞論説委員)集団的自衛権問題講演会」と続き、その間に二つの銀行同窓会(22にと31日)が入っている。
これは少し詰まり過ぎではないか。前半の連休に手を抜いたとはいえ無計画すぎるのではないか。映画に演劇、落語からミラノ絵画、その間に難しい政治問題講演会…、銀行同窓会などというのは飲んで喋るだけと思われるが、話は30年から50年前の事に及ぶので戦後史全般にわたる。何が何だか分からなくなるのではないか?
その中で、一つ「調布噺の会」のことにだけ触れておく。落語というのはほとんどが創作で現実離れした話が多いが、不思議と毎日隣で起こっている話のように聞こえる。如上の雑多な行事の中で一番市井に根ざして、肩に力が入らない。
しかもこの「調布噺の会」というのは10年続いており、このところ毎年参加しているが、今回は10周年の打ち上げ公演であった。10年の積み上げと会員の精進のたまものだろうが、その力量はお世辞抜きにプロの水準を凌駕している。このような人たちが日本文化の底辺を支えているのであろう。