旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

早くも最終週を迎えた5月

2014-05-26 13:14:27 | 時局雑感


 五月も終わろうとするのか…と思うと時のたつ速さを感じるが、過密スケジュールの五月は長く感じた。中旬以降は毎日のように何かかがあった。今思い返して「…あれも五月だったのか?」と思うようなことがある。

 ミラノ『ポルティ・ペッツォーリ美術館』のコレクション展(渋谷文化村、5月19日)は重量感があった。ミラノ有数の貴族ジャン・ジャコモ・ポルティ・ペッツォーリの蒐集品で、「ヨーロッパで最も優雅な邸宅美術館」と言われるだけのものがあった。
 ジャン・ジャコモは死に当たって「すべてのコレクションは永久公開されるものとする」と遺言を残したそうだが、この『美術館』は、ミラノの貴族としての美意識と誇りに満ちていた。 

 5月21日には有楽町の東京国際フォーラムでわらび座公演『小野小町』を見た。「強いからこそ美しい」というテーマが示すように、これは、内館牧子脚本、わらび座公演らしく元気のいいミュージカルであった。
 美人・歌人・更衣…などの経歴から、しとやかな京女のイメージもあろうが、登場した小町は現代的感覚を持つ強い女性であった。女性の本来の強さに美の根源を求めたのであろう。
 全国に多数ある小町伝説の中で、秋田県湯沢市が固有の小町伝説を広めていくには、「強くて美しい」は格好のテーマであるかもしれない。小野小町が米の「秋田こまち」、新幹線の「こまち号」として今を生きるには強くなくてはなるまい。


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