旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

琵琶湖の旅⑦ … 長浜の街歩き

2014-05-08 10:08:22 | 


 この旅の終わりは長浜の街歩き。
 小谷城周辺を回った車は昼前に長浜に帰り着いた。さっそく腹ごしらえと街の中心部「黒壁スクェア」にくり出す。ウィークデーというのに結構混雑している。修学旅行生らしい女生徒たちが、団子屋や煎餅屋の前に群れてる。
 昼飯を何にするか意見が分かれたが、結局長浜名物の「焼き鯖そーめん」にする(前回ご参照)。何と言っても“土地のもの”にはかなわない。

 腹がいっぱいになると、この街の歴史に触れながらいい空気を吸いたいと長浜城に向かう。
 長浜は秀吉が最初に城持ち大名になったところである。信長が浅井・朝倉に勝利した姉川合戦と小谷攻めで功績のあった秀吉は、その褒美として浅井の土地の大半を与えられる。最初小谷城に入った秀吉は、直ちに琵琶湖畔の今浜に築城する。「秀吉が湖岸に城を移した理由は、琵琶湖の舟運を重視した領国経営にあったと考えられる」と『長浜城』リーフレットに書いてある。
 現在の長浜城は1983年に再興され、今は「長浜城歴史博物館」とよばれている。周囲は「豊公園」という公園になっており、天守閣から眺めると公園の緑を越えて琵琶湖が広がり、左手の伊吹山を含め絶景であった。

  
            
      柔らかい緑が美しい豊公園と長浜城

 長浜は秀吉の街である。どこに行っても秀吉だ。しかしわが一行の大方は、秀吉よりも最初に訪れた近江八幡の秀次に同情的だった。「男の子が生まれたからと言って秀次に切腹を命じるとはけしからん」というわけだ。
 とはいえ長浜の街には満足した。「曳山博物館」など様々な歴史に触れつつ、何よりも最後の買い物に精出した。旅の魅力の一つは買い物だ。特に女性群にあっては、疲れ果てた体も買い物となれば一気に回復するようだ。黒壁スクェアを駆け回って買い込み、先ずはメデタシ、メデタシ…

        
        黒壁スクェアの一角


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