一昨日のブログに「振り込め詐欺」について書いた。詐欺や脱税などの銀行口座数の多さに、元銀行員として驚いたことによる。そして軽率にも、「あんな単純な手口の詐欺が、毎年増加しているとは驚きだ」とも書いたところ、早速ワイフに指摘された。
「そんなことを言うあなたのような人が、一番ひっかかりやすいそうよ。なにしろその手口は年々込み入っているそうだから。」
と言うわけだ。これにはどきりとした。確かに、自信満々な人間に大きな落とし穴があるというのは、世の常であるからだ。
しかし、巧妙な手口とはいえどうせ「振りこめ!振りこめ!』と叫ぶのだろうなどと思っていたら、昨日の日経新聞17面に一面抜きで『振りこめ詐欺 家族で防ごう――高齢者狙い手口一段と巧妙に』という特集が組まれた。
それによるとその手口は、大きく分けて「オレオレ詐欺」と「還付金詐欺」に分けられ、前者の中にも「身内の不祥事でっちあげ」、「警察官、弁護士、上司、ヤクザなどによる“劇団型”」、それに「アポ電型」から「送って型」に至るまでさまざまあるという。
後者の還付金詐欺は、社会保険事務所や税務署から「払いすぎた税金等を還付するから」と言いながら、携帯を使わせ巧妙に振り込ませるらしい。
日経新聞の同欄は、それらの手口についての対策を、丁寧に書いてくれてある。
一方詐欺師の方は、これら日経新聞の記事などを検討して、「そのウラをかく手」を練っているのかもしれない。それならこちらは「そのウラのウラを検討した対策」を立てねばなるまい、などと思っている。
なに? そのような理屈っぽい年寄りが一番ひっかかり易いカモだって?
しかし、自分が良ければ人はどうでも良いという、このような犯罪が後を絶たないのは本当に残念な事ですね。
かくいう私も、数年前見事に引っかかりました。
いわゆるオークション詐欺というものですが、奥様のご指摘通り、インターネット黎明期からパソコンに馴染んできた私の「驕り」が招いた失敗であったと、振り返るたびにそう思えます。
やつらの手口は相当巧妙であり、こちらの気持ちを上手に利用するやり口に驚きを隠し得ませんでした。
首藤さんもお気をつけあれ。
お互い気をつけましょう(^^;)