狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

世界的チェロ奏者ロストロポービッチさん死去

2007-04-28 15:56:02 | 音楽

世界的チェロ奏者・指揮者 ロストロポービッチさん死去 80歳(04/28 09:34)

札幌コンサートホール「キタラ」でロンドン交響楽団を指揮するロストロポービッチさん=2001年2月17日

札幌コンサートホール「キタラ」でロンドン交響楽団を指揮するロストロポービッチさん=2001年2月17日

 【モスクワ27日藤盛一朗】ロシアの世界的チェロ奏者で指揮者のムスティスラフ・ロストロポービッチさんが二十七日、モスクワ市内の病院で死去した。八十歳だった。昨年十二月に入院し、肝臓がんの手術を受け、その後は入退院を繰り返していた。

 旧ソ連時代の民主化の闘士としても知られ、二十三日に死去したエリツィン前大統領、ノーベル賞受賞の文学者ソルジェニーツィンさん、指揮者の小澤征爾さんらと親交を結んだ。

 一九二七年、バクー(現アゼルバイジャンの首都)で生まれ、モスクワ音楽院でチェロと作曲を学んだ。師でもあるショスタコービッチの二つのチェロ協奏曲などを初演。六七年からは指揮活動も始めた。

 六九年に反体制作家のソルジェニーツィンさんを擁護したことを理由に当局の圧力を受けるようになり、七四年に出国。七八年に市民権をはく奪された。九一年のクーデター未遂事件では、フランスから一時帰国し、民主主義擁護のため、エリツィンさんとともに街頭に立った。

 親日家として知られ、昨年十二月に東京で新日本フィルを指揮してロシアに帰国後、健康が悪化した。

 六五年と九二年に札幌でチェロのリサイタルを開催。二○○一年二月には札幌コンサートホール「キタラ」で行われたロンドン交響楽団の演奏会で指揮者を務めるなど、北海道でも名演を披露した。 (北海道新聞)

                    ◇

カザルス、カサド、フォイアーマン、ピアティゴルスキー、フルニエそしてロストロポービッチ。

20世紀を代表するチェロの巨匠が逝った。

  • パブロ・カザルス (1876-1973)
  • ガスパール・カサド (1897-1966)
  •                     *

    プロの演奏家にとって誰に師事したかは重要な問題である。

    辻久子さんのように父親の個人指導だけで大成した例は最近では見当たらない。

    名のある師を求めて海外に行っても師匠の名を頂いて箔をつけるだけの演奏家も多いと聞く。

    アマチュア演奏家でもローカルなりにどの先生に師事したかが問題になる。

    友人のN君はアマチュア楽団でチェロを弾いて楽しんでいるが、殆ど独学でチェロを習得した。

    楽団に入った頃ご多分に漏れず誰に師事したかが話題になった。

    件のN君、すかさず言った。

    「私はロストロポービッチに師事した」。

    勿論誰も信じるものはいない。

    そのままではチェロを弾くと言うより、大ボラ吹きと云われかねない。

    間髪を入れず彼は次のようにフォローした。

    「ロストロボービッチのCDを繰り返し聴いて音楽を身に付けたので、師匠はロストボービッチです」。

    N君のCDのストックは膨大なものでクラシック音楽に関しては演奏と言うより鑑賞の方が本格的。

    彼が心酔するロストロポービッチはバルトークを師と仰いでいたと言うから、バルトークの孫弟子ということになる。

    田舎のへぼ楽団でもバルトークの孫弟子が必死になって演奏していると考えると気宇壮大になり楽しくなってくる。

    ロストロポービッチは親日家としても知られ、1958年以来たびたび来日しており寿司が大好きと言う。

    指揮者小澤征爾と親しく、日本のジュニア・コンサートのような巨匠に似合わない仕事も、好んで受けていた。

    皇后美智子様の古希のお祝いに来日、両陛下御臨席の下でチャリティー・コンサートを開いたことはあまり知られていない。

    因みに天皇陛下は皇太子時代の1970年から25年間、故 清水勝雄さんにチェロの師事を受けていた。

    そのキャリアから判断するとロストポービッチを師と勝手に仰いでいるN君より陛下の方が遥かに腕はお上手だと思うのだが・・・。

     

     天皇陛下:清水勝雄さんの死を悼み、チェロを演奏される 
    2002.02.21 
     
     天皇陛下のチェロの先生だったチェリストの清水勝雄さんが78歳で死去した20日の夜、天皇陛下は御所で皇后さまのピアノの伴奏に合わせて約1時間、チェロの演奏をしていたことが21日、分かった。側近は、指導を受けた清水さんの死を悼んで演奏したのではないかと話している。
     演奏は夕食後、御所の居間で両陛下だけで行われた。天皇陛下は70年から92年まで清水さんに400回以上にわたってチェロ演奏の指導を受け、皇太子時代は東宮御所で職員を交えて演奏会を開くなどしていた。しかし、即位後は公務が多くなり、こうした演奏会を開く機会はなく、時々、御所で一人あるいはピアノの皇后さまと演奏している程度だという。

     清水さんが亡くなったことはその日の午後、報告されており、両陛下は28日の葬儀に向けて生花を贈った。

    [毎日新聞2月21日] ( 2002-02-21-20:26 )
                     
                     *

    チェロの「恩師」に捧ぐ、両陛下が「追悼演奏」

     天皇陛下のチェロの進講役だった清水勝雄さん(78)が亡くなった20日の夜、天皇、皇后両陛下が“追悼演奏”されていたことが21日、侍従の定例会見で明らかにされた。侍従によると、食後の約1時間にわたり、皇居・御所の居間から天皇陛下のチェロと皇后さまのピアノによる合奏が聞かれた、という。

     陛下は清水さんを「温厚で穏やかな人だった」としのび、20日夕には侍従を通じ「長い間教えて頂いたことを思い出しています」と家族にお悔やみの言葉を伝えられた。その際には、皇后さまからも「皇室にいい音楽をくださってありがとうございます」との言葉が添えられた。

     清水さんは陛下が皇太子時代の1970年から25年、計約430回のレッスンを受け持った。両陛下は一昨年4月、都内で開かれた清水さんの「喜寿記念3大チェロ協奏曲演奏会」を鑑賞されている。

    (読売新聞2月21日19:33)
     

     

    【動画】ロストロポービッチの「ドヴォルザークチェロ協奏曲」全曲
    前奏が長いので一寸我慢して・・・4分過ぎ辺りで巨匠の力強いソロが始まります。

    http://www.youtube.com/v/xxYbF-Yzdf0

    http://www.youtube.com/v/lRRHhCAUDI4

    http://www.youtube.com/v/Iuw1ieM2Ejg

    http://www.youtube.com/v/4-GlL_qlvBM

    http://www.youtube.com/v/Fj0GMQCi3gY

    http://www.youtube.com/v/K7e7LFhfN_s

     

    【追記】ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」を「ドボコン」と言うと音楽通に聞こえる。

    なお、ドヴォルザークにはこの曲の他にもう一曲、習作時代(1865年)のチェロ協奏曲(イ長調、B.10)があるが、こちらはオーケストレーションも完成して<WBR>いない未完成作品で演奏される機会はほとんどない。 ...
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    朝日が謝罪広告 エイプリルフールではありません

    2007-04-28 07:15:00 | 県知事選

    週刊朝日がおわび広告 市長銃撃巡る広告で
    2007年04月27日20時17分

     週刊朝日編集部は28日付の朝日新聞、毎日新聞、中日新聞、岐阜新聞に編集長名のおわび広告を出した。24日に各紙に載った週刊朝日5月4日・11日合併号の広告の中で、安倍首相および安倍首相の秘書が長崎市長銃撃事件や犯人と関係があるかのような表現になっていたことを、安倍首相および安倍首相の秘書だった人におわびするとともに、誤解を与えた読者におわびした。

     週刊朝日は黄金週間で次週発売号を休むため、誌面や通常の発売広告の中でおわびするには時間がたってしまうとして、おわび広告という形をとった。(朝日新聞)

                       ◇ 

    問題の記事。

    4月1日には「朝日の謝罪」に騙されてしまったが、同じ1日に「きっこの日記」お詫び文を掲載していた。

    憎くて堪らない石原慎太郎と裕次郎夫妻を罵倒し石原氏の怒りを買った結果だった。

    いわく「今朝4月1日の「お詫び」では、

    「ネット上に流れていた出所不明の噂話をその真偽も確かめずに掲載してしまった部分があり、それにより、多くの方々に不愉快な思いやご迷惑をお掛けしてしまいました。
    本当に軽率なことをしてしまったと反省しております。」(きっこの日記)

    ・・・と言うことは今までの「きっこの日記」は

    出所不明の噂話をその真偽も確かめずに掲載」していたことになるわけか。

    読んでいた人は私も含めていい面の皮だ。(笑)

    一方、週刊朝日は「安倍首相が憎くて」出所不明の噂話をその真偽も確かめずに掲載した。

    週刊朝日の謝罪文を確認していないが「きっこの日記」の侘び状をそのまま借りると、次のようになる。

    ≪(私ども週刊朝日は)出所不明の噂話をその真偽も確かめずに掲載してしまった部分があり、それにより、(安倍首相を始め)多くの方々に不愉快な思いやご迷惑をお掛けしてしまいました。
    本当に軽率なことをしてしまったと反省しております。」

    うーん、そのまま使えるではないか!

    これにより朝日新聞、週刊朝日は「きっこの日記」と同じレベルだと認定された事になる。

    めでたし、めでたし。


     

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    慰安婦問題[謝罪]は安倍政権に致命傷

    2007-04-28 05:54:23 | 従軍慰安婦


    【正論】評論家・西尾幹二 慰安婦問題謝罪は安倍政権に致命傷


     ■保守の本当の声結集する政権を待つ

     ≪そらされている熱い感情≫ 

     私は冗談のつもりではなかった。けれども人は冗談と取った。話はこうである。

     月刊誌「WiLL」編集部の人に2カ月ほど前、私は加藤紘一氏か山崎拓氏か、せめて福田康夫氏かが内閣総理大臣だったらよかったのに、と言ったら「先生冗談でしょ」と相手にされなかった。今までの私の考え方からすればあり得ない話と思われたからだが、私は本気だった。

     安倍晋三氏は村山談話、河野談話を踏襲し、東京裁判での祖父の戦争責任を謝り、自らの靖国参拝をはぐらかし、核と拉致で米国にはしごをはずされたのにブッシュ大統領に抗議の声ひとつ上げられず、皇室問題も忘れたみたいで、中国とは事前密約ができていたような見えすいた大芝居が打たれている。これらが加藤、山崎、福田3氏の誰かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難の大合唱となったであろう。

     3氏のようなリベラル派が保守の感情を抑えにかかればかえって火がつく。国家主義者の仮面を被った人であったからこそ、ここ10年高まってきた日本のナショナリズムの感情を押し殺せた。安倍氏が総理の座についてからまぎれもなく歴史教科書(慰安婦、南京)、靖国、拉致の問題で集中した熱い感情は足踏みし、そらされている。安倍氏の登場が保守つぶしの巧妙な目くらましとなっているからである。

     ≪「保守の星」安倍氏の誤算≫

     米中握手の時代に入り、資本の論理が優先し、何者かが背後で日本の政治を操っているのではないか。

     首相になる前の靖国4月参拝も、なってからの河野談話の踏襲も、米中両国の顔色を見た計画的行動で、うかつでも失言でもない。しかるに保守言論界から明確な批判の声は上がらなかった。「保守の星」安倍氏であるがゆえに、期待が裏切られても「7月参院選が過ぎれば本格政権になる」「今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ」といい、米議会でのホンダ議員による慰安婦謝罪決議案が出て、安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに「次の人がいない」「官邸のスタッフが無能なせいだ」とかわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)うのも、ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していないからである。

     考えてもみてほしい。首相の開口一番の河野談話踏襲は得意の計画発言だったが、国内はだませても、中国サイドはしっかり見ていて安倍くみしやすしと判断し、米議会利用のホンダ決議案へとつながった。安倍氏の誤算である。しかも米国マスコミに火がついての追撃は誤算を超えて、国難ですらある。

     最初に首相のなすべきは「日本軍が20万人の女性に性奴隷を強要した事実はない」と明確に、後からつけ入れられる余地のない言葉で宣言し、河野衆議院議長更迭へ動き出すことであった。

     しかるに「狭義の強制と広義の強制の区別」というような、再び国内向けにしか通じない用語を用い、「米議会で決議がなされても謝罪はしない」などと強がったかと思うと、翌日には「謝罪」の意を表明するなど、オドオド右顧左眄(さべん)する姿勢は国民としては見るに耐えられなかった。

     そしてついに訪米前の4月21日に米誌「ニューズウィーク」のインタビューに答えて、首相は河野談話よりむしろはっきり軍の関与を含め日本に強制した責任があった、と後戻りできない謝罪発言まで公言した。

     ≪通じない「事なかれ主義」≫

     とりあえず頭を下げておけば何とかなるという日本的な事なかれ主義はもう国際社会で通らないことをこの「保守の星」が知らなかったというのだろうか。総理公認であるからには、今後、元慰安婦の賠償訴訟、過去のレイプ・センターの犯人訴追を求める狂気じみた国連のマクドゥーガル報告(1998年8月採択)に対しても反論できなくなっただけでなく、首相退陣後にもとてつもない災難がこの国に降りかかるであろう

     米国は核と拉致で手のひらを返した。6カ国協議は北朝鮮の勝利である。米中もまんざらではない。彼らの次の狙いは日本の永久非核化である。米国への一層の隷属である。経済、司法、教育の米国化は着々と進み、小泉政権以来、加速されている。安倍内閣は皇室を危うくした小泉内閣の直系である。自民党は真の保守政党ではすでにない。私は安倍政権で憲法改正をやってもらいたくない。不安だからである。保守の本当の声を結集できる胆力を持った首相の出現を待つ。(にしお かんじ)(2007/04/27 05:14)  (太字強調は管理人)

                                                ◇

    英文週刊誌「ニューズウィーク」への「安倍談話」は英文で世界へばら撒かれる点だけでも「河野談話」より日本にとって大きな禍根を残す。
     

     

    禍根を残す「安倍談話」 慰安婦問題で「責任」明言

     

     

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