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内閣人事局の破壊力(3)

2021年07月21日 | 官僚
🌸内閣人事局の破壊力(3)

⛳いまも色濃く残る「身分制」と「年功序列」

 ☆「国家公務員制度改革基本法」で「内閣人事局」が発足した
 *「能力・業績主義」の徹底が大いに期待された
 *運用状況は不透明なままだった
 ☆国会でも何度か評価分布の開示などが求められたが、対応なし
 ☆2020年人事評価の運用状況がひっそりと公表された
 *改善どころか、形骸化がさらに進行していた
 *霞が関の人事は、あまり変わっていない
 ☆旧来の「身分制」と「年功序列」は、色濃く残ったまま
 ☆「能力・業績主義」が徹底されない
 ☆深刻な問題は「縦割り利権」の温存

人事評価を各省庁に丸投げしてきた内閣人事局
 ☆官僚人事の一つの伝統は、「仲間内人事」
 *法律上は内閣や大臣に人事権がある
 *伝統的な「不文律」で、各省庁の官僚たちの作った人事案に
 *口を出さず、そのまま丸呑みする習わし
 ☆結果として各省庁のガバナンス構造の歪みが生じた
 *官僚たちは、「省庁の論理」に引きずられる
 *縦割行政で、所管業界などとの利権構造が築かれている
 ☆これに、歯止めをかけるのが民主主義のプロセスである
 *国民に選ばれた内閣の役割でもある
 ☆「人事に口を出さない」との不文律
 *官僚は、大臣よりも、官僚機構のボスを見て仕事をする
 *時の政権が国民目線で利権構造などに切り込もうとしても
 *各省庁は、面従腹背で徹底抗戦する
 *岩盤規制は、そうやって守り抜かれてきた
 ☆菅政権の発足直後に起きた日本学術会議会員の任命拒否問題も同根だ
 *推薦通りに人事権を行使するのが「不文律」とされていた
 ☆「国家公務員制度改革基本法」では「不文律」を否定した
 *首相と大臣が本来の人事権を行使する仕組みを設けた
 *「各省庁の仲間人事」から「能力・業績主義」のたがをはめた
 *「内閣の人事権行使」したが、「能力・業績主義」が鍵であった
 ☆内閣人事局は、人事評価を各省庁に丸投げ
 *基準確立も適格性審査もサボリ続けてきた
 *各省庁の「仲間意識」旧来のままで、変わっていない
 *「能力・業績主義」は空洞化という歪な状態が生じた

安倍政権が「岩盤規制」で成果を出せなかった背景
 ☆霞が関の内実が変化せず、縦割り利権が守り続けていたため
 ☆客観評価を欠いた「内閣の人事権行使」
 ☆中途半端な官僚たちのあいだで
 *「官邸の歓心さえ買えば出世できる」との忖度を生む要因にもなった
 ☆野党議員たちは、「内閣人事局による官僚支配」云々
 *的外れな批判ばかりしているので、話にならない
 *「菅首相は反対する官僚を異動する方針」などという
 *デタラメな報道がまかり通っている

 ☆「政権の方針が決定し、従わない官僚は異動する」のは当然だ
 *どんな組織でも当たり前のことだが論点になるのは問題だ
 ☆菅政権が規制改革を断行していくうえで
 *内閣人事局の機能を高めることが不可欠だ

公式会議でのガチンコ討論を避けた安倍政権
 ☆元文部科学省事務次官の前川喜平氏問題
 *あとから「おかしかった」では、事務次官の資格はない
 ☆元総務官僚の平嶋彰英氏は、自治税務局長
 *菅官房長官に異を唱え左遷されたと語る
 ☆こうした検証を可能にするためには
 *政府・与党内での意見の対立はできるだけ表に晒し
 *公式の会議で議論して決着を付け、議事録を公開すべきだ
 ☆残念なことに安倍政権では
 *首相の出席する公式会議でのガチンコ討論を避ける傾向があった
 *小泉政権での経済財政諮問会議などとは大きく違った
 *後に「押し付けられた」などと刺されやすかった面も否めない
 ☆マスコミや一部の野党議員らの批判は的外れであり、話にならない
 *「安倍政権の作った内閣人事局が諸悪の根源だ」などと唱えている
 ☆菅政権は、「内閣人事局」の機能不全の解消等
 *縦割り利権の打破を目指す体制をさらに強化していくだろう
 *これは様々な難題を解決していくために不可欠だ
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『スガノミクス』


内閣人事局の破壊力(3)
『スガノミクス』記事より画像引用

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