🌸汚職に手を染めた政治家井上馨
⛳「汚職政治の権化」とまで言われた男
☆井上馨は長州藩の上士出身だが、身分の上下は拘らなかった
*下士出身の伊藤博文と親友だった
*青年時代に同志としてイギリス公使館を焼き打ちにしたり
*密航留学をするうちに2人の間に友情が芽生えた
☆伊藤に比べると井上の評価は驚くほど低い
*井上には、金にまつわるダーティなイメージが強烈だ
☆井上は「汚職政治の権化」「貪官汚史の代表」と表現された
⛳井上馨は、有望な銅山を奪う
☆秋田県の尾去沢銅山は南部藩の所有だった
*経営は藩の御用商人・村井茂兵衛に任されていた
*南部藩は、銅山の経営費等を、村井から借りていた
☆廃藩置県が断行された
*藩の負債は明治政府が肩代わりすることになった
☆村井は、「藩からの借金を返せ」と要求された
*村井は真相を主張したものの聞き人れられず
*「尾去沢銅山を返上するなら借金をチャラ」の
*政府の申し出を受け入れざるを得なかった
☆強引な差し押さえを裏で操っていたのが井上だった
*国有になった尾去沢銅山を
*井上は懇意にしていた商人に無利息で払い下げた
*銅山の入り口に「井上馨所有」の立て札まで立てた
*井上は、最初から銅山を私物化することを企んでいた
☆司法は井上を裁こうとした
*本来なら懲役刑に処せられるところを
*30円の罰金を払うだけで済んでしまった
⛳井上薫は、あらゆる手を使って大もうけする
☆政府を離れた井上「先収会社」の商社を設立する
*政治家時代の絆を最大限に活用し
*陸軍の山県有朋から受注した軍事用品を扱った
*これが大もうけにつながっていく
☆この会社は井上が政界に復帰する際、
*三井が後ろ盾となった三井物産へと生まれ変わる
*その後も井上はあからさまに三井を擁護した
☆西郷隆盛からは「右手で商売、左手で政治を行う」
*「三井の番頭さん」などと蔑まれた
*井上は政界・財界の両方と密接な関わりを持つ
☆井上は、汚職政治家の先がけともいえる存在だった


「井上馨」「尾去沢銅山」「三井の番頭さん」
(『日本史の黒幕』記事より画像引用)
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