🌸聖なるランドスケープ(山水画と桃源郷)
⛳観念に枠づけられた山水画
☆人類は先史時代から絵を描いてきた
⛳観念に枠づけられた山水画
☆人類は先史時代から絵を描いてきた
*多くの期間、人々は社会的に、観念的に「重要」と
*規定されるものだけテーマに選んできた
☆人間には、自然は単に当たり前の環境だ
*高価な絵の具を使って絵に描くはどのものではなかった
*中世には絵画の多くは、神や聖人を扱ったもので彫刻も同じ
☆西洋と違って中国では、山水画が古くから発達していた
☆西洋と違って中国では、山水画が古くから発達していた
*中国人が山水を描いたのはアニミズム的に重要な舞台だったから
*東アジアの思想では、自然は嫉妬深い唯一絶対神のようなもの
*山水に潜む神霊や魃魅廻極を忌み嫌うこともなかった
☆中国人は、陰陽や道や気のような中立的・抽象的な原理や物質が
*世界を仕切っていると考えていた
*自然界をかなり観念的な目で見ていた
*堂々たる山水画の名画はこの時代以降のもの
*堂々たる山水画の名画はこの時代以降のもの
⛳気のアニミズム
☆山水画思想の入った博山炉と呼ばれる漢代の香炉
*下半分は海の形
*上方に造られた山々の谷間から香がもくもくと出てくると
*仙人の住む島が霞か気で覆われていように見える
*博山は仙人の山を意味する
*博山炉は東方の海に浮かぶという仙人の島蓬茉山を象った
*蓬末山、インド人の考えた須弥山の形にも似ている
*博山炉は東方の海に浮かぶという仙人の島蓬茉山を象った
*蓬末山、インド人の考えた須弥山の形にも似ている
☆「方壷図」は、渤海の東に浮かぶという方壷を描いたもの
☆中国思想では、陰と陽の対照が大きな意味をもっている
*山水画の場合も同じで、自然と身体との類比関係
*男女の性がらみのイメージがすべてなのではない
☆中国医学とも関係するが内経図は、体内の象徴的山水画
☆中国医学とも関係するが内経図は、体内の象徴的山水画
*道教の経典に見られるもの
*身体の内部の気の流れを外界の光景のように描いた図である
*一番下の童子と童女が水車を回し気のエネルギーを循環させている
*一番下の童子と童女が水車を回し気のエネルギーを循環させている
⛳風水とは
☆土地、家、ビルなどにおける気の流れをコントロールするテクニック
☆風水は、中国全土を大小の山脈を竜に見立てる考えを持っている
*山の途切れたところに竜の潜伏が繋がっている
*「竜脈」を生気が伝わっていく
*各地にはローカルな小スポットがある
*そこの竜穴に生気が集中的に現れている
☆そのスポットの前に広がる土地を明堂と呼ぶ
*竜穴のエネルギーを最も効果的に消費できる場所
*竜穴のエネルギーを最も効果的に消費できる場所
☆絵巻物のように長々と横に続く山水画
*全体に一大山脈としての竜脈が通っている
⛳自然的風景の理想化
☆風水画をもっている中国の伝統
⛳自然的風景の理想化
☆風水画をもっている中国の伝統
*風景やランドスケープの「霊性」に関するエキスパートだ
*特異な歴史的伝統なのだ
☆東アジアの日本
*神道そのものがアニミズム的色彩が強く
*山、森、島、滝などに霊性を感じる伝統がある
*密教で補強され、行者が山野を駆け巡る修験道という伝統も成立した
*富士を竜脈ならぬカミそのものとして拝む
*富士参詣曼荼羅のような図像も生まれている
☆欧米
*近代西洋のロマン主義は人々に「自然の発見」を促した
*19世紀のクリスチャン・ダールのノルウェー風景画
*自然の賛美でも国土愛の発露でもある
*自然の賛美でも国土愛の発露でもある
(敬称略)
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⛳出典、『宗教図像学入門』
聖なる空間をレイアウトする
(『宗教図像学入門』記事より画像引用)
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