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聖なる空間をレイアウトする

2022年02月10日 | 宗教
🌸聖なるランドスケープ(山水画と桃源郷)

観念に枠づけられた山水画
 ☆人類は先史時代から絵を描いてきた
 *多くの期間、人々は社会的に、観念的に「重要」と
 *規定されるものだけテーマに選んできた
 ☆人間には、自然は単に当たり前の環境だ
 *高価な絵の具を使って絵に描くはどのものではなかった
 *中世には絵画の多くは、神や聖人を扱ったもので彫刻も同じ
 ☆西洋と違って中国では、山水画が古くから発達していた
 *中国人が山水を描いたのはアニミズム的に重要な舞台だったから
 *東アジアの思想では、自然は嫉妬深い唯一絶対神のようなもの
 *山水に潜む神霊や魃魅廻極を忌み嫌うこともなかった
 ☆中国人は、陰陽や道や気のような中立的・抽象的な原理や物質が
 *世界を仕切っていると考えていた
 *自然界をかなり観念的な目で見ていた
 *堂々たる山水画の名画はこの時代以降のもの

気のアニミズム
 ☆山水画思想の入った博山炉と呼ばれる漢代の香炉
 *下半分は海の形
 *上方に造られた山々の谷間から香がもくもくと出てくると
 *仙人の住む島が霞か気で覆われていように見える
 *博山は仙人の山を意味する
 *博山炉は東方の海に浮かぶという仙人の島蓬茉山を象った
 *蓬末山、インド人の考えた須弥山の形にも似ている
 ☆「方壷図」は、渤海の東に浮かぶという方壷を描いたもの
 ☆中国思想では、陰と陽の対照が大きな意味をもっている
 *山水画の場合も同じで、自然と身体との類比関係
 *男女の性がらみのイメージがすべてなのではない
 ☆中国医学とも関係するが内経図は、体内の象徴的山水画
 *道教の経典に見られるもの
 *身体の内部の気の流れを外界の光景のように描いた図である
 *一番下の童子と童女が水車を回し気のエネルギーを循環させている

風水とは
 ☆土地、家、ビルなどにおける気の流れをコントロールするテクニック
 ☆風水は、中国全土を大小の山脈を竜に見立てる考えを持っている
 *山の途切れたところに竜の潜伏が繋がっている
 *「竜脈」を生気が伝わっていく
 *各地にはローカルな小スポットがある
 *そこの竜穴に生気が集中的に現れている
 ☆そのスポットの前に広がる土地を明堂と呼ぶ
 *竜穴のエネルギーを最も効果的に消費できる場所
 ☆絵巻物のように長々と横に続く山水画
 *全体に一大山脈としての竜脈が通っている

⛳自然的風景の理想化
 ☆風水画をもっている中国の伝統
 *風景やランドスケープの「霊性」に関するエキスパートだ
 *特異な歴史的伝統なのだ
 ☆東アジアの日本
 *神道そのものがアニミズム的色彩が強く
 *山、森、島、滝などに霊性を感じる伝統がある
 *密教で補強され、行者が山野を駆け巡る修験道という伝統も成立した
 *富士を竜脈ならぬカミそのものとして拝む
 *富士参詣曼荼羅のような図像も生まれている
 ☆欧米
 *近代西洋のロマン主義は人々に「自然の発見」を促した
 *19世紀のクリスチャン・ダールのノルウェー風景画
 *自然の賛美でも国土愛の発露でもある
                      (敬称略)                                     
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『宗教図像学入門』










聖なる空間をレイアウトする
『宗教図像学入門』記事より画像引用)

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