酒井法子。
桜田門の逆襲が、功を奏するような雰囲気になった。つまり桜田門のメディアへのリークが、酒井法子の「不起訴」をさせない動きになってきた。赤煉瓦の検察官僚は舌打ちをしているだろう。仮に法子が「不起訴」になったら、覚醒剤は微量であるなら罪に問われない。逃亡すれば尿検から逃れられるという「すり抜け」を世に知らしめることになる。そんな馬鹿げた事が、この世で通用するはずがない。法子自身が昨年の夏からシャブをやったと言い、常習性の証拠は多々あり、現に自宅マンションから覚醒剤が発見されている。それが微量だから何かご不満でも? 尿検が白だというなら、毛髪をやればいい。血液検査はやったのか。毛髪は使用時期が特定できないから、証拠能力に欠けるなどと検察幹部は、うそぶいているようだが、何でも現行犯逮捕でなければ駄目というなら、この世に犯罪者はいない。 芸能界を見ると、押尾学の全裸女性死亡事件、失恋レストランの健太郎は何度もシャブを繰り返し、加勢ナントカは覚醒剤と自宅に葉っぱを栽培、ストリッパーへ転向した小向、ロザンナの息子、オペラ歌手の健ヌッツォ、中村雅俊の息子、フォーリーブスの江木、石田純一のいしだ壱成らが人生を狂わした。芸能界は毎年10人ほどが麻薬で逮捕されているというジャンキー天国なのだ。霞ヶ関の検察官僚は甘い。検察が公訴権を独占している現状を考えれば、その見直しもあり得る。夜回り先生の水谷修は、中学、高校生の麻薬蔓延に警報を鳴らし続けている。麻薬のやり得、逃げ得は絶対に許さない。
さて今、法子が入れられた東京湾岸署の4Fから、レインボーブリッジが見えるのだろうか。栄光と転落のタレント人生。
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麻生太郎と鳩山由紀夫。
12日都内のANAインターコンチホテルで、党首討論が行なわれた。
麻生太郎を批判してきた者として、改めて麻生の顔を見、そして演説を聴いた。一言で言えば、こういう人物が日本の総理としてある、という現実の前に、日本人の教養と文化度というのは、どういうレベルにあるのか、改めて懐疑的になった。麻生太郎なる人物に総理たる風格もなければ見識もないと知る。口をひん曲げ、目を険しくして、相手につかみかからんばかりに身体を攻撃的に前傾させ、「民主党との一番の違いは責任力だ」と強調した。安倍、福田と2代続けて政権を投げ出しておいて、責任力もないものだ。その上に「無」がついて無責任力ではないか。
さらに麻生は、「これ以上、借金を子や孫の代に先送りする訳にはいかぬ」と言い、消費税を上げることを訴えた。戦後の自民党政権は、今年7月の財務省発表で、977兆円もの赤字国債とその他の大借金を作った。ここ4年で130兆円、麻生政権だけでも、赤字国債発行は約54兆円にも上る。泥棒にも三分の理という諺があるが、こういうのを「盗人猛々しい」というのだろう。
また、麻生は「官僚の天下り、渡りは年内で廃止する」と述べたが、鳩山に「自民のマニフェストには明記されていない」と追及されると麻生は、「年内に天下りを廃止するから、書かないのだ」と切れた。こういう虚偽と欺瞞には、うんざりだ。官僚役人の独法と公益法人への天下り先は、4504社あり、年間の天下り役人は2万5千人を超える。そしてその持参金は年間12兆1300億円に上る。
また、麻生は、民主党の子ども手当、高速道無料化、農家所得補償を「財源無き、ばらまき政策で極めて無責任」と鳩山を批判した。鳩山は、ダム事業の中止、無駄遣い、天下り先への補助金12兆円の削減で、9.1兆円を確保できると述べた。民主党の子供手当は、1人に付き年間31万円だ。2人子供のモデル家庭で年間62万円。話半分としても子供2人で年間31万円になれば素晴らしい。これは是非実行するべきだ。
但し、公立高校授業料の無料化(年間12万円)というのは駄目だ。時期尚早だ。しかも私立高校生の親には、1人に付き年間24万円を支給するという。貧困家庭の場合、奨学金の充実化で対応すればいい。物事には優先順位がある。年金、介護、福祉を優先させるべきだ。
壇上で最後に、鳩山は握手をしようと麻生に歩み寄ったが、麻生は苦虫を3匹口に入れたきり、握手をせずにプイと横を向いて、壇上を降りてしまった。鳩山はそのまま頭を下げていた。麻生は人間の顔を持っているのか。人をねめるように睨みつける態度は下品の一言だ。一方、鳩山も故人献金問題がある。鳩山の言うように、自分の資産を政治資金に回した便法だというなら、褒めはしないが、武士の情けで許す。しかし、もし在日総連や民団からの政治献金を隠蔽したのなら、断固、追及する。
さてさて、日本人は文句は言うが、暴動を起こさない。日本という国は、見ざる、言わざる、聞かざるという猿の国なのか。それとも静かなる怒りの鉄拳が、8月30日に振り落とされるのか。
今日はお盆だ。お墓参りに行こう。