昨年暮れに、最新編が更新されたWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」のはなし。
今回は一種の番外編です。
先月出たRM MODELS 2025年2月号の最後の方に「TEZMO SYNDOROME」の単行本の広告が載っているのですが、
今回はその広告そのものが題材になります。
「たとえば、こういうものがあったとしてー」
という書き出しで、あるヴィンテージNゲージモデルを俎上に本編のレギュラーキャラ4人がそれぞれの視座で語る4コマが載っていたのです。
(で、最後に語る風奈の蘊蓄がまた濃いw)
そのNゲージモデルと言うのが
「KATOの103系2代目モデル・総武線仕様」だったりします。
KATO(というよりあの頃だったら「関水金属」の方が通りが良い)103系はNゲージとしては初の電車の模型でしたが、初代モデルはボディ形状こそ今の物と殆ど同じ造形だったものの動力は片側台車駆動、連結は専用のドローバーと、足回りに関しては以後のモデルとはまるで別物でした(とか偉そうに書いていますが、初代モデルの方はわたしは某ショップの店頭で一度見たっきりです)
同時期の20系客車もそうでしたが、初代は早々と販売が打ち切られ、動力の新製やアーノルドカプラーの装備でより生産性と互換性を高めた2代目モデルに移行します。
この2代目はカラーも当初は常磐色を除く4色がラインナップされ、更に長編成化に欠かせないモハ102、3連編成が可能となるクモハ103が追加され、Nゲージとしては初のシステム性を重視した構成を実現したモデルとして大きな足跡を残しました(でもこの段階ではまだ「Mなしのモハ103がなかった」のですが)
当時は「地下鉄として北米進出(注)」を果たしましたし、後に動力を変更した改良モデルも出ましたが、ボディ形状はほとんど変わらないまま連綿として出続けているロングセラーとなっているのは御存じの通りです。
そんな訳で今回のコミックに掲載されている2代目モデルの普及度は相当だったと思います。
わたしも旧ユーザーの処分品の「ジャンクの玉手箱」(と勝手に呼んでいる、バザーや奥で纏め売りされていた処分品。テツモファン以外には「単なるがらくた」で済まされることが多い汗)の中から複数の編成の103系を入手しています。
(当時のわたしにとって「1970~80年代当時の103系は大都会限定のイメージが強すぎてローカル風景どころか地方都市のレイアウトに使うのも躊躇された」ため、新車は買わなかったのです)
さすがに風奈が欲しがっている「ボディカラーが成形色」なんてレア物こそなかったですが「クハ103-1」と表記された初期モデルなのは確かです(初期のKATOの車両は車番がファーストナンバーとなっていた物が結構あって、長編成化のネックのひとつになっていた・・・なんて言っても当時のユーザーの大半はそこまで気にしていなかったと思いますが)
ここで本編(と言っても4コマですが)に戻ると「同じ車両のモデルを手にした4人がそれぞれの趣味性や記憶で異なる印象を語る」というのは、特に鉄道模型では実際にもありそうなパターンではないかと思います。
(鉄道車両は地域に密着して比較的長期間使われる事が多いので、共通の話題に持っていきやすい)
で、わたしも早速玉手箱からの発掘組の黄色いクハ103を久しぶりに眺めたのですが、作中で風奈が語っているように「造形のセンスが的確なので意外に古さを感じさせない」人徳を感じさせるモデルと思います。
(注)北米輸出用に「地下鉄」として輸出されたものの、モデルは103系の色替えだったらしいです。
今回は一種の番外編です。
先月出たRM MODELS 2025年2月号の最後の方に「TEZMO SYNDOROME」の単行本の広告が載っているのですが、
今回はその広告そのものが題材になります。
「たとえば、こういうものがあったとしてー」
という書き出しで、あるヴィンテージNゲージモデルを俎上に本編のレギュラーキャラ4人がそれぞれの視座で語る4コマが載っていたのです。
(で、最後に語る風奈の蘊蓄がまた濃いw)
そのNゲージモデルと言うのが
「KATOの103系2代目モデル・総武線仕様」だったりします。
KATO(というよりあの頃だったら「関水金属」の方が通りが良い)103系はNゲージとしては初の電車の模型でしたが、初代モデルはボディ形状こそ今の物と殆ど同じ造形だったものの動力は片側台車駆動、連結は専用のドローバーと、足回りに関しては以後のモデルとはまるで別物でした(とか偉そうに書いていますが、初代モデルの方はわたしは某ショップの店頭で一度見たっきりです)
同時期の20系客車もそうでしたが、初代は早々と販売が打ち切られ、動力の新製やアーノルドカプラーの装備でより生産性と互換性を高めた2代目モデルに移行します。
この2代目はカラーも当初は常磐色を除く4色がラインナップされ、更に長編成化に欠かせないモハ102、3連編成が可能となるクモハ103が追加され、Nゲージとしては初のシステム性を重視した構成を実現したモデルとして大きな足跡を残しました(でもこの段階ではまだ「Mなしのモハ103がなかった」のですが)
当時は「地下鉄として北米進出(注)」を果たしましたし、後に動力を変更した改良モデルも出ましたが、ボディ形状はほとんど変わらないまま連綿として出続けているロングセラーとなっているのは御存じの通りです。
そんな訳で今回のコミックに掲載されている2代目モデルの普及度は相当だったと思います。
わたしも旧ユーザーの処分品の「ジャンクの玉手箱」(と勝手に呼んでいる、バザーや奥で纏め売りされていた処分品。テツモファン以外には「単なるがらくた」で済まされることが多い汗)の中から複数の編成の103系を入手しています。
(当時のわたしにとって「1970~80年代当時の103系は大都会限定のイメージが強すぎてローカル風景どころか地方都市のレイアウトに使うのも躊躇された」ため、新車は買わなかったのです)
さすがに風奈が欲しがっている「ボディカラーが成形色」なんてレア物こそなかったですが「クハ103-1」と表記された初期モデルなのは確かです(初期のKATOの車両は車番がファーストナンバーとなっていた物が結構あって、長編成化のネックのひとつになっていた・・・なんて言っても当時のユーザーの大半はそこまで気にしていなかったと思いますが)
ここで本編(と言っても4コマですが)に戻ると「同じ車両のモデルを手にした4人がそれぞれの趣味性や記憶で異なる印象を語る」というのは、特に鉄道模型では実際にもありそうなパターンではないかと思います。
(鉄道車両は地域に密着して比較的長期間使われる事が多いので、共通の話題に持っていきやすい)
で、わたしも早速玉手箱からの発掘組の黄色いクハ103を久しぶりに眺めたのですが、作中で風奈が語っているように「造形のセンスが的確なので意外に古さを感じさせない」人徳を感じさせるモデルと思います。
(注)北米輸出用に「地下鉄」として輸出されたものの、モデルは103系の色替えだったらしいです。