古本屋独立以後の日々を綴ったもの。自伝的長編小説というが、短い文章の連続もの(これは、前編のときにも書いた)。
あとがきに、「書名について」とあり、興味深い。
「逢わばや 見ばや」というタイトルは、平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』の、次の歌から借りた。
「恋ひしとよ君恋しひとよゆかしとよ、逢わばや見ばや見ばや見えばや」
この歌の解釈岩波書店の『新日本古典文学大系』第56の梁塵秘抄では、宴席で遊女が歌うこの歌は今感じる以上に情熱的肉感的なものであるとのこと。
この古本屋作家は、そのようなことを知っていて、あえて知らぬ事として表題にするようなところがあるのだろう。
あとがきに、「書名について」とあり、興味深い。
「逢わばや 見ばや」というタイトルは、平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』の、次の歌から借りた。
「恋ひしとよ君恋しひとよゆかしとよ、逢わばや見ばや見ばや見えばや」
この歌の解釈岩波書店の『新日本古典文学大系』第56の梁塵秘抄では、宴席で遊女が歌うこの歌は今感じる以上に情熱的肉感的なものであるとのこと。
この古本屋作家は、そのようなことを知っていて、あえて知らぬ事として表題にするようなところがあるのだろう。
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