ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

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知的障害のある子どもの発達の発見と映像の戦後史

2023年02月04日 10時03分44秒 | 田村一二

近江学園やびわこ学園を土台において、知的障害のある子どもたちの発達の発見と教育実践の戦後史を記録しておく作業をしておかないと、その記憶は歴史に定位されずに、なかったものとされてしまう。その危機感がある。単なる思い出でということではなく、そこで生きた子どもたちと大人の生活と発達の記録として受け継いでもらいたい。しかし、それを描くだけの力量があるかどうかは疑問である。多くフィルムには、なにが映っているのかから聞き取りなどをしていかないと分からないし、施設史なども掘り起こしておかないと映像の位置づけもできない。しかも、当時の事情を知るものはすでに鬼籍にはいている。

読み解いていかないといけないものは、1,「夜明け前の子どもたち」(1968年)とその未使用フィルム、2,「「光の中に子供たちがいる」三部作と未使用フィルム、3,「あざみ寮・もみじ寮 今日も元気です」と未使用フィルムである。しかし、それらの、前後に、近江学園の前史となる田村一二の著作と映画、近江学園関係のフィルムや音声、京都の養護学校づくりの広報映画、与謝の海養護学校へとつながっていくものなどなど、どのように全体を構成していくか悩んでいる。書けるかどうかわからないが、一応、次のようなプロットを考えている。

第一部 戦前戦中から戦後への転換と近江学園の創設-田村一二の『忘れられた子等』『手をつなぐ子等』とその映画化

第二部 映像記録の試みとその発達的集約ー近江学園の記録

第三部 重い障害のある子どもたち発達の発見と実践的療育記録ーびわこ学園と『夜明け前の子どもたち』

第四部 就学前への発展と成人施設への発展ー大津の障害児保育と成人期の発達←ここは、『光の中に子供たちがいる』と『あざみ寮・もみじ寮 今日も元気です』とべつにするか。また、その後のびわこ学園の状況(NHK)をいれるか。

補論:生涯にわたる教育の実現と教育運動ー京都府における養護学校づくり運動ー1968年5月3日公開の『人』と1971年『障害児の砦』、いくつかの映像(NHK)、養護学校義務制予告政令をめぐって このときにフィルムも

それとは別に、公表された映画や編集されたものを中心として「フィルムで読み解く戦後障害児教育」をこれまで、いろんな方に書いて頂いたものを中心にまとめたい。

 


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