ヤハズソウ(矢筈草) (マメ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年06月18日 07時18分34秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ヤハズソウ緒言:1年草。

日当たりのよい野原や道ばたに生える。茎は高さ10~25cmになり、茎はよく分岐し斜上する。下向きの伏毛が生える。

葉は互生し、長倒卵形の3小葉を持つ複葉で、頂小葉がやや大きい。葉はつやのない緑色で葉質は草質。葉柄は短く、小葉は長楕円形、基部は円形、先端は丸味を帯びる。平行で直線的な葉脈があり、葉先をもって引っ張ると、「V字型」にきれいに切れる。この形が、「矢羽」に似ていることが和名の由来である。秋には、茎や葉は赤みを帯びる。ヤハズソウの葉は夕方になると、就眠運動をする。葉が上向きに閉じる。

葉の脇に淡紅色の小さな蝶形花を1~2個つける。花は長さ約5㎜の蝶形花。旗弁はピンクで、翼弁と舟弁は白く、舟弁の内側の先が茶色になる。

豆果は、円形で偏平。ハギと似ている。

矢筈とは矢の弦にかける部分(矢羽)で,この草の葉の先端を摘んで引きちぎると矢羽のようになることから名前がついたということです。

 

01.09年08月29日 ヤハズソウ 多少地を這ってから立ち上がるような感じで生育しております。

 

02.10年08月25日 ヤハズソウ 株状になっていたのを1本だけ分けてみた。葉は互生です。

 

03.10年08月25日 ヤハズソウ よく分枝しています。

 

04.10年08月25日 ヤハズソウ 根は道路の採石の中に食い込んでおり非常に力強い根を持っておりなかなか引き抜けません。

 

05.10年08月25日 ヤハズソウ 茎に下向きの毛があります。

 

06.10年08月25日 ヤハズソウ 葉の表側です。長倒卵形の3小葉を持つ複葉で、頂小葉がやや大きい。葉はつやのない緑色で葉質は草質。葉柄は短く、小葉は長楕円形、基部は円形、先端は丸味を帯びる。

 

08.09年08月29日 ヤハズソウ 葉先をもって引っ張ると、「V字型」にきれいに切れる。この形が、「矢羽」に似ていることが和名の由来である。

 

09.10年08月25日 ヤハズソウ 葉柄に白い毛があります。叉小葉柄は短い。

 

10.12年09月04日 ヤハズソウ 花は蝶形花で旗弁に縦に赤紫色の文様がつく。小さい花です。新しく購入したデジカメで記録したものですがここまで写るとは思いませんでした。

 

11.10年08月25日 ヤハズソウ 葉腋から出る蝶形花の翼弁をとったら、雄しべが出てきました。叉花柄は有毛。托葉は竹の皮にています。

 

12.11年10月04日ヤハズソウ 偏平な卵形の果実にひとつの豆果が入っている。

 

13.11年10月04日ヤハズソウ やや偏平で卵形のような形をした種子。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする