AKB48 チームBのファンより

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『タンポポの決心』。太田裕美、原田知世からAKB48まで。(ときめき研究家)

2009-09-21 18:28:55 | ときめき研究家
少し前だが、このブログで『タンポポの決心』を褒める記事が続いた。
私も好きな曲で、いつかこの曲について書きたいと思っていた。

タンポポを歌った曲は、これまでもかなりある。まず、それらを振り返る。

大きく分けて、種を歌ったものと、花を歌ったものがある。
種は、独特の綿毛が風に乗って遠くまで飛んで行く特性に着目した歌詞。
花は、冬の寒さに耐え、畑ではない路傍に咲いている健気な姿に着目した歌詞。

太田裕美の『たんぽぽ』は、『雨だれ』に続くシングル2曲目。ピアノのイントロではじまり、少女のモノローグを歌う辛気臭い曲。タンポポは2番の歌詞に出てくるが、「舗道の隅に咲いたたんぽぽ、そんな小さな花のようにそばに置いてください」と、花の健気さを歌う。

掘ちえみのファーストアルバムに『たんぽぽ』という竹内まりあ作品がある。こちらは、ほのぼのとした曲調で、「私小さな風の花」と、自分をタンポポに例えつつ、幼い初恋を歌う。

スターボーのシングル2曲目『たんぽぽ畑でつかまえて』は、隠れた名曲。『ハートブレイク太陽族』で、短髪に宇宙服のような衣装を着た「宇宙三銃士」としてデビューしたはずの三人組が、2曲目ではいきなりミニスカートで普通の地球人の女子三人組に方針転換。そのあまりの節操のなさ、こだわりのなさには脱帽した。雪のようなタンポポの白い綿帽子の野原で愛をささやかれたいと歌う。
因みに、曲名はサリンジャーの小説『ライ麦畑でとかまえて』をもじっているが、同類は他にも何曲かある。
『いちご畑でつかまえて』(松田聖子のアルバム曲。くしゃみが入る。)
『ダリア畑でつかまえて』(水谷麻里のアルバム曲。)
『ポップコーン畑でつかまえて』(おニャン子クラブのアルバム曲。)
こういう曲で、どれだけ独自性を出せるかが、作詞家の腕の見せ所だろう。

原田知世の『ダンデライオン』は英名でタンポポのこと。松任谷由美作品。「私」「君」「あなた」と人称が入り乱れて、誰が誰に歌っているのか、よくわからない歌詞だが、原田知世の声の魅力を最大限に生かす曲であることは確か。「風に乗り飛んできたはかない種のような 愛はやがて来る冬を越えていく」と、これも種を歌っている。

島田奈美の『タンポポの草原』は、サビ部分ののびやかな曲調から誤解していたが、今回改めて歌詞を聞き直したら、別れの歌だった。「私の心はタンポポの落下傘」と、風まかせの頼りなさ、寂しさを歌っている。

そして、『タンポポの決心』。線路脇にしぶとく咲いているタンポポの花に勇気をもらう歌。これは花を歌っている。
不登校だった子が、勇気を出して学校に行くといったストーリーが想像できるが、それに限定せず、聴き手によっていろんなストーリーを想起できる曲。今なら、間近に迫ったチーム再編にも前向きに挑むメンバーの決意を聴き取ることも可能だろう。
「待ちわびた春が来たんだ・・・恋でもしようか」という歌詞は、キャンディーズ『春一番』の「もうすぐ春ですね 恋をしてみませんか」を踏まえている。

劇場公演では、この曲を歌う時の衣装は、チェック柄で左右非対称のパンツ。1曲だけで衣装替えしてしまうのが惜しいくらいだ。
コメント (2)
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