昨日も書いたが、
『タンポポの決心』の「春が来たから恋でもしよう」というフレーズのルーツは、キャンディーズの『春一番』である。
春が来たのでウキウキする、楽しい、恋したいという曲は、数多い。キリがない。
ここでは、「春になると気持ちがウキウキしてくる」というそのこと自体をテーマにした曲、つまりあまり深い意味はない歌詞で、かつタイトルに「春」が入っている曲をリストアップしてみたい。
水谷麻里『春が来た』、ソフトクリーム『やったね春だね』、うしろ髪ひかれ隊『ほらね春が来た』はタイトルからして典型。純粋に春が来たことを喜んでいる歌。
石野真子『春ラララ』。「春という字は三人の日と書きます。」という歌い出しで、あなたと私とそして元彼の三人で楽しく過ごしましょうという、能天気な曲。彼の立場でも、元彼の立場でも、気まずそう。
小泉今日子『春風の誘惑』。タイトルはいまひとつだが、「もうすぐ春です素敵な恋をしましょう。」という歌い出しはドンピシャ。まだブレイクする前の試行錯誤の1曲。
南沙織『春の予感』。大人の女性の歌なので、ウキウキだけではないが「春に誘われた訳じゃない だけど気づいてI'v been melow」と、それでも少し華やいだ気分になっている。
伊藤つかさ『夢見るseason』は「春」が入っていないのでアウトだが、「夢見るseason」=春ということで。「春が来ればきっと巡り会えるはずよ」と根拠なく歌う。サビでは高い声が出ず、苦しそうな裏声がいとおしい。伊藤つかさの真骨頂を引き出した若き日の原由子のグッドジョブなので、敢えて紹介した。
小野真弓『春』。グラビアアイドルの小野真弓だが、いい楽曲を与えられ、のびのびと歌っている。「春の風は僕を乗せてどこまで行くだろう」と、男言葉で、春に別れた彼女のことを思っている。これはちょっと内容がアウトか。
『タンポポの決心』は、今回のテーマからは外れる。「春になったから恋でもしよう」というフレーズが『春一番』を引用しているだけだ。
AKB48の曲で他にないかを考えたが、今のところなさそうだ。ぜひ1曲作ってほしい。