B4th『アイドルの夜明け』のスタジオ録音CDを聴いていて、『みなさんもご一緒に』の中に、これまで聞き漏らしていた重要な歌詞があることに気がついた。
「だめだめチームも 前向きに 頑張ってます」
一般的に言われるチームの評価は、「スター集団のチームA」「個性派ぞろいのチームK」に対し、「努力と根性、チームワークのチームB」といったところだろうか。もっとネガティブだと、「ぬるま湯」「末っ子の甘え」といった評価も目にした。今回のチーム再編も、そういうチーム間格差の解消が目的の1つという説もある。
因みに「週刊プレイボーイ」付録の「天下統一ファイル」では、以下のように紹介されている。
「第一期メンバー・チームAは、スターが揃うAKB48の中核!新しい後輩メンバーも増え、自由奔放に今日も走り続ける!」
「第二期メンバー・チームKは、ボーイッシュかつ体育会系チームワークの良さ&みなぎるパワー!唯一無二のエンターティメント集団だ!」
「第三期メンバー・チームBは、個性のつまったオモチャ箱!努力と友情でつながった‘死ぬ気で踊る’最強チームだ!」
編集者が勝手に書いているとしても、運営側の「こう見せたい」という意向は、ほぼ反映していると思う。‘死ぬ気で踊る’などというキーワードも適切に使われている。少なくとも才能と努力では、努力の方がチームBのウリなのは間違いないだろう。
そんな中、自分たちでも「だめだめチーム」と認めて歌っていたとは。いや、秋元氏からそういう歌詞を与えられていたとは。
歌詞の中で、自分を「だめ」と歌っている曲を思い出してみる。
『キスはダメよ』のような禁止の「だめ」ではない。否定的自己評価の「だめ」である。
敏いとうとハッピーアンドブルー『よせばいいのに』では、懲りもせず何度でも男に騙される、愚かな女が自嘲して、「いつまでたってもだめな私ね」と歌う。決して好きな世界ではないが、子供心にも印象的なフレーズだった。
芳本美代子『プライベートレッスン』では、「海のシグナル並んだ車に 嫌よ負けないでねとせがんだ (中略) ちょっと勝気な私の性格 だめねついつい表に出ちゃうの 内気で可愛い子と誤解されてるのに」と、勝気なことを否定的に評価している。
マニアックだが、伊藤つかさのアルバム曲『ピエロのオルゴール』では、「電話をしたのにだめね笑わせてばかり 心の内など話せやしない」と素直に告白できない自分を否定的評価。
しかし、小泉今日子『渚のはいから人魚』では、車の陰で水着に着替えてしまうような、少しふしだら、隙がある女の子(自分)のことを、「女の子って少しだめな方がいいの」と、1回捻って、だめな方がいいのだと開き直る。
そう、だめな子ほど可愛いのだ。
秋元氏が、チームBを「だめだめチーム」と呼んだ理由もそこにある。
「末っ子で、甘えんぼで、ぬるま湯の仲良しグループ」で、しかし、「死ぬ気で踊る、努力する集団。」というコンセプトを与えられ、それを忠実に演じてきたチームBのために、改めてその役割を歌詞として表現したのだ。
それは役割だから、本人たちも、本気で自分たちのことをだめだとは思っていないだろう。
「チームBのファンは、ファン同士の仲もいい」とも言われる。ダメな子を応援する同志の絆とでも言おうか、弱い球団を応援する野球ファンの結束にも似ている。
メンバー個々の人気では先輩2チームに負けるが、チームとしての人気は決して劣ってない、むしろKCさんの記事にあるように、キャンセル待ち入場の難易度が高い秘密はそこにあったのだ。
しかし、いつまでもだめな子ではいられない。
『初日』が1位を獲得するなど、もはや「だめだめチーム」と呼ぶには無理があったチームBが解散してしまうのは、必然だったのかもしれない。
P.S.
この記事を書くために、引用したかったが思い出せない曲が2曲ある。
「ラブレターを書いたのに、ダメねきっと出せない」
「ダメな私は、黙って外(海?、遠く?)を見ていた」
このような内容の歌詞の歌があったと思うが、2日考え続けても思い出せない。私の場合、歌詞を正確に記憶しているというより、歌詞の状況や場面を何となく覚えていることが多いので、このようなことはままある。
気になって仕方がないので、該当する曲に心当りがある方は、教えてください。
P.S.その2
だめだめチームについては、かつてナッキーさんが記事にしていました。読み落としていてすみません。
「だめだめチームも 前向きに 頑張ってます」
一般的に言われるチームの評価は、「スター集団のチームA」「個性派ぞろいのチームK」に対し、「努力と根性、チームワークのチームB」といったところだろうか。もっとネガティブだと、「ぬるま湯」「末っ子の甘え」といった評価も目にした。今回のチーム再編も、そういうチーム間格差の解消が目的の1つという説もある。
因みに「週刊プレイボーイ」付録の「天下統一ファイル」では、以下のように紹介されている。
「第一期メンバー・チームAは、スターが揃うAKB48の中核!新しい後輩メンバーも増え、自由奔放に今日も走り続ける!」
「第二期メンバー・チームKは、ボーイッシュかつ体育会系チームワークの良さ&みなぎるパワー!唯一無二のエンターティメント集団だ!」
「第三期メンバー・チームBは、個性のつまったオモチャ箱!努力と友情でつながった‘死ぬ気で踊る’最強チームだ!」
編集者が勝手に書いているとしても、運営側の「こう見せたい」という意向は、ほぼ反映していると思う。‘死ぬ気で踊る’などというキーワードも適切に使われている。少なくとも才能と努力では、努力の方がチームBのウリなのは間違いないだろう。
そんな中、自分たちでも「だめだめチーム」と認めて歌っていたとは。いや、秋元氏からそういう歌詞を与えられていたとは。
歌詞の中で、自分を「だめ」と歌っている曲を思い出してみる。
『キスはダメよ』のような禁止の「だめ」ではない。否定的自己評価の「だめ」である。
敏いとうとハッピーアンドブルー『よせばいいのに』では、懲りもせず何度でも男に騙される、愚かな女が自嘲して、「いつまでたってもだめな私ね」と歌う。決して好きな世界ではないが、子供心にも印象的なフレーズだった。
芳本美代子『プライベートレッスン』では、「海のシグナル並んだ車に 嫌よ負けないでねとせがんだ (中略) ちょっと勝気な私の性格 だめねついつい表に出ちゃうの 内気で可愛い子と誤解されてるのに」と、勝気なことを否定的に評価している。
マニアックだが、伊藤つかさのアルバム曲『ピエロのオルゴール』では、「電話をしたのにだめね笑わせてばかり 心の内など話せやしない」と素直に告白できない自分を否定的評価。
しかし、小泉今日子『渚のはいから人魚』では、車の陰で水着に着替えてしまうような、少しふしだら、隙がある女の子(自分)のことを、「女の子って少しだめな方がいいの」と、1回捻って、だめな方がいいのだと開き直る。
そう、だめな子ほど可愛いのだ。
秋元氏が、チームBを「だめだめチーム」と呼んだ理由もそこにある。
「末っ子で、甘えんぼで、ぬるま湯の仲良しグループ」で、しかし、「死ぬ気で踊る、努力する集団。」というコンセプトを与えられ、それを忠実に演じてきたチームBのために、改めてその役割を歌詞として表現したのだ。
それは役割だから、本人たちも、本気で自分たちのことをだめだとは思っていないだろう。
「チームBのファンは、ファン同士の仲もいい」とも言われる。ダメな子を応援する同志の絆とでも言おうか、弱い球団を応援する野球ファンの結束にも似ている。
メンバー個々の人気では先輩2チームに負けるが、チームとしての人気は決して劣ってない、むしろKCさんの記事にあるように、キャンセル待ち入場の難易度が高い秘密はそこにあったのだ。
しかし、いつまでもだめな子ではいられない。
『初日』が1位を獲得するなど、もはや「だめだめチーム」と呼ぶには無理があったチームBが解散してしまうのは、必然だったのかもしれない。
P.S.
この記事を書くために、引用したかったが思い出せない曲が2曲ある。
「ラブレターを書いたのに、ダメねきっと出せない」
「ダメな私は、黙って外(海?、遠く?)を見ていた」
このような内容の歌詞の歌があったと思うが、2日考え続けても思い出せない。私の場合、歌詞を正確に記憶しているというより、歌詞の状況や場面を何となく覚えていることが多いので、このようなことはままある。
気になって仕方がないので、該当する曲に心当りがある方は、教えてください。
P.S.その2
だめだめチームについては、かつてナッキーさんが記事にしていました。読み落としていてすみません。